デイドリーム——ライト
※グロ注意
苦手な人は▼部分注意
結局食べる事が出来なかったシュニッツェルの代わりにリザ唐を食べようとテーブルに向かう。いくつもの小さな皿に3つずつ盛られたそれをすれ違うパーティ客が口に運んでは絶賛していた。早く取らないと連鎖的に客が客を呼んでどんどん無くなってしまう
恵がいるので急げない。でも一直線に向かう。せめて一皿くらいって……え?
いつの間にかテーブルの周りには人だかりが出来ていて近づけなくなっていた。テーブルについているのではなく少し距離を開けて困った顔でテーブルの方を向いていた
「このトーフ料理は素晴らしい。なんて美味しいのでしょうか……」
「本当にございますね姫巫女様」
「まったりとしてしつこくなく」
「それでいてかけられた餡がアクセントに」
「外はカリッとした食感がまた良い歯応え」
なにやら女の人が豆腐料理を食べて絶賛しているのを取り巻きがよいしょしているらしい。それだけの事なのに何故みんな取りに行かないのだろうか?
「皆さんも自由にお食べになって」
「ありがとうございます。お前達姫巫女様から優しいお言葉をいただけたぞ。神と姫巫女様に感謝して食べるように」
「「「はい」」」
人混みを越えて見るとそこには揚げ出し豆腐……じゃなかった。黒髪セミロングの女性が一人。服装がドレスだから招待客か?あ、この人御霊送りの時に祭司をしていた人だな。取り巻きは四人のキラキラ男性。別に光が出てるんじゃなくて服装が金かかってますねぇと言った出で立ちだ。全員が金髪碧眼長身イケメンだ
周りの声を聞くとなんとミラトリアス神聖国の聖教会が選んだ勇者なんだそうだ。今まで勇者の噂を聞かなかったのは魔神を倒す人間が現れるとは思っていなかったからじゃないかと聞けた事から急遽作られた勇者のようだ
どこも魔神に手を出せず静観するしかなかった所に現れた俺達に聖教会の威光が落ち始めた。それを抑える為に神から遣わされ神の子である人を救うことを目的とされたのが彼ら勇者達らしい
うん。どうでもいいな。宗教家は面倒くさいと相場が決まっている。関わりたくないな。それよりリザ唐はどこだろうか?
「ふん。最近噂に聞くから揚げとやらはどこだ?風情も華やかな色合いもない茶の塊と聞いたが……」
「おい。そこのメイド。最新の料理を持ってこい。」
「まよねーずとかいうのを忘れるなよ」
「ついでに名前と連絡先を教えたまえ」
おい、最後の奴!何口説いてんだ
「アレが勇者ですか……魔力の質が低すぎますね。本当に急遽って感じですね」
「ああ。どうやらから揚げは今追加を作ってるところみたいだな」
「あの……ライトさん。話聞いてます?」
聞いてるけど、正直勇者の話よりから揚げの状況が気になるんだ。無視じゃないんだよ
「ライトよ。また食えず終いか?美味いものはすぐに無くなるのだ。早めに取っておかないとだめではないか」
茶色の宝石を一口で食べながら俺の横に立ったのはラドニー殿だ。その後ろを彼のメイドらしき女の人がトレイを持ってついてきていた。当たり前の様にトレイの上にはから揚げが四皿乗っていた。あんたキープしすぎだろ!
「ふはは、こう言うのは人海戦術よ。今も儂の好物を不自然なく集めているはずだ」
「またセコい事を。ラドニー殿なら店で食べ放題じゃないんですか?」
「流石に金は払うぞ。コナーに儂が来ると大赤字ですねと言われてしもうたのではな」
良かった。そうであるなら売り上げは伸びる一方だからな。大お得意様万歳だ
「ぬ、もしやアレがから揚げというやつではないか?」
「後ろにあるのははんばーくとやらではないか?」
「もしや独り占めしてるのでは?」
「彼女もキュートだ」
テーブルの方から聞こえる声。あ、やべ。こっちに来そうだ。人の壁が割れ人垣の通路が出来た。完全にこっちを見ている勇者共
「そこの御仁。我らにその皿の物をくれぬだろうか?」
「丁度四皿あ……」
勇者が何か言ってる間に一皿分を掴み口に放り込むラドニー殿。これで勇者の数と皿の数は合わない
「なんじゃお主ら。儂の好物を寄越せと申しておるのか?」
「人がしゃべっている時に物を食べるとはなんと失礼な」
「楽しみにしていたのに」
「まよねーずではなくレモンだと」
「おっ君可愛いねぇ。この後二人で飲まない?」
「ふむ。それは失礼したな。儂はフェアリーテイルの料理に目がなくてな。まぁまたしばらくすれば持ってくるだろう」
失礼と言われたのにまた一皿食べるラドニー殿。ちょっと勇者が不憫だな。メイドさんにもたせたハンバーグにも手を伸ばす
「我らに待てと言うのか?」
「今持っているのを分けようとは思わんのか?」
「神は隣人に分け与えよと仰っている」
「ご婦人、楽しんでおられますか?」
最後の奴、違う意味でイラッとするからやめろ
「ふぅ。どうしたいかは分からないが他の客人の邪魔になってるのに気づかないか?それにそんな態度で分けろって言われて分けるやつがいると思うか?さらに言わしてもらうが大事な姫巫女様とやらを放っておいて自分達だけ食べるのか?二皿分けてもらえたとして姫巫女様に渡す。残りは一皿で三つだ。どいつか1人は食べられん。どうするんだ?」
「口を慎め!この田舎の騎士風情が!」
「我らが邪魔だと……くっ、皆様失礼を…」
「やはり待つしかないのか?」
「なんだあの幼女は……あの巨乳……ありえない」
二人は問題ないな。最後の奴は最初からどうでも良さげだし
「どうなさったのですか?声を張り上げて。みっともありませんよ」
開いたままの人垣を通り抜け歩く。神官職の人間が腰を振って歩くのはやめろ。あと似合ってない。グラマラスさが圧倒的に足らんぞ
「姫巫女様、しかしこの男が勇者である我らに楯突いて……」
俺を指差してチクる勇者。姫巫女は思いっきり見下したような目を向けてくる
「どういうことですか?」
「ラドニー殿の持っている料理を分けろ分けろと高圧な態度で迫ってきたので注意をして差し上げたらこの有り様ですよ」
「ラドニー殿?グリンセル侯爵ですか。」
ラドニー殿には幾分見下した視線をやめたけどそれでも高圧的な態度は変わらない。ルナマリアがこんな姫でなくてよかった
「うむ。確かにいくつも取っていたのは悪く思うが相手を見てからつけあがる事を覚えさせるのだな。」
「なっ!我らの強さを馬鹿にする気か⁉︎田舎の侯爵風情が」
「おいっ!」
「……………」
「おっ!あそこの青いドレスの娘美人だ。声をかけてくるよ」
しつこく罵る勇者の一人。あーあ、ラドニー殿かなり頭にきちゃってるよ。ってか勇者がどんなもんだよ。侯爵より偉いって言うつもりか?あと一人どっか行っちゃったよ
「こやつらはフェアリーテイルに出入り禁止させる。いいな?儂も出資しておる、文句は言わせんぞ。それからミラトリアスには支店を作る事もない!貴様らは二度と食うな!痴れ者が!」
俺に振り向きこめかみに青筋を浮かべたまま言うラドニー殿。
「まぁいいですけど。姫巫女様はこの勇者になんか言う事はないのですか?」
「とくには、強いて挙げるなら教会の選んだ勇者を見くびらない事です」
「よかろう。いい余興だ。そちらから一人選ばれよ!剣を交えようぞ。こちらからはオーナー!行け!」
「えー」
面倒くさい。やりたくないし仕事あるんだけど。他人ごととか思ってない?
「ふん!たかが飲食店のオーナー風情が勇者である私に勝てるとは思ってないだろうな?」
「いや、まず剣がないから」
なんとかやめさそうと頑張る。そう騎士は剣で話を決めるなら剣がなければ大丈夫じゃないか……とか思っていた時期がありました
「では男らしく拳で語ろうではないか!それとも何か?女の前で負けるのが嫌か?その一晩幾らかもわからんような女を連れてる時点で大したことなかろうがな」
「殺す!【シールド】【クイック】【ストレングス】×100!」
「ら、ライトさん!ダメッ!」
金色の薄い膜に強化魔法をかけまくる。魔力が尽きようが腕がふっとぼうが知るか。目の前のクズを殺してやる!塵も残さん!
「私を殺すだと?夢は寝てから言え。」
一瞬で沸騰した感情のまま叫ぶ。前回は腕だけだったけど今回は手加減抜きだ。全身を強化するぞ
「【アクセ】——」
「ライト殿待ちなさい。殺す気ですか?」
王妃の冷めた声がして一旦温度が下がるけど怒りが収まらない
「こいつ恵を娼婦扱いしたんだ。許せない!殺してやるんだ!」
「その出力でやったら他の方まで巻き添えをくうではありませんか。」
くそっ!確かにその通りだ。確実に城が潰れて全員死んでしまうかもしれない。正直見ず知らずの人は申し訳ないがどうでもいい。だけどこの城の中には仲間やルナマリア、知り合いが多数いる
「ふん……王妃に助けを求めるか?所詮その程度の男ということか……」
「やめろとは言ってないわよ。私もあなたのような男はのされればいいと思ってるから。それから姫巫女殿?貴方が申請していた我が国での活動は許可できませんので頭を冷やして……」
「はぁ、はぁ、……姫巫女様は回復魔法を使えますか?」
王妃を遮り姫巫女に質問すると見下したような目でこちらを見てくる
「ええ、怪我をしたら治してあげますよ。我らに頭を下げればですが」
「よし。このクズにこの世の終わりを見せてやる」
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「どこからでもかかってくるがいい!」
さて、決闘だ。剣だけは装備させた。一応俺も持ってるが必要ない
「まぁ待て。俺はこのナイフに変える」
持ってきたのはキッチンナイフだ。ステーキを切るのに適したナイフでもちろん決闘なんかに持ってきちゃいけないぞ
「負けた理由でも作ったつもりか?」
「いや?こんな鈍い刃で刺されたら痛いだろう?剣ならできない事もこれなら……な」
凄惨な笑みとこれでもかというプレッシャーを与える。膝をつき呼吸さえ阻害する殺気に顔を青ざめる勇者
「なっ!ばっ……か、な」
「くくっ……誰が誰に負けるって?ジェネラルリザードも、鎧龍も飛竜も、魔神も一人で殺した俺に……誰が……勝つのかなぁ!」
「お前が魔神殺しの英雄だと!」
「姫巫女もさぁ!何勇者勇者と叫んでるわけ?こんな雑魚がいたって俺の前じゃ鯉みたいに口をパクパクさせてるだけじゃん。こんな奴選んでるようじゃ……あぁ、待たせたな。んじゃヤロウカ」
プレッシャーを解除してナイフを構えると震えたまま剣を向ける勇者
「ふっ」
一瞬ですれ違うと後ろに回り込む。
「……!な、なんともないではないか!虚仮威しか⁉︎」
震えながら虚勢をはる勇者。勇者の奥で異変に気付き戦慄いてる姫巫女
「ル、ルナード!あなた左手が!」
「ルナード君?ハァーイ。あれ?ルナード君はそこにいるのに誰が手をあげてるのかな?」
くくっと笑い左腕を指でクルクルと廻す。今頃自分の左肘を見て気づくルナード君。止まらない出血を見て剣を離し手で押さえる
「うぁぁああ!!!俺の腕がぁ!!」
「【パラライズ】で麻痺してるからわからなかったろ?どうだい?体が減った気分は?ふっ!」
通り過ぎざまに今度は胸に7つの突き傷をつける。数秒後に傷口から噴き出る血液。胸には【パラライズ】をかけてないから痛いだろ?
「ほーら北斗七星。一子相伝のあれ使ってくれよ。ふっ」
正面から突っ込んで蹴飛ばすと軽く10メートルは吹っ飛んで行ったルナード君。
立ち上がったら次は目だ。ちゃんと開いた目にナイフを突き刺す。ナイフが目に突き刺さる直前までしっかり見れた事だろう
「目が!!目がぁぁ!!」
どこかの大佐のような叫びをあげてのたうちまわる
「おい!姫巫女。回復してやれよ。この為に呼んだんだからな」
「ヒッ!」
命令すると走り寄りルナード君に回復魔法をかける姫巫女。額には脂汗をかいていて今にも逃げ出しそうだ
「さて、続きだルナード君!勇者なら脚が一本無くても頑張れるよな。逃げたら姫巫女を辱めるよ。あ、一緒にヤリタイカ?ふっ」
今度は服を切ってやった。もちろん服だけじゃないけどね。娼婦扱いした罰だ
「つまらぬ物を斬ってしまった」
今度は猿顔の大泥棒の仲間のセリフをパクる。うん。本当につまらぬ物だ。俺より小さい。本人は気づいてないけど
「さてさて、次はど・こ・に・し・よ・う・か・な?」
体のパーツにナイフの切っ先を向けて選択。今度は左脚を切る。バランスを崩し地に伏せるルナード君。完全に戦意を失っているが知らん。自分のした事を反省してもらわないと
「【パラライズ】を解除してみようか?それとも腹を割いてみようか?どうだい?自分の心臓でも見てみるかい?こんな機会がなければ見ることないだろ?良い記念ジャナイカ?うーん、インパクトがたりないなぁ。どうだろう生きたまま頭蓋骨を開いてみようか?脳無しとは言われなくなるよ」
そう言いながら横に立ち切れ味の最低なナイフを見せる。さっき切り裂いた左腕にナイフを突き立てる。何度も何度も何度も何度も
「おっ!そうだ!自分の腸で縄跳びなんて洒落てるよな?どうだ?ヤッテミルカ?」
「もっ!嫌、だ。助け……」
「ダメダメ。俺の女を辱めたんだ。魂が擦り切れるまで続けるよ。次は右手の指を一本ずつイコウカ。それを自分で咀嚼させてアゲルヨ。なんならから揚げみたいに揚げてきてあげるよ?それとも肉をすり潰してハンバーグにしてアゲヨウカ?」
「すみませんすみません。ごめんなさい。助けてください」
「んー?そうだなぁ。まだ目も抉ろうと思ってたんだけど。自分で自分を見る機会……ってさっき言ったか……じゃあ姫巫女を犯せるかな?それで許してあげようかな?」
「は、はいっ!」
所詮そんなもんだろうな。自分の命の為なら大事な姫巫女だって害せるクズだったって事だ
両手で立ち上がり姫巫女に駆け寄るルナード君。何故か回復している左足と左腕に気づく事も無く立ち上がり姫巫女に迫ろうとする。因みに服も直してあるのでベルトに手をかけるのだが、ここまでやっても不思議にすら思わないらしい
「ヒィッ!助け……」
ベルトをはずし姫巫女を捕まえるタイミングを狙って最後の攻撃をする。
「あ、犯せないよな。だってお前、男じゃないし」
ルナード君……ルナードちゃんにナイフに突き刺さったもとルナード君だった証を見せつける。モザイクはよろしくだ
足元に投げ捨て踏み潰す。きったね。
「ぎゃああぁぁぁ!!!!」
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てな感じの想像をしてこのイメージを50通りくらいルナード君に流し込んでやったら白眼をむいて気絶した。もちろんそのままで済ます気はない。顔にビンタを食らわし起こす
「ごめんなさい。私が悪かったです。可愛くて最高な恵様すみませんでしたは?」
「ひっ!許してください!殺さないで!殺さないでください!」
「すみませんでした……は?」
「すっ、すみませんでしたっ!全て私が悪かったです。調子に乗り恵様を傷つける発言をして申し訳ありませんでした」
パーティ会場で土下座するルナード君。周りは豆鉄砲で撃たれた鳩のように目を丸くしてこの様子を見ていた。ちなみに髪は金髪から白髪に変わっている。恐らく男性機能も終了を迎えていることだろう。胸元に血がうっすら滲んでいたから七つの傷もあるかもしれない。精神は肉体に影響を及ぼすらしいからな
「さ、姫巫女様。彼の傷ついた心を治してあげてくださいよ。」
精神的ダメージに回復魔法は効くかな?
「な、何が……あなた何を!」
手を開きWHYのポーズ。
「え?俺ですか?知りませんよ。あ、もしかしたら暴言吐いたから天罰でも降ったんじゃないかな?神官職の人間が止めもせず、人を助けるはずの勇者が女の子を娼婦扱いして傷つけるなんて神様が許すはずないと思いません?」
確かに。とかそうだそうだと周りにさざ波が立つ。これで姫巫女側は完全にアウェイだ
「許して……許して」
床に頭を擦り付けて許しを乞うルナード。いい加減鬱陶しいな
「あの……もういいですから頭をあげてください」
「ははぁ…恵様の優しさに自分の醜さが浮きだされるようで……本当に自分の矮小さを知りました」
恵に許され更に頭を下げまくるルナード。恵がいたたまれなけれなってきたかもしれない。やめさせよう
「あ〜、もういいよ。土下座やめてくれよ」
「くっ。ユディス、ウォルト、ルナードを運び出しなさい。いつまで恥を晒すつもりです⁉︎」
「ルナード、何があった?」
「とにかく我等にあてがわれた部屋に」
「ん?なに?どうしたの?」
ユディスとウォルトに引きづられ退出するルナード。苦々しくそれを見送る姫巫女に観客から歩み出てくる人が二人。アルフレッドとユニエール女王だ
「おい、姫巫女殿。我等トラファールもエルゲニアと同じく貴殿等の活動を認めん」
「同じく、シルバールもかの様な救世主など不要です」
近くで見ていたのか二人が勇者を拒絶する発言をした。宗教上は受け入れるが自由は認めないという公式な発表だ
「仕方ありませんね。勇者の筆頭であるルナードに責任を取らせ引退させましょう。次席のセルディアスを筆頭勇者にまたいずれ……」
姫巫女もやっと会場から退出していく。傲慢を絵に描いたような女だったな
「ライトさん、あの……みんなの前で可愛いとか…恥ずかしいから、その。ダメです!あんなの!」
「ごめんって。恵は可愛いよ。照れた顔もいい。」
顔を真っ赤にさせる恵。周りの視線から逃げるように腕に擦り寄って顔を埋めた
ヒューヒューと茶化す周囲。その中でちょこちょこ動きまわりながら指笛を鳴らすちっこいの
「ひゅ〜ひゅ〜。お熱いのはいいけど仕事忘れてないかなぁ!?」
「ふん。皆様お騒がせしました。ちょうどから揚げの追加が来たようですのでご賞味あれ。こちらのシュニッツェルも極上の一品です。私が陛下の為に作らせた物です。陛下も此れ程の美味な物なら例え先に食べてしまったとて仕方ないとお怒りにはなられないでしょう。あ、陛下の分もありますので大丈夫ですよ」
メイドさんに指示して配って貰うとみんな速攻で食べて恍惚に浸ってしまった。大丈夫とは言ったけどラドニー殿は手加減してください
「今日は彼らもあまりの美味しさに独占したくなったのでしょう。次にお姿が見えた頃には落ち着いておられる事と思います。嘲りなく接するようお願いする次第です」
王妃がミラトリアスのフォローを入れた事で更に場が和んだ。
「これらの料理は市街西地区にあるフェアリーテイルでも食べる事ができますのでもう一度お食べになりたいならご足労お願いしますね。忍?店長として一言」
紹介された忍は慌てて身なりを正し営業スマイル。周りの大人達が関心を寄せる
「あっ!あの……フェアリーテイルは朝七時から夜六時まで営業しています。よろしくお願いします」
忍が自店紹介をしている内に王妃に話しかける
「すみません。助かりました。」
「いえ……我慢させて申し訳ありませんでしたね。」
「いやいや。ちゃんと目的は達成しましたよ」
「?」
「男性機能を失った上に沢山の男に詰め寄られてる記憶を植え付けましたから。」
「それはまた……」
ルナード君は男として死んでしまった。さらに新たな扉を開いてしまうのか。オカマな勇者の冒険やいかに
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