✒ 屁はこいない / 作戦会議 2
エトワール
「 確か…来月に吟遊詩人を集めて、野外音楽堂で詩歌大会を開催されまるそうですわね。
そのゼルさんも詩歌大会へ参加されますの? 」
コルネット
「 そうみたいよ。
ゼルさんは、夕食時間になると詩歌を歌ってくれたりするの。
大会に参加する為に練習を兼ねて歌ってくれてるよ〜〜 」
エトワール
「 ゼルさんは、大会の練習もしないで朝っぱらからアルフレド様を連れ出して観光してますのね 」
コルネット
「 アンタ…言い方に棘があるわよ… 」
エトワール
「 だって……アルフレド様を1人占めしてますのよ!!
許せませんわ!
ゼルさんって、女性ではありませんわよねぇ 」
コルネット
「 残念だけど、ゼルさんは男性よ 」
エトワール
「 男性……安心しましたわ。
女性なら、どうしようとかと思いましたわ 」
コルネット
「 エトワール……アンタ、伯爵令嬢なんだから変な気を起こさないでよ 」
エトワール
「 起こしませんわよ! 」
コルネット
「 あっ──そうだ!
エトワール、今回の件だけど、ゼルさんに依頼してみたらどうかしら 」
エトワール
「 はぁ?
コルネット…貴女、何を言い出しますの?
ゼルさんは吟遊詩人なのでしょう?
吟遊詩人に任せるって……本気で言ってますの? 」
コルネット
「 アタシは本気よ!
ゼルさんは吟遊詩人だけど、副業で探偵もしてるみたいなのよ。
滞在中に困った事があったら──って、ゼルさんのお連れさんからチラシを貰ったのよね 」
エトワール
「 チラシ…ですの? 」
コルネット
「 そっ、チラシ。
──ほら、掲示板にも貼ってあるわ 」
アタシはゼルさんのお連れさんが貼ったチラシをエトワールに教えた。
エトワールはチラシが気になるのか興味津々に椅子から腰を浮かせて立ち上がると、壁に取り付けている掲示板の方へ歩いて行った。