ラック値しゅごい
ジャンルがなんか恋愛になってたけどごめんね、間違いなんだ。
だってリアルで恋愛なんかできないのに、それをさ物語で描いたら妄想の痛バナじゃない?
※ジャンル変更しました。
俺がオールドになって
初日は寝ていたが、
残り二日は何をしていたかとゆうと、
シスターには悪いが心の身辺整理とゆうことにして
部屋に引き攣っていた。
色々と考えることがあったからなぁ
☆☆☆
二日目
オールドの事を考えると、
母親の死因について詳しく調べたいところではあ
る。
だがそれをする為には一度、
元の街に戻らなければならない。
って事を考えるとそれは現状では無理な話だ。
当主であった父、
ライルは確か
「成人するまではお前は教会に居ろ、
その後は我が家名を名乗らないと約束できるなら
冒険者にでもなって好きに生きるが良い。
二度と、我が領地に地を踏む事を許さぬ!」
と言っていた。
それと付け加えるように
゛その体型じゃあ野垂れ死ぬだろうがな゛
くっ、
確かに今の身体ではちょっと走っただけでも汗をか
いてへばってしまう。
誰のせいでこんな...いや、
部屋の中でも筋トレとか出来たんだ、
誰かのせいにするのはよくない
これから痩せれば良いだけの話だ。
幸い、オールド(俺)はまだ7歳
数えでは今年で8歳になる。
確かオールドの記憶を辿ると
この国での成人は12歳
あと約4年はある。
それまでに身体を絞り、
戦えるよう訓練をしたいところ。
「そうだ、スキル...」
すっかり忘れていたが
才能ってのが今の俺にはあった!
よしっ、早速確認といこう。
頼む、、才能ガチャよ!!
俺を助けておくれ...
「スキル確認」
その瞬間、頭の中に声が聞こえた
「「スキル一覧を開きます」」
触れないプリントの様なものが
目の前に現れた。
えっ、凄い!
なんかゲームの世界みたい!!
そんなテンプレの様な事を思っていると、
幾つかの文字がプリントに浮き出てきた。
スキル
・炎の加護
・毒耐性
固有スキル
・幸運
あれ?確か神様は才能を一つ開花させてくれたって
思ってたんだけど、
三つもあるぞ?
んん??
とにかく!スキルの能力を確かめたい!
この一覧、もしかしてiPadみたいにタップできたり
しないだろうか?
俺は恐る恐る炎の加護の文字にタップしてみた
『炎の加護』
・グレメント家の血筋により受け継がれし加護。
・火属性の魔法を優先的に覚えることができる。
・火属性の魔法耐性を得る。
おぉ!!タップすると詳細を教えてくれるのか!
これは有難い。
まさか取得した経緯も事細かに教えてくれるとは...
グレメント家は炎の加護持ちだったのか、
だから才能が遺伝したのか、
これは不幸中の幸い!
『毒耐性』
・多様の毒を服毒した際に稀に手に入る。
・大抵の毒は無効化する。
まった...
記憶を辿ってもオールドは毒を自ら服毒した覚えは
ない。
もしかすると閉じ込められていた際の
食事の中に盛り込まれていたのか?
だとするとあの本妻、、
オールドも殺す気だったのか。。。
きっとあのまま屋敷にいたら、
毒以外の方法で殺されたであろう。
そう考えれば、あの本妻の考えが恐ろしく思う
「何故、当主はあんな女と結婚したの
か...」
完璧な悪女じゃないか!
くそっ、、これで母親暗殺の犯人はほぼ本妻濃厚だ
悔しいが、
今はまだ、その件については後回しだ。
不意に、
身体から怒りが込み上げてくるのがわかった。
予想だが、
この感情の昂りは元の宿主、
オールドの意思だと思う。
怒り、悲しみ、憎悪、
その感情がいっぺんに流れてきて
身体が熱くなり
そして、身体が震えた
オールド、お前の想いは伝わった。
お前の無念を晴らす為に、
将来的に動く為にも、
もう少し待ってくれ!!
震える身体を抑える様に深呼吸をする。
二、三分してやっと落ち着いた。
よし、それじゃあスキル確認の続きを
俺は一つだけある
固有スキルのボタンを押した。
『幸運』
・幸運値を摂取し、付与する事ができる。
・蓄積されたラック値以外を付与することは不可能。
・スキル所有者本人、他者には付与が今はできない。
・摂取する方法。
※生物の命を奪う
※生物の一部を食す
※...etc
・ラック値と魔力は全くの別物である。
ほえ?
何このスキル??
それに説明文!
色々と突っ込みたいところが多い。
ラック値と魔力は別物、、
でもどうやってその魔力なり、ラック値なり、
確認すれば良いんだ?
「「ラック値の確認致しますか?」」
疑問を思い浮かべていると、脳内にアナウンスが響
いた。
「当然!お願いします!!」
「「現在のラック値は999999999です」」
はぅあ?!!
今なんて??
「「現在のラック値は999999999です」」
大事な事だから2回いった...
って!現実逃避ー?!!
なんで?今までどんだけこの能力使ってんの??
気づかず内にこんなに溜め込んでるの???
ん?説明文の下の方にまだ文字があるな...
・この才能は◯◯田亮◯の魂による才能。
そこには、伏字ではあったが
確かに生前の俺の名前が記入されてあった。
つまりあれか?!
生前の俺の才能だから、俺はラック値を生きていた
間に溜め込んでたってことか?
少々混乱気味ではあるが、なんとなくだが理解でき
てきたぞ。
俺は生前゛肉゛が好きだった。
朝ご飯は流石に重いが、日夜仕事漬けの毎日に、
栄養のある物をと思い、食してきたのが
牛丼。
有難いことに会社の近くにはチェーン店が三つほど
あり、毎日ローテンションで食していた。
まだ仮設ではあるが、
自分が殺した生物ではなくとも、死んだ生物、
牛、豚、鳥、などの肉を食せばラック値は摂取でき
るということになる。
これは早い段階で検証すべきだろう。
問題は付与の方か...
説明によると、人で試すことは今はできない
と記載されていた。
ならば物とかならできるのか、
それを確かめたいな。
窓の外を見ると景色が薄暗くなってきていた。
どうやら考えに没頭していたらしい。
朝とお昼のお誘いを断っているので、
流石に夕飯は頂こう。
お腹が空くと良い考えが浮かばないもんな。
そうこう考えている内に扉を叩くノックの音が聞こ
えてきた。
シスター、今行きます!
オールドの身体になって初めて食した物は
硬いパンと野菜スープだった。
野菜スープ美味しいよね