失恋した時に話を聞いてくれた友達
大学3年生の1月にわたしは失恋した。大学2年生の時に留学先のカナダで知り合った5歳上のパトリックにずっと片想いしていたけれど、そのパトリックに新しい彼女がいたことが発覚したのだ。その彼女はシンシアという名前で、黒髪のロングヘアの持ち主だった。鼻にピアスをしており、見える場所にタトゥーも入っている。
わたしはパトリックと知り合った頃に2回連絡してみたけれど、いずれも既読をつけた後返信なしで終わったのだ。もう脈なしかなと思いこれ以上は連絡しないでいたけれど、完全には諦めきれなかった。
彼女がいるとわかってから、好奇心と怖いもの見たさもあり、シンシアのインスタグラムを常にチェックした。そこはラブラブ写真や動画の宝庫で、パトリックが何らかの昇格試験に合格したのを祝う様子やキスしている動画やわたしが留学していたエドモントンのホテルでお泊まりデートしている様子がわかる。それらはわたしの心を乱した。わたしが留学したエドモントンでデートかい、とか、もういっそうまくいかなければ良いのに、とかそういった気持ちにさせたのだ。
それからわたしは毎日泣く日々を送り、朝ごはんにはヨーグルトしか食べられなくなった。後期試験が近づいているのに勉強に集中できなくなった。自分が無価値だと思えて、常に死にたいと考えるようになってしまった。もう限界だったので誰かに話を聞いてほしいと思い、Facebookに今の気持ちを書き込む。
すると友人のMちゃんからメッセージが来て、わたしの話を聞いてくれた。Mちゃんはわたしが日本を出発してから4ヶ月後に同じ留学先に来た友達だ。わたしに寄り添ってくれ、Mちゃんも自身の話をしてくれた。日本で彼氏ができてカナダに会いに来てくれたけれど、同僚女性と相思相愛になってしまい別れを告げられたそう。わたしはなんだそのクソ男と思いながらも、国際遠距離恋愛は難しいなと考えた。