らくらくっ
一年前の作品です
ほぼ会話文のみで構成されてます、というか会話文の練習をしたかったんですけどね
せっかく書いたけれど、一度も公開してないし、せっかくなので載せます
「あー、あー。マイクテストォ。どぉ? 入ってる?」
マイクの動作確認をする、どこか間の抜けた声が部屋に響いた。
「おう。大丈夫だ」
問いかけに低めの声が答える。
「音量とかもオッケー?」
「それも……、っと問題ないな」
「よしっ。じゃあ今日も張り切っていきますかぁ!」
日曜夜十時、それは始まる……。
ちゃらちゃらーちゃらー(適当な曲が流れる)
「はいっ。というわけで今日も始まりましたぁ。毎週日曜の夜は集まれ、ウェブラジオ『らくらくっ』。まぁいつもどおり、僕こと『ゆう』とぉっ」
「俺こと『らーさん』の二人でお送りしていきます」
「いやー、にしても最近暑いよねぇ。らーさんはさ、最近『これは美味しいっ』て思った食べ物ない?」
「脈絡ある台詞で頼む」
「まぁいいじゃん。いつも思いつきで喋ってんだしさぁ。で、なんかない?」
「いきなり訊かれても困るのだが。そうだな。普通の話なるが、それでもいいか?」
「どうぞどうぞぉ」
「最近忙しくって、昼飯食ってる暇がなくてさ。おとといなんて結局夜の七時くらいまで何も飲まず喰わずでいたわけですよ」
「うん、ほんでほんで?」
「で、そん時に買って喰ったコンビニのカレーパンがメッチャ美味かったんだよなぁ」
「うっわ、本当に何のひねりもない普通の話だねぇ」
「ほっとけ。これしか思いつかなかったんだよ」
「まぁでもわかるわ。空腹は何にも勝る、最強の調味料って言うしなぁ」
「そういうこった。で、ゆうは?」
「あ、僕? じゃあ遠慮なく。ついこの間さ、駅前に新しくラーメン屋出来たじゃん?」
「あー、確か楽堂とかって名前だったっけ? ゆうは行動早いな。もう行ったんだ?」
「うん。その楽堂のとんこつラーメンがすっごく美味くてさ、スープも麺も最高なんだよねぇ。らーさんも今度一緒に行こうよ」
「めんどくせぇ」
「店主、美人なお姉さんだよぉ?」
「明日でも行こうか」
「らーさん、メインはラーメンの方なんだからね? まっ、オープニングはこのくらいにして、メインコーナー行ってみよぉ!」
てぃらりらりー(よくわからん音楽)
「毎度お馴染み、『らくらくっ』のコーナーです」
「はいはいっ。このコーナーでは、リスナーの方々から頂いた、最近嬉しかった事や楽しかった事など、とにかく明るい話題が綴られたメールを紹介していきますよぉ。では一通目をらーさん、よろしく」
「えー、ラジオネーム『ひしし』さんからのメールです。『ゆうくん、らーさん、こんばんは!』」
「「こんばんは!」」
「『あたし最近、ついに彼氏が出来ました! テニススクールで知り合った、ひとつ年下のカレなんですけど、もう毎日が幸せです!』だって」
「いいねぇ。僕たちは二人とも彼女いないから、ひししさんが羨ましいなぁ。ね、らーさん」
「え? 俺はいるけど?」
「…………………」
「…………………」
「……………もう次っ。えぇと、ラジオネーム『のんたろう』さんからです」
「どんどん読んで」
「『お二人とも初めまして。初投稿です。僕の楽しいと思えることは、綺麗な景色の写真を撮ることです。最近カメラにはまってしまって、いつも持ち歩いています。最近の自信作を添付しておいたので、よかったら見てください』」
「のんたろうさん、初投稿と写真ありがとうございます」
「ありがとねっ」
「それにしてもこの写真綺麗だな。どこで撮ったんだろ」
「ねー。この写真、他のリスナーに見せてあげられないのが残念だよねぇ」
「後でブログにアゲとけばいいんじゃないか?」
「なるほどっ。というわけでリスナーの皆さん、楽しみにしておいてくださいね?」
「お? そろそろ時間だな」
ちゃらちゃらーちゃらー(オープニングと同じ曲)
「残念ですが、そろそろお別れの時間のようです。やっぱり毎回やってって思うのは、この番組短いってことだよな、ゆう」
「そうだねぇ。じゃあ次回からは、もう少し長めに録ってみない?」
「そうしたいのはやまやまなんだけど、容量がな」
「あ、そっか。仕方ないねぇ。諦めよ」
「というわけで、今回もお聞きいただきありがとうございました。この放送は録音してブログでも公開しているので、聞き逃した回も是非聴いてください。では最後にゆうから一言、よろしく」
「『昔は楽しかった、じゃなくて今も楽しい。そんな風に生きていければ最高じゃない?』ってね。ではまた来週!」
「「バイバイッ!」」
感想など頂けたらありがたいです




