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樹冠祈願  作者: レニペン
第1章〜カグヤの命〜
12/39

光る目

12話!

「俺の後輩たちにもう手を出すな!」


 カグヤの目は赤黒く光り輝いていた。さっきまで全く力が入らなかったのに、今は普通に立っている。なんならさっきより調子がいい。


「オマエ、その目は、、、!」


 ハヤセが目を見て動揺している。明らかにカグヤを警戒している。


 カグヤの足が動いた。アラタほどではないが速い。なぜだかわからないが木刀が変形して死神の鎌のようになるが、カグヤは今はそんなことを考えている暇はなかった。ハヤセ相手に鎌で斬りかかる。ハヤセはギリギリで避けるが、髪が数本ぱらりと落ちる。


「くっ、、、やはり先ほどとは比べ物にならないくらい強い、、、!覚醒しやがったな!」


 何を言ってるかはわからない。だけど、カグヤにはそんなことどうでもよかった。頭の中にはただただ怒りだけが湧き上がってきていた。後輩や黒澤ミクを傷つけた相手に。殺そうとした相手に。怒り任せに鎌を振るう。


「こっちだって反撃してやる!律刃(りつじん)!」


 カグヤの腕が斬り落とされ、地面に落ちる。だが、カグヤの腕は斬られるとともに再生する。


「嘘だろ?!バケモンかよ、、、!」


 ハヤセは距離を取る。避け続けるのも限界のようだ。


「殺す前に色々聞いておこう。お前らの目的は何だ?」


 カグヤはキレていた。鎌を持って、ゆっくりとハヤセに近づいていく。


「なんで俺達を狙う?トーナメント会場に奇襲に入った?」


「あの方の命令だ。」


「誰のことだ?」


「名前は教えてもらってない。あの方だ。」


「あの方?」


「そうだよ、あの方だよ!」


 ハヤセはナイフを投げつける。カグヤはそれを払い避ける。


残響幻唱(ざんきょうげんしょう)!!」


 ハヤセがそう唱える。



 カグヤの目の前に後輩たちが血まみれで死んでいる光景が広がる。ただハヤセが笑っている。


「、、、は?」


 カグヤは困惑した。そんなカグヤに、後輩たちの声が聞こえる。カグヤを責める声だ。


「これは、、、なんだ?」


 血まみれの後輩たちがカグヤに近づいてくる。


「、、、やめろ、、、」


 後輩たちはどうして助けてくれなかったのかとカグヤを罵った。


「やめろ!やめろ!」


 カグヤはもがいた。すると、目の前にハヤセが現れ、カグヤを殴り飛ばした。


「効いたみたいだな!」


 カグヤが目を開けると、先程のおぞましい光景はなくなっていた。後輩たちは死んでおらず、離れたところで相変わらずうずくまっている。


「、、、幻覚か。」


「正解だ。精神攻撃もできるんだよ!」


 ハヤセがナイフを振る。カグヤはそれを受け流しながら、地面を蹴り上げ、上に飛ぶ。そして、そのまま落下攻撃を仕掛けた。ハヤセは直撃し、腹が切り裂かれる。大量の血が吹き出る。


「グッ!ゴボッ!」


 ハヤセは血を吐く。


「殺す。」


 カグヤは鎌を構え直し、這いつくばって逃げようとするハヤセを追う。


「死ね。」


 カグヤが鎌を振りかざし、振り下ろそうとした瞬間、鎌が回転し、反対側に飛んでいった。


「君には、まだ殺しははやい。」


 カグヤが振り向くと、そこにはソウマが立っていた。


「怒りに身を任せるな。後輩たちを守りたいんだろ?そのことを最優先に考えろ。今後、後輩たちに人を殺したやつの後輩として生きてもらうつもりか?相手がどんなやつであれ、人間だ。命を奪うのは罪だ。当たり前のことだ。」


「うるさい!早くしないと逃げられるだろ!」


「君はアイツを殺したら絶対に後悔する!おそらく正当防衛とされるだろうが、今後の生活も人を殺したという罪を背負って生きていくことになる!君はそれでいいのか?一旦落ち着け!」


「そんなこと知らねぇよ!」


 カグヤはそう言うと共に目眩がした。


「君はもう限界をとっくに超えている。熱くなりすぎたんだ。安心しろ。君はアイツを逃がしたことを後悔しているだろうが、殺していたほうがよっぽど後悔してただろう。まだ君は子供なんだ。こんな小さい頃から手を血に染める必要はない。」


 カグヤの赤黒く光っていた目はもとの普通の目に戻った。



「逃げねぇと、、、」


 ハヤセは匍匐前進で逃げていた。このままだと死にかねない。撤退しなければ。


「よし、帰るよ〜。」


 顔を上げるとそこにはナイトメアがいた。


「だいぶもったみたいだな、、、」


「うん!楽しかったよ!でも、そんなことは後で話そう!ほらほら〜、早くしないとギャラクシーが来ちゃうよ〜。」


 ナイトメアはそう言うとハヤセを抱えて闇の中に消えていった。



「皆のもの!大丈夫か?!」


 星野イオの声が聞こえる。


「神環本部にはすでに連絡済みだ!そろそろ私の部下たちが到着する。それにしても私の部下たちは何をやっている!市民の安全を守れずにまだ一般人である者たちに守ってもらうとは!後で説教だな。動けるものは救護を手伝ってくれ。私も手伝う。」


 カグヤは目をゆっくりと閉じていった。

次回トーナメント編ラスト!コメント待ってます!



キャラ紹介

緋ノ宮 カグヤ(ひのみや かぐや)


 3兄弟の長男であり、責任感が強い。リーダー性があり、後輩たちからも慕われている。能力はこれまでその特性からこれまで殆ど使ってこなかったが星野イオに期待されたことによりトーナメントに参加することにする。


能力:命火いのちび。自身の命(寿命)と引き換えにとてつもない力を使える。また、命を吸収することで自身の寿命を増やすこともできる。

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