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樹冠祈願  作者: レニペン
第1章〜カグヤの命〜
5/27

出場権

5話です!本格的なバトルは第6話、あるいは第7話から!

「防御力の試験はこちらです!」


 アナウンスと看板に導かれながらカグヤたちは次の会場に向かっていた。


「こちらの試験では、この機械を使って衝撃波のようなものを出しますので、それに耐えてください。飛ばされたり、崩れ落ちたりしたら失格です。1秒毎に衝撃波の威力が上っていきます。100秒耐えたら満点です。」


 説明を受け、今回はラクが最初に受けると言って部屋に入っていった。特殊な強化ガラスでガラス張りになっており、外からも見える。


「10秒耐えるだけで僕は出場決定。楽勝すぎるね。」


「それでは、スタートです!」


 ボタンが押され、機械が発動し始める。


 ラクは余裕そうに波動砲を受け流す。なんの動物の能力を使っているのかはわからないが、全然ブレない。30秒が経過した。ラクは少し苦しそうだがまだ耐えていた。1分過ぎたあたりから顔がだいぶ苦しそうになり、ついにラクはよろめいた。


「終了です!73秒!73点です!」


「やっば!しんど!」


 ラクは息を切らしており、カグヤは少し心配になる。


「次は最強である俺が行こう。」


 アラタが堂々と部屋に入っていった。


「スタート!」


「うわっ!」


「2秒です!2点です!」


「、、、、、、あっ、お姉さんありがとうございました、、、」


「あんなに格好つけておいて、雑魚じゃねぇか!」


 ハルキが煽る。


「俺を見とけ。」


ハルキが部屋に入り、試験を受ける。何秒たっても余裕そうだった。しかし、ラクと同様60秒過ぎたあたりから苦しそうな顔になっていき、88秒でよろめいた。


「ハルキ、お前の能力、そんなに防御力高い能力だったっけ?」


 ラクが部屋から出てきたハルキに聞く。


「能力ってな、使い方によっては少し変わったところで活用できるんだぜ?解釈を広げれば能力は色々な使い方ができるからな!俺は風を起こして衝撃波を和らげ、更にあえて後ろから自分に向かって風を吹かせることで前からくらう衝撃波の威力を中和していたんだ!俺、頭いいだろ!」


「ほぼズルじゃん。」


「うるせぇラク!それがダメだとは言われてないからオッケーなんだよ!」


 ラクとハルキが会話する中、カグヤは部屋に入っていった。ラクとハルキは能力を利用して耐えたが、一般人ならアラタみたいなのが普通なんだろうと思いながらカグヤは機械の前に立つ。


「来い!」


「スタート!」


 衝撃波外から見る分ではあまり良くわからなかったが実際喰らってみるとだいぶこの衝撃波の威力は高いことがわかる。レベル1でガタイの大きな男にぶつかられた感覚。これはアラタがレベル2でリタイアした理由もわかる。


「10秒経過!」


 そろそろきつい。まずい。このままだと、、、


「16秒です!」


 カグヤはよろめいてしまった。



「先輩能力使ってないんでしょ?それであそこまで耐えるのはヤバいっすよ!」


「88秒に言われてもなんの励ましにもならねぇ、、、」


 次は攻撃力の試験だ。


「では、攻撃力の試験を始めます!こちらのサンドバッグのようなものにそちらに並べてある好きな武器で攻撃していただいて、計測します。100点満点です。変えはいくらでもありますのでどうぞ遠慮なくやってもらって構いません!」


 サンドバッグの隣にいろいろな武器が置いてあった。刀、拳銃、薙刀、両手剣、ナイフ、、、といった感じでバリエーション豊かだ。


「あのー、すみませんけど、、、僕ら3人はもう出場権を手に入れているんで、参加しなくていいですか?僕ら、手の内を本番までにあまり明かしておきたくないので。」


 ラクが係の人に申し出る。


「いいでしょう。では、そちらの方だけで、よろしいですか?」


 カグヤが呼びかけられる。


「はい。」


 ここで84点以上得点を手に入れないと出場権は握れない。カグヤはここで決めなければならない。カグヤは刀を選び、サンドバッグの前に立ち、深呼吸をする。能力を使う時が来た。


「すぅ、、、命ノ刃(いのちのやいば)!!」


 カグヤは技名を叫び、サンドバッグに斬り掛かった。なんのひねりもない技名だ。いまカグヤが思いついて言っただけの単純な名前だから無理もない。しかし、その威力は半端なかった。サンドバッグ計測機械はビリビリと言った音がしたかと思うと爆発し、地面や壁には亀裂が入った。


「よ、余裕で計測範囲をカンストしています!こんな火力、始めてです!!」


 係の人も驚いている。アラタとハルキも驚いて口をパクパクしている。その場にいた全員がカグヤの威力に驚く中、ラクだけがカグヤを心配そうな目で眺めていた。



「そうか。あの4人は全員出場権を掴んだのか。」


 部下からの報告を聞き、星野イオは少し嬉しそうに窓の外を眺めていた。

小説って難しい。自分の表現したいことが全然表現できない。プロの人達に尊敬の念が!

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