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第一話 落ちこぼれ以下の欠陥品
この世界のおかしいところ
ダンジョンが存在するところ
人類がスキルを持つところ
そして――
これを普通だと考えている人間だ
「おい、欠陥品。なんでガスマスクなんかつけてんだよ。外してやるよw」
「かわいそーw」
「や、やめて!それがないと……!」
「大丈夫だって。ちょっとくらい死にゃしねーよw」
ーー何かが切れた音がした。
もう何回目だ。 そこからの記憶はない。 気を失った俺を、たまたま先生が見つけたんだろう。
「……ありがとう、ございます」
「先生もな、お前みたいな欠陥品は助けたくないんだ。 生徒だから助けるだけだ。気をつけろよ」
「……はい」
この世界には、ダンジョンがある。 ダンジョンから溢れ出る瘴気に対し、人類はスキルという適応反応を得た。
誰もが何かしらのスキルを持つ時代。 だが俺は、木戸十人は生まれながらにスキルを持たなかった。
最弱とされる生成系スキルすら、持たない。
そんな俺を、誰かがこう呼んだ。
ーー落ちこぼれ以下の欠陥品。




