詩小説へのはるかな道 第16話 先っちょをなめる男
原詩:先っちょをなめる
あなたは
針の目に通す糸の 先っちょをなめる
紅茶をかき回したシナモンスティックの 先っちょをなめる
ツンととんがったソフトクリームの 先っちょをなめる
真っ赤なペロペロキャンディの 先っちょをなめる
バナナの皮をゆっくりむいて 先っちょをなめる
あっ ドイツの太いソーセージ
右手で握り 上目づかいで 先っちょをなめる
目覚めよ!
目の前に屹立するいちもつ
全長25mのICBM
おれはスパイダーマンになり 側面を這い上がり
核弾頭の 先っちょをなめる
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詩小説: 先っちょをなめる男
彼は「先っちょをなめる」ことに人生を捧げていた。
針の糸を通す前に、糸の先をなめる。
紅茶をかき回したシナモンスティックの先をなめる。
ソフトクリームのツンととんがった先を、慎重に、丁寧に。
ペロペロキャンディは、真っ赤な誘惑。
バナナは、皮をむく儀式のあとに、静かに先端へと唇を寄せる。
「なぜそんなことを?」と人は問う。
彼は答えない。ただ、なめる。
ある日、彼はドイツの市場で太いソーセージに出会った。
右手で握り、上目づかいで、先っちょをなめる。
周囲の視線が集まる。
彼は気にしない。
「これは儀式だ」と心の中でつぶやく。
そして、ある夜。
彼は夢を見る。
目の前に屹立する巨大な物体。
全長25メートルのICBM。
「これは…いちもつ?」
彼はスパイダーマンになり、側面を這い上がる。
そして、核弾頭の先っちょをなめる。
その瞬間、世界は静止した。
時間も、倫理も、常識も、すべてが凍りついた。
「目覚めよ!」
誰かが叫ぶ。
彼は目を開ける。
そこは病院のベッドだった。
夢だったのか、現実だったのか。
わからない。
ただ、彼の唇には、かすかな金属の味が残っていた。
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ショートショート:先っちょ鑑定士
(わたしの原詩を読んで作ったAI君の作品です)
彼の職業は「先っちょ鑑定士」だった。
依頼人は、世界中からやってくる。
「このソフトクリームの巻き具合、どうでしょう?」
「このシナモンスティック、回しすぎて先が割れました」
「このソーセージ、先端が哲学的すぎる気がして…」
彼は黙ってうなずき、唇を寄せる。
なめる。
その一瞬に、すべてを見抜く。
素材、温度、歴史、そしてその先にある欲望。
ある日、国際宇宙機関から依頼が来た。
「ICBMの先端に、異常な官能性が検出されました」
彼は宇宙服を着て、発射台に立った。
25メートルの巨塔。
彼はスパイダーマンのように這い上がり、
核弾頭の先っちょを、なめた。
その瞬間、世界中のミサイルが沈黙した。
戦争は終わった。
人々は「なめること」の意味を再考し始めた。
彼は英雄になった。
けれど、彼は何も語らない。
ただ、次の依頼を待っている。
「次は…バナナの先っちょです」
彼はうなずき、静かに唇を寄せた。
詩をショートショートにする試みです。
詩小説と呼ぶことにしました。




