「閾(しきい)の日」
始めての小説です!指摘があったらよろしくお願いします!物語の大筋の流れは決めてあります!
あたりが真っ赤に燃えている。もう、みんなの避難はすんだだろうか。「閾の日」から何年たった?4年?5年?まぁいい。僕は結局、なんで生きて、なんのために戦ってきたんだろう。兄貴に、先輩に僕は追いつけたか?、、、後悔、、、そんなもん沢山ある。でも、今思えば僕の人生も悪くはなかったかもしれない。あのときはまさか自分が『罪人』になるなんて思ってなかった。あの頃に戻りたい。だけど、罪は償わないと。
、、、ラクは覚悟を決めて手を空に掲げ、目を瞑る。最期に、喋るだけ喋っておこう。
「閾の日」
ー2年前、突如として世界中の人々が能力を持つようになった日。
世界中の人物がありとあらゆる能力を手に入れた。原因は不明。世界は混乱に落ちた。
町中にいたカグヤの両親は突如手に入れた能力をコントロールできなかった人々によって死んだ。それからカグヤこの家と二人の弟と共に暮らしている。
緋ノ宮カグヤの朝は早い。弟たちのために朝ごはんと弁当を作るためだ。明るい黒髪をかきながら、眠そうにベッドから出る。髪をそろそろきらなければと思いつつ、台所に向かう。親が金持ちだったことと、伯父家族がお金を定期的に仕送りしてくれるため、両親がいなくても幸いお金には困っていなかった。朝のテレビをつけて、今日の天気を見る。今日は快晴らしい。コンロに火をつけ、料理を始める。男ながら料理はそこそこうまい。はじめの方は弟たちに文句を言われていたが、努力は報われるものだなと思う。
料理ができた。そろそろ兄弟たちが起きてくる頃だろう。早速2階から足音が聞こえる。階段を降りる音が聞こえ、中2の三男のイツキが降りてきた。髪は能力者になってからはすこし青みがかっている。コイツは憎たらしく、なかなか言うことを聞かない。クズで、自分勝手なやつだ。しかし、カグヤのことは昔よく遊び相手になっていたおかげか、カグヤへの態度はマシだった。
「シン、ラクを起こしてこい。」
「めんどくさい。なんでアイツを起こしにいかないといけないん?」
「はぁ、、、いいから起こしに行ってやってくれ。」
「ちっ、、、わかったよ。」
シンは嫌そうにまた2回に上がる。2階でドンッという音が響き、イツキの怒鳴り声が聞こえる。
「おい!クソ兄貴!早く起きろ!」
「うるせぇ!眠いんだよ!寝かせてくれよ!」
「だから彼女できないんだろ!クズメガネ!」
「あぁん?今なんつった!」
緋ノ宮家の朝はいつもこんな感じだ。
イツキが先に2階から降りてきて、そのあと次男が降りてくる。
次男の名前はラク。能力者になってから髪色は黄色混じりになった。めんどくさがり屋で、オタク、陰キャよりだが打ち解けた相手にはめちゃくちゃ喋る。すこし、、、良く言えば特徴的、悪く言えばキチガイなやつで、よく奇声を上げたり、馬鹿なことをやっている。べつにそういう障害ではなく、楽しくてやってるらしい。普通に迷惑である。兄であるカグヤのことは尊敬しているらしい。弟のイツキとは仲が悪い。これは、イツキがラクのことを全くもって慕ってないためである。本人曰く、『兄として尊敬できるところがない』とのこと。
兄弟たちと朝ごはんを食べる。ラクが言う。
「なんで今日学校あるんだよ、、、めんどくせぇ、、、休みたい。」
ラクに言い返したいのか、すかさずイツキが喋る。
「行けるだけ感謝しろ、クソ兄貴。叔父さんに感謝しとけ。」
「学校は行くけど、部活はめんどくさいなぁ、、、」
この発言は部長として見逃せない。
「ラク、今度試合あるんだから真面目にやれ。」
「どうせ僕出ないじゃん!カグヤばっかりで!」
「だからこそ真面目にやれ!強くなりたいんだろ?」
「チッ、、、」
イツキはさきにご飯を食べ終え、食器を下げ、学校に行く。なるべくラクといっしょにいたくないらしい。
高校生の二人には登校までまだ時間が少しある。
テレビを見ていると、一人の人物が映し出される。
星野イオ。政府が作った自衛隊の外郭団体、神環のリーダー。二つ名は『ギャラクシー』。世界最強と名高い能力者だ。高身長で、普段は戦闘スーツ。髪色は紺色で、胸は大きい。28歳らしいが、年齢より大人びて見える。冷静沈着で、威厳に満ち、リーダーシップの塊。絶対的強者感。どうでもいいが、一部の人の性癖にぶっ刺さるらしくて国民からは人気だ。
星野が話す。
「闇の軍と名乗る組織が活発化してきた。奴らに対抗するためには強い能力が必要だ。このテレビを見ている国民の皆様方、君たちの力が必要になるかもしれん。老若男女、学生からお年寄りまでどんなものでも歓迎する。私に力を貸してくれ。」
テレビを見て、ラクが言う。
「政府もダメだな。もう自分たちじゃどうしようもないんじゃない?国民に収集かけるとか、マジか、、、」
「そうだな、、、まぁ、相手の実力は未知数。相手に強い能力者を取られる前に取っておきたいんだろう。」
「やっべ、もうこんな時間だ!早く学校、行こうぜ。」
二人で身支度をし、テレビで言っていた通りの快晴。いい天気だ。カグヤはきっちりときれいな身だしなみだ。対してラクは、、、何と言うか、だらしがない。
自転車をこぎながら、二人で他愛もないはなしをする。顧問の悪口、能力の話。
向こうから、2人自転車で近づいてくる。獅堂 アラタと佐倉 ハルキだ。
アラタは高校2年生。すぐ調子乗る、馬鹿だ。ひょろっとしており、能力を手に入れてからは髪色は赤みがかっている。後輩に全く尊敬されないタイプの人間だ。そのくせ、女子にはモテる。
ハルキは、ラクの同級生。幼い頃からのラクの腐れ縁で、お互いボロクソ言ったり、叩いたりするが喧嘩ではない。じゃれ合いだ。髪色は茶髪。身長は少し小さく、声がデカい。
アラタがカグヤに話しかける。
「せんぱーい!おっはー!」
調子に乗ってやがる。いいことでもあったのか。
ラクはそんな先輩は全く見ずにハルキに手を降る。
「おはよー!」
ハルキの反応はない。真顔で、猛スピードで近づいてくる。そして、わざと自転車でラクの自転車にぶつかる。
「どりゃぁぁぁ!」
「グハ!てめぇ!」
「邪魔なのが悪いんだよ、バカラク!」
何も知らない人が見たらいじめ現場だど思うかもしれないが、そんなことはない。お互い、『じゃれ合い』と認識している。
カグヤは、変な後輩たちに囲まれたいた。いつも通りだ。もう慣れた。
アラタがカグヤに話しかけてくる。
「先輩、聞きました?」
「何を?」
「今日、学校にめっちゃ有名な人が来るらしいですよ。」
「知らん。」
「なんせ、あのギャラクシーが、、、」
「えっ?今なんて?」
「だから、ギャラクシーが来るらしいですよ?」
カグヤ、ラクが衝撃を受け、固まる。
あのギャラクシーが?なぜ?この学校に?カグヤは考えるが全くわからなかった。
カグヤ、ラク、その他メンバーの能力は次の話で!今回出てきたキャラクターたちの能力はもう決めてあります。みんな強いです!今後面白くなっていく予定ですので、どうぞよろしくお願いします!あっ、最初のセリフのところの伏線回収はだいぶあとになります!読みづらいと思いますが、こうしたらいいよ!という内容があればアドバイス、待ってます!