チームちいかわ
わたしは社内でボウリング大会が行われると知る。4人1組のチームなので誰かを誘わなければならない。仲良かった同僚はすでに他の人から誘われているそうで、わたしは同じ派遣会社から来ているMさんと顔見知りである他部署のKさんを誘う。Mさんは40代男性で、Kさんは50代女性だ。さらにKさんが他部署のHさんという50代女性に声をかけてくれ、ボウリング大会に参加するメンバーが決まった。
チーム名をどうするかという話になり、ラムネなど食べ物の名前があがる。Kさんがわたしの好きなキャラクターである「ちいかわ」はどうかと言い、チーム名は「ちいかわ」に決まった。わたしは長いことボウリングをしていなかったので大丈夫だろうかと心配だったけれど、みんなわたしと同じまったので心配無用だ。久しぶりのボウリングということで体を慣らさなければならなくなる。
当日、わたしたちは定時で退勤し堺筋本町にある会社から心斎橋方面まで歩いて向かった。途中でローソンに立ち寄り、お酒とおつまみを購入する。女性陣がお金を出そうとするも、Mさんが全額出してくれた。わたしたちはMさんにお礼を言い、会場まで向かう。受付でボウリング大会の参加費用を払うことになっていたけれど、そこでもMさんが全額出してくれた。わたしは自分の分だけでもとMさんにお金を渡そうとしたけれど、受け取ってもらえなかった。Mさんの言い分としては、こういうのは男が出すものだからとのことだ。
会場に入り、ボウリング大会が始まる。同じ部署で別チームのSチーフが大活躍しており、わたしたちは彼には到底追いつけなかった。言うまでもなく優勝したのはSチーフのチームだ。その後は地下で会食が行われたけれど、本日のMVPに選ばれたのはSチーフだった。これにはわたしも納得だった。
会食が終わり、わたしたちはそれぞれ帰路に着く。わたしとMさんは心斎橋駅まで歩き、その道中でいろいろ話をした。休職しているAくんのことや、わたしが転職しようか迷っていることなどを語り合う。心斎橋駅でMさんと別れ、わたしは帰宅した。
数日後、Kさんがわたしのデスクにやってきてわたしにハチワレのハンカチをくれた。わたしがハチワレ好きなのを覚えてくれていたそう。
「良いんですか? ありがとうございます!」
わたしはKさんにお礼を言う。このハンカチはボウリング大会に誘ってくれたお礼とのことで、わたしは嬉しくなった。