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神獣モード——ライト

「ルナマリア、遅くなってすまない。出発の準備が出来た」


 扉をノックすると窓のカーテンが開き、ルナマリアの顔が見えた。直後にガチャとノブが動き扉が動く。


「もういいのですか?」


 馬車を乗り換えるために地に足をおろす。その足取りは優雅でついて行くのに多少気後れした。さっきの唐揚げの件で薄れかけていた高貴さを取り戻していた


 気を取り直し後ろを歩く


「ライトの戦いを見るのは今回でニ度目ね。前回はよく見れなかったけど今回はしっかり見させてもらうわよ」


 あまりハードルを上げないでくれよ。まだ使ったことないもんなんだから


「剣術の型もないのに強いってすごいわ」


「ありがとう。でも今度、騎士の訓練の様子を見たいんだ。やっぱり素人の域ではこの先不安だからな」


「ふむ、では騎士団長に話して起きましょう」


 恵達のいるテーブルがあった場所に来ると既に何もなく、ただの平原になっている


「では出発しましょう」


 ルナマリアから合図を受けた御者は敬礼すると扉を開けて搭乗を待った。中庭でしたようにルナマリアを支え乗せると忍、瑠衣が続いて入る。今度は恵の催促無しに手をのせれるよう手を空に向けた


「ライトさん、ありがとう」


 のせられた手は大きくはない。恵が乗り込む前に少しだけ握ると、はっとしたように止まる。ちょっとした悪戯心さ


 込めた力に気付いたのか少しだけ頬が赤くなったように見えた。恵はそのまま馬車に入っていき俺も後を追った


 腹を満たし馬車が平原をただ進み出した。緩やかな振動が眠りを誘いそうだ。そうだ。枕でも作ってみようかな。ハイ・コボルトの体毛を詰めた枕なんてどうだろう


 そういえばコボルトも美味かったな。牛肉っぽかったし青椒肉絲にでもしてみようか?零華辺りなら作れそうだよな。一回頼んでみよう。


 後は……大臣の屋敷だな。領内に屋敷(領主館)が一つ、街が三つに村が八、集落が五つ、鉱脈があり、水脈あり、湖あり、税金ちょっと高め。農業は大豆、小麦、大麦、カブ、大根、ピーマン、人参、綿花、米はない。畜産は主要順に羊、牛、鳥、馬。豚はいないらしく猪だそうだ。猪にしても食べるのは避けられているのはきっと寄生虫問題だろうな。こっちの文化じゃみつけられないから食べられないってことなんだろう。害獣扱いだ


 ふむ、大豆で油は何とかなりそうだしクコ鳥で卵、鶏肉は大丈夫そうだな。酢はどうしようか?確かワインを放置し続けるとワインビネガーになるはずだな。マヨネーズなら白ワインの方が色合い的に良さげだ。ちゃんとwikiで調べてからにするがこれも大丈夫そうだ。


 猪についてもどうにかやれそうだな。現代知識万歳だ。wiki感謝。メモに書き殴るとルナマリアに見せろと奪われた。


 ふん、まだまだ改良予定案はある。それは綿花から作れそうなマスク。鉱山開発には絶対必要なものだ。粉塵が肺に入って大変な事になるってカ○ジで知ったからな。城の裏手にある鉱山送りになった犯罪者達のほとんどは穴掘りで陽の目を見ることなく生涯を終えているそうだ


 まぁ犯罪者がどうなろうと構わないけどその中にいる重度の借金奴隷や鉱山夫の為には作ってもいいと考えている。まぁ地球産を買って渡したら早いだろうけどそんな金はない。こちらの事はこちらの物でできた方が自然だろう


 ま、これは唐揚げが軌道に乗ってからだな。


「そろそろ着きそうですね」


 考えが纏まったと同時になんてナイスタイミング。ここからが本番だ


 頭を切り替え手元の資料を再確認する。気になる点はないな


 一本道の商路。ただそれだけだった。現在は大きくそれた道で1日費やしてなら城と村を往復できるのだが魔物自体危険なのは明白。排除にこしたことはない……が厄介な事に意外と強いらしい。少し離れてはいるが森に逃げ込まれるのも面倒だ


 被害を気にする事はないだろう。逃がさなきゃいい。それだけだ。イクスの発動にはもってこいだろう


「ライト、本当に手を貸さなくていいのですか?」


「ああ、恵も危険だったらすぐ離れるんだ」


「はい」


 ルナマリア、恵の順に話す。ルナマリアは心配したような顔、恵は気にかけられてるのが嬉しいのか軽く喜んでいた


 しばらく近辺の資料に目を通しているとそうですわ、とルナマリアがなにかを閃いたように表情を輝かせた


「ライト、あなた方の団名を思い付きましたわ」


「団名?」


 また全然関係ない事を考えてたんだな?


「そう、団名!名付けて『妖精騎士団』。どうかしら?女の子が四人もいるんだから多少可愛げがあったほうがいいと思わない?うん、それがいいわ」


 ルナマリアは度々流れで決めてしまうところがあるようだ。周りを納得させる発言と意見を挟ませない喋り方で成立させているから誰も口答えはしなかったのだろう


「妖精騎士団かぁ。なんか照れるけどかわいいですねぇ」


 鋼介辺りはもっと格好いいのがよかったとかいいそうだが気にしない


「わかった、その名前貰おう」


 満足そうなルナマリアの顔。やはり美人だ。笑顔も相まってかなりのものだ。目の保養になったことは誰にもいわないでおこう


「私も?」


 瑠衣が聞いてくる。恵が俺の意思を確認しようと見てくるが答えは今のところノーだ。戦闘力を把握してからな


「瑠衣ちゃんは訓練してからよ」


「恵のけち」


 実際は俺なんだ。すまない恵。けち扱いされて


「騎士章は後日作らせるわね」


 ルナマリアはお構い無しに進めてくるし……ちょっと待とうよ


 御者台側からコンコンと音がする


「目的地手前に着きました」


 ほら見ろ。気持ちの準備だってあるのに何も出来なかったじゃないか


「わかりました。……ライト、聞いての通りです。新しい力を見せてください。そして無事に帰るよう祈ります」


 悪気はないんだろうし仕方ないな……ホントに。俺は頷くと馬車から降り恵を下車させると馬の向く先を眺める


 道の先は下っている。その先に確かに緑色の二体の動くものが見える。宿の主人から聞いたのと同じワニのようだ


「行くぞ、恵」


「はいっ」


 下った道の途中はそこここに瓦礫や乱雑に捨てられた武器はどれも切れたり折れたりしていた。これだけでも十分危ないな…


 進む程に辺りの草の柄が赤黒くなっている。よく見るとこの赤は血がふきつけられたのが原因だ。この辺りは戦闘の現場……訪れた人間の墓標なき墓場だった


「恵」


 恵を指でつつくと親指を立て了解の意思。赤の紋章を浮かび上がらせた。もう戦闘区域だ。準備しておいた方がいい


 魔物に向かう時、恵は余り話さず解してくれてる。そういった点でもパートナーとしては文句をつけるところはない


「基本はいつも通り、前衛後衛でやる。いくぞ。イクス!」


 左手の紋章に魔力を込め叫ぶ。すると紋章から雷が上空に飛び俺に降り注ぐ。よかった。ちゃんと何かが起こって。これで何も起こらなかったら俺痛い奴になるとこだった


 ところでどうみてもこれ本物の雷だけど感電したりはないみたいだ。これで攻撃できたりするのだろうか?触らせて調べるつもりはないけどさ。どうせなら鋼介に頼もう


「ライトさん!」


 恵がいきなりの事態に驚愕の顔をしているのが見えたが手で制止。上空の雷が一つの塊になり引き戻されるように俺の額へ降り注ぐ


 雷に射たれた直後の唐突の平常化。そして雷の逆流と一緒に額から何か出てくる


 ああ…角だな


「待たせたな。…我が身を受け入れるっていうのはそういうことか」


 視線をあげると額から鋭い角。夢じゃないな。触れるし自分で触っている感覚もある。存在感はしっかりしているのに重量感が全く感じられないのが不自然で違和感を感じる


「目も金色ですよ」


 小物入れから鏡を出してくれたので覗きこむと恵に当たりそうになる。この角かなり邪魔だな。真上が見辛いぞ


「すまない」


 鏡を受け取り覗き込むと額には文字が円状にそして円を囲むように6つの筋(太陽のマークの様)が描かれている


 円の文字の中央にエルブレイクスの角が生えていた。深呼吸をすると吐いた息に電気が走った。……強く息を吐くのはやめよう


 身体的特徴はわかった。それ自体はどうでもいい。大事なのは戦えるかどうかだ


「よし!じゃあさっさとやるか」


 恵を後ろに駆ける。足は軽く重さすらほとんど感じない。下る道を圧倒的な速さで駆け抜ける。


 後ろに感じていた気配がかなりの後ろに感じる。3メートルほど走っただけだが実際は20メートル、後ろにはなんとか追い付こうと走る恵が見えた


 俺は少し戻るために軽く、ほんの軽くだけ走るが恵の顔にぶつかるほどの距離まで近づいた


「わわっ!近い!」


「っとっと…加減が難しいな」


 恵の顔五cm前で止まる。この速度でぶつかれば恵に大怪我させてしまうところだ。危ない危ない


「はわわわわっ」


「……?」


 口に手を当ててしゃがみこむ恵。え?当たってたか?


「…?」


 ………変な沈黙が二人を包み俺は頬をかく。恵は指をもじもじさせる。いや、当たってないはずだぞ。むしろ……いやいや……横道にそれすぎだろ


 なんとなくルナマリア達三人の冷たい視線を感じた気がした。っていうか三人のいるところだけ魔力濃度が高すぎる。イクスを使うとそんな物も分かるのか。すごいな


「あ、あのワニいなくなってます」


 下る先を見た恵は慌てたまま指をさすがワニはいないが俺の感じる感覚には動く物体があるのですぐにわかる


「……あそことあそこだ」


 即座に二ヶ所を指差す。見る間もなく発見出来たのはイクスの知覚能力だとなんとなく理解できた。この能力があれば不意討ちは確実に防げるな


「わっ」


 俺は恵の背中と膝を抱える(お姫さまだっこだ)。以外と軽いな。イクス使ってるけど体重なんてまるで感じない。挟み撃ちを狙うワニを正面に迎え撃つ為に2体の間を行く


 足に雷のエネルギーを込め爪先が地面にめり込む程の踏み込みで蹴り出した


「にゃゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 恵の感想はジェットコースターに感じられるほどの速さだと後で教えてくれた。制動が効きづらく使い勝手は良くないな。もっと制御できるようにならないと


 着地後、恵を降ろし移動前の地点を振り返ると小さな爆発でもあったのかのように地面が抉れているのを確認。出力を搾るようにイメージしよう。移動より攻撃力が知りたいんだ


「さて、本番だ」


 通り過ぎた俺達を追撃するため迫るワニ。剣を抜き構え戦闘に意識を入れる。剣に魔力を通すのも一瞬だ。威力も倍以上ありそうだな


 準備のできた俺は動かない恵をみる。恵はお姫さまだっこの影響だったのか顔が赤い


「恵」


 はっとしたように俺に向き力一杯頭を縦に振った。恵も剣を抜き4つの火球と剣にも炎を走らせた


「いきます!ヤレマス!」


 恵の手首から先は炎に包まれている。かなりの熱量だ。きっと幾つもの火球分の炎を使ってるんだろうな


 ワニが目の前に来ると二体の足に火球を放ち勢いを殺す恵。不満げに喚くが足の止まったワニは脅威でもなんでもない。走る力を通常にして飛び込み、動きを止めた一匹に袈裟斬りをかけ肩から真っ二つに割く


 …は?斬った感じが全くしない。いや豆腐を斬るくらいの抵抗しかなかった。地面に斬り跡がついたが攻撃を終えず剣を切り上げ、ワニの中心線を斬る


 可能な限りに剣を縦横無尽。するとワニはまるで漫画とかで見たように賽の目状に砕け、その体を地面にぶちまけた


 やり過ぎたか。唐揚げの材料が……


 2体目だけどやはり番いだったのか片方が18禁になったことに憎しみを燃やし俺に攻撃をしかけてくる。今度は防御力だ。わざと振りかぶられた拳を受けてみる


………………


…蚊が刺した程度ってのはこの事か……イクスすごすぎだろ。魔神戦ではかなり役立ちそうだな


………


 さっきからしつこく殴ってくるからうっとうしい。適当に蹴り飛ばすと勝ち目が無いのを悟ったのか大声で鳴き始めた


「なに?」


 戦闘待機している恵が呟いた。こういう時攻撃もせず鳴くのは命乞いか仲間を呼ぶだ。憎しみの目は衰えてないから呼んでるんだろうな


「恵、今から敵が来る」


「え?じゃあ早く倒さないと」


「すまないがもう少し試したい」


 言ってる間に知覚できる範囲に5体ほど駆け込んできた。知能はないな。やはり魔物か


 そんな距離走ってきたら疲れてて戦うどころじゃないだろ。おっと、仲間を呼び終えた片割れワニが恵に捨て身の攻撃をかけ全身で飛びかかってくる


 恵は勇気を振り絞るように声を出し残る2つの火球を剣の峰部に待機。ワニを斬りつけるとともに爆発、剣の振りの速度をあげ、真一文字に胴体から2つに割った


 今までは切り裂く事は出来なかった恵も大分、研究しているようだ。本当に頼りになる。何より材料をありがとう


 さてと、入ってきたワニだけど1体でかいのがいる。プレッシャーがルナマリアを襲った奴ほどじゃないし大したことはないな。高速移動からすれ違い様に2体切り払いデカイやつを蹴り飛ばす。体格差を無視した威力すげぇ


「恵、小さいの2体頼む」


「はい」


 一方的に攻撃を受け焦りの色濃い魔物だ。普通に対処しても恵なら余裕だろ


 デカイやつを誘き寄せるために石を投げる


「そら、お前はこっちだ」


 デカイワニに拳大の石を投げつけるとこれだけでよろめいた。石は砕けたけど頭蓋骨の一部が陥没してしまっている


 おいおい…


 ちょっと回復を待つ間に観察。見た目は二色、尻尾は短め。腹部と手足の先が赤くそれ以外はオレンジ。全身鱗に包まれてる。顔は平たい…けどワニ種には違いない。牙も…まぁ普通


 頭から長く後ろに反り返った角のような刃

赤い両手には三角形のヒレのようなものがあるな。結構堅そうだ


 武器になりそうなのはその二点だな。格闘があるなら別だけど


 そろそろいいか。俺はイクスの性能とお前の肉が気になるんだ。食欲を相手を向くと相手もやる気たっぷりだ。鼻息荒いぞ


 っていうか頭の刃物自由自在なのか…後ろに反ってたのに今は前に突き出してる。そこからの突進


 足元の草が千切れて宙を舞う。とりあえずいきなり刃物を素手で受ける気はない。ヒレでの殴打を待とう


 2、3回の交差から突進では効果がないと感じたのか角はそのままに背筋をのばして向き直った。すぐさま掴みかかりに来たので蹴り飛ばす


 なぜヒレを使わないんだ?角があるからヒレを使わないのか?だったら角を吹っ飛ばしてやる


 手頃な石を持ち両手で包む。うん?力を込めるつもりだったけどはじかれた


 手には擦り傷が……右手と左手に繋がるような傷だ。でも、もう傷が回復していく。治癒していく傷は回転を現しているな


 もう一度だ。両手で包む。今度は少し手のひらを浮かして隙間を作ってる


「む」


 雷を帯びた石が手の中で浮き回転を始めた。何だこれ?めちゃめちゃ威力ある。でも掴めないぞ。手がズタズタになるからな


 どうやってぶつけるかな?回転力はあるけど推進力がないし


 う~ん…うおっ!っと



 時間をかけすぎたな。起き上がって攻撃してきた。両手で抱えたまま避ける。避ける。避ける。こらっ。角がメイン過ぎだぞっと


 突き刺してくる刃に向けて回転の力をぶつける



 ——ギギギギギギギ―—


 嫌な音がする。耳が痛い。回転の力が凄すぎてワニの頭の刃物が削り砕けていく音だ


 根本まで来た。ワニの目付きが変わった。視覚の外から両腕で挟み込むような動き。刃を捨てての攻撃だ。避けようと思えばよけれるけど…


「ライトさん!」


 恵が叫んだのは吹っ飛ばされた俺を見たからだ。左右から来てたのだから普通潰れるのだけど吹っ飛ばされたのは左腕を回転で潰したからだ。右腕があればいいし攻撃を受ける換わりに潰してやった訳だ


 質量の関係で体は飛ばされたけどダメージはない。さっきはこっちが飛ばしたのになぁ……


 片手を地面に付きそのまま着地。左腕は二の腕から引きちぎれた。さて、残ったのは右手だけだぞ


「グガ…ガァァァァァァァ!!!!」


 最後の気力を振り絞った攻撃だな。一応体に力を込めておくか


 —―ドゴッ


 …痛くも痒くもない。けた外れなステータスになるのはよくわかったルナマリアももういいだろう。止めをさせてもらう。


 ルナマリアも索敵範囲内にいる。双眼鏡を使ってるから終わりの合図見えるだろう。まぁ手を上げただけだけど


 あ、ルナマリアも手を上げた。オッケーのようだな



さてと…この前みたいにやるつもりだ。天井はないけどイクス使ってればいけるだろ。駆け出し一気にワニの懐へ入ると雷を手に集め電気ショック、麻痺状態から蹴り上げ


 強制的にバク宙させ距離を開けると追いかけ助走からの突き。剣先に雷を集め脚の力を一気に爆発させる


 あの時ルナマリアが黄金の槍のようと言ったからこの技?は【槍】と名付けておこう


 周りの景色を置き去りに接近するワニの胴体…視界に開ける草原


「おっと」


 着地点が草で滑ってしまらないな。

まぁいい。終わったしな。後ろを見ると空中に右脇腹だけが残ったワニの姿があった。内臓や肉は完全に消滅していた。


 あ、やっちまった……


 —―ズゥン


 今地面に落ちた。もちろん絶命してる。死体を確認しておくか……残った肉は出血していない。焼き焦げているみたいだな


 さて、恵はどうかな?ん?ああ。ちょうど終わりか


 2体の内1体は既に倒してたみたいだ。今戦ってる奴も首を蹴り頸椎を砕いて倒した。もう一体を見ても剣が致命傷ではなかったみたいだ


 体術で?後で聞いてみるか


「お疲れ」


「お疲れさま」


 恵の勝利を見届けた俺は紋章を解除、角は光の粒子になってきえ、瞳も金色から茶褐色に戻った


「……………」


 問題はここからだ。どうなるかが気になっていた


「うぁっ」


 やたらと足が吊りそうだ。両腕も痛い。立っていられない。その場に膝を折り地面に座る。ギシギシと鳴る骨、引き裂かれるような痛みの筋肉。切れてはいないみたいだけど


「ぐっ」


 症状は相当な筋肉の疲労、骨に負担がかかり過ぎた疲労骨折って感じか……


 そして座った体がいうことを聞かず後ろに倒れ、視界が暗くなっていく。最後に恵の呼ぶ声がして意識が途切れた



 まさか死んだりしないだろうな?


 まだ唐揚げ食ってないぜ

神獣モードって…



エルブレイクスを使うことで今後新たな能力が発現します


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