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普通は何なのでしょう?  作者: アイ
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縁と貝合わせ

 さて、父親から解放された事で、祖父という理解者のおかげで心を知り、心の地盤を堅め始めた私には、知りたくもない事が有った。

 今まで薄々感づいていたけど、知らないふりをしていた事。

 書くか迷ったけれど、私を納得させる為に、勝手に語ろうと思う。


『割れ鍋に綴じ蓋』


 という言葉を聞いた時、妙に納得した事が有ったのだ。

 母は交際中、疑問に思いながらも別れずに結構し、婚約期間に全てを知りながら、実の母に逃げる事をやんわりと促されながらも、逃げなかった事。

 本人は洗脳だと言うが、初期の浅い頃、まだ相談出来た位の時に逃げなかったにもかかわらず、娘共々どっぷり浸かり、その頃には理解者の実の母が居なくなってしまってから、他人でしかない医者に言われたからと、逃げる事に理解を示し、逃げ切れたのは何故だろう?

 母は強し?

 ならば何故、娘に被害が加わるまで逃げなかった?

 娘が赤子でも、当時は理解者の実の母(私からしたら祖母)が居たのに。何も知らない祖父も若かったのに。

 何故、祖母が亡くなり、祖父が老い、娘が壊れて身動きが取れなくなってから、逃げたのだろう?

 理由は長々と語る母は、逃げ道を自ら塞いで、私は悪くないと言っているように見えてしまう。


 ならば何故、父親と同じ事を言う?


 母は言う

「何を言っても、お前はマイナスにしかとらない」

 父は言った

「お前に何を言っても無駄だ」


 決め付けないで欲しかった。

 そう言っても聞いてくれない。

 我慢すれば、我慢するなと言われるのは当たり前。我慢せず、嫌な事、止めて欲しい事を言えば、


母「私が全部悪いのね」

父「俺が悪いと言いたいのか」


 驚く事に、父と暮らしていた時には、母はこれらの事を言わなかった。

 全て、二人で暮らすようになってから、父と似たような事を言い出したのだ。

 欲しい物や、好きなものも、やりたい事も、


母「お前は難しい。普通の人の考え方と違う」

父「お前がおかしい」


 母はズルい。ハッキリと否定しないから分からないのだ。分からないから、気が付いたら手遅れだ。

 勿論、両者共に何も覚えてないし、正論を嫌い逃げ、論点をすり替える。

 母はまともだと、安堵した私を殴り倒したい。言い方、やり方が回りくどいので、いつの間にか加害者にされた後、言い返せなくなる。頭に血が上った私も悪いが。

 私が抵抗すると、被害者に回る事、やり方は違うが、逃げ道を塞ぐ事は、両者共に同じだった。


 いや、私の被害妄想という可能性や、都合よくねじ曲げている可能性も、父の血を引いているので、無くもないと思っているが。


 ともあれ、私は母を悪者にしたくはないのだ。理解出来なくとも、話し合っていきたいだけなのだ。

 理由関係なく、してはいけない事をした父はどうにも加害者と言う事実を覆す事は出来ないが。

 では、どうしたら、良い?


 ①私は精神的な病気が有り、正常ではない。簡単に言えば、おかしい。

 ②しかし、私に非は無い。理由が虐待であるからだ。

 ③趣味趣向は、個人の自由。個性。勿論法は守るのが当たり前。社会に反する事は論外である。

 ④未だに心が定まっていない為、人間的に不安定。時間が必要である。

 ⑤時間とお金は有限。一般的な家庭よりは厳しい条件である。

 ⑥理解者であり、見守ってくれていた祖父はもう居ない。理解者が居ない為、援護は期待出来ない。逃げ場も無い。

 ⑦これ以上何かを捨てるには、心が持たない。でも、全てを捨てて諦める選択肢は存在する。しかし、覚悟も知識も無い。


 ……もう何も無い所に行きたい。いや、記憶喪失、または人形になりたい。

 もう、無理なんです。甘いと分かっているけど、無理なんです。もっと辛い人、亡くなった人に申し訳ないけど、私は弱すぎたんです。ごめんなさい。

 我が儘言えるようになったけど


母「自分の心を変えようとしないと、何も変わらない」


と言われたので、私はまだ間違っているらしい。……頑張って作り直したのに。

 出来る事、増やしたのにな。意見言えるようになったのに。お人形状態から変えたんだけど、間違えたらしい。足らないのかな?

 寝たきりから、道場通えるように、頑張れるようになったんだよ。勿論、完璧に100%じゃないし、方向性が母とは違うけれど。

 顔も知らない人になら、愚痴を言える。なんか嬉しい。


 私は思う。

 縁と貝合わせは似てる。似た者同士くっつき合って、離れる時は勢いよく、壊れたら戻らない。

 縁で結ばれた両親は、一時的にちゃんとくっ付いた。それはどういう意味だろう?

 認め合う仲に憧れる。一方通行は、なんだか息苦しい。結局、壊れてしまう。


 生まれが駄目だと、スタート地点が恵まれないと、くじに外れると、道を間違えると、何かを失うと、大切なものが壊れしまうと、全部引きずってしまうのかな?


 私は、ただいつもの日常を守りたかっただけ。

 私は、大切な人を守りたかった。


 でも最初から、間違っていた。何もかも私には手が届かず、あまりにも私は無力だった。

 笑って欲しい。

 悲劇のヒロインになりきっている私を、嘲笑って、忘れて欲しい。


 父よ、護れなくてごめんなさい。貴男は重すぎました。幼い頃は好きでした。でも嫌いにはなれないけど、今は怖いのです。ごめんなさい。私を生かしてくれて、ありがとうございました。ごめんなさい。身勝手だけど、さようなら。


 母よ、大好きです。いつもありがとうございます。新しい世界を見せてくれて感謝しています。自分勝手に悪口言ってごめんなさい。これからも宜しくお願いします。ゆっくり、お互いを知っていきましょう。お互いに理解出来なくて良いから。人間だもの当たり前。


 この身勝手な書き込みを最後まで読んでくれてありがとう。気分を悪くしてごめんなさい。

 愚痴を聞いてくれてありがとう。

 身勝手だけどお願いです。虐待を誤解しないで下さい。ニュースの過激なものだけではないのです。陰湿なもの、小さなものも有ります。

 知ってくれてありがとう。

 だけど巻き込まれてしまうから、危ないから、無理に首を突っ込まないで。もし気が向いたら、しかるべき場所に通報して下さい。それだけで、見て貰えただけで、嬉しいのです。

 助けて下さった人、ありがとう。何も出来なくてごめんなさい。

 この場を提供して下さって、ありがとうございました。


 少しでも暖かい世界に触れる事が出来る私は幸せです。

 もう少し、もがいてみます。

 生まれ、生きて、両親が居て、暖かさを知って、辛いと思えて、楽しみを知って、まだまだ知る事が出来て、苦労も出来て、文句が言えて、それでもまだまだ生きれる事が幸せです。まだまだ、いろんな事が有ると思うと、幸せです。

 存在を許してくれた、大きくて厳しい世界、見知らぬ居るか分からない神様、そして生存率を上げている技術溢れるアンバランスな現代社会、ありがとうございます。


 お礼が言える事が、幸せです。

 ちゃんとお詫びが出来て嬉しいです。

 少しでも、身勝手でも、ちゃんと世界に届きますように。

 最後に自らの覚悟を決める為に、とても勝手な宣言を


とにかく最後まで生きます。辛くても生きる事から逃げません。考え過ぎて後悔しまくる面倒くさい自分の為に。己を護には、己に負けてなるものか。ひとつ位は最後まで成し遂げてやる。

ありがとうございました。

最後まで読んで下さった貴方に沢山の幸せが訪れますように。

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