『期待』
3話。まだ慣れてなくて書くのは下手です。がんばろー!
全校集会は終わったが、カグヤたち立候補者は残っていた。星野イオ直々に説明があるらしい。結局、あのあと手を挙げる者はおらず、参加者は4人だけだった。カグヤ、ラク、アラタ、ハルキ。全員知り合い、というか同じ部活だ。
星野イオが口を開く。
「君たちの立候補、とても嬉しく思う。早速だが、この大会について君たちに説明しよう。模擬試合トーナメント。なんのひねりもないシンプルな名前だ。だが、この試合の出場者に弱い能力者は求めてない。この試合に出ていいのは実力のある能力者だけだ。しかし、実力があるかないかを見極めるのは困難だ。能力を聞く限り弱そうなのに使い方によって強い使い方ができたりする例があるからだ。それで、能力者を厳選するのに参加前の予選を開催する。スピード、パワー、防御力の3つの項目をそれぞれ100点満点で試験をし、合計点が100をこえる者たちに出場権を与える。君たちにはその試験を受けてもらおう。」
なるほど、立候補すればいいというものではないらしい。
「すみません!100点超えで出場権で、一項目100点なら、どれか一つに特化していてそれ以外は0点でも出場権を手に入れられるということですか?」
ラクが質問する。
「そうだ。だが、その場合はトーナメント戦のときに少しきついかもしれん。」
ラクは、なるほどといった顔をする。
「質問はもう無いか?」
「はい!」
アラタが手を挙げる。
「イオさんのバストサイズってn、、、」
「すみません!うちのバカ先輩がすみません!失礼します!」
ラクとハルキに引こずられながらアラタが外に出された。体育館に残っているのはカグヤだけになった。
「俺も、失礼します。」
カグヤも一礼して、教室に帰ろうとした。
「まった。」
威厳のある声で呼び止められる。少しゾクッとしてカグヤは振り返る。
「な、、、なんですか?」
カグヤの声は少し震えていた。
「君、強いだろ。」
「はい?」
「正直、今日来た4人の中で君が一番強いだろ?なんなら私は君が優勝すると思っている。見せてほしい。君の力を。」
カグヤは戸惑った。
「なぜそう感じたのですか?」
「説明は少し長くなるな。神環には、占いの能力者がいるんだ。1年に1回、絶対にあたる占いができるという能力だ。彼女の占いで、闇の軍を壊滅に追い込む鍵となるものは何かを占ってもらった。彼女は水晶玉に手をかざした。すると、水晶玉に君の顔が映し出された。だから君に会いたくてここに来た。」
「えっ?!ほんとですか?!えっ?!、、、えっ?!」
「驚くのも無理はないな。」
「すこし落ち着くのに時間をください!」
「わかった。」
カグヤは深呼吸をした。信じられない。頬をつねって夢では無いことを確かめる。夢じゃない。少し落ち着いて、カグヤは質問を続ける。
「でも、わざわざ直々に来る必要はなかったんじゃないですか?」
「ポスターを見るのと、神環のトップを実際に見るのではどっちが参加しようという気になるかい?」
「なるほど、、、」
「まぁ、君がもし立候補しなかったら呼び止めて呼び出して土下座でもして参加してもらおうと思っていたがな。」
「ホントですか?!」
神環のトップの土下座は少し見たかったかもしれない。
「あぁ。ホントだ。君が優勝したらまた話そう。呼び止めて済まなかった。私は君に期待しているからな。」
カグヤは教室までの廊下を歩きながら今日得た情報を整理する。星野イオが学校に来た。政府が模擬試合トーナメントを開催する。それには予選のような試験があり、それをクリアしたものが参加できる。そして、神環はカグヤのことを闇の軍を壊滅させれる存在としている。かなり情報量が多い。
その日の授業は上の空だった。『私は君に期待しているからな。』その言葉が頭の中をぐるぐる回転する。神環のトップから期待されている。緊張しないわけがない。だけど、それと同時にカグヤのワクワクはまた一段と強くなっていた。




