はい、自呼神
不定期、書きたい時に書く。
文才ないから不快ならプラウ雑バック
「とゆうわけで君は死んでもうたのだ」
目の前にいるロングでナウい白髭を生やした男は唐突に現れて俺にそう告げた。
詳しく聞くと俺は会社の通勤ラッシュにもみくちゃにされた挙句、たまたま近くにいたJKの肩に触れてしまい、痴漢に間違われ、通報されそうになったところでJKの彼氏に首を絞められ、息を絶え絶えになっていたところに、電車の急ブレーキで転び、打ちどころが悪く、そのまま死んでしまったらしい。
あ、なんかうっすら記憶がある。悲しい。
「災難じゃったのぅ」
「災難でした...」
俺と白髭のおっさん(多分神様)は互いにため息を吐きつつ、俺は目線を下げた。
神に同情されるとか俺どんだけ運がないんだよ。
「俺はこれから、天国に行けるんですか?」
これだけ運が悪かったんだ。天国に行けば多少は報われるか。
「うーむ。。実はその件でちと話さねばならなくてな、君は異世界に興味はないのかの?」
異世界?
あのラノベとかで俺つえー無双出来るってゆうあの?最近アニメとかでそれ系増えてきてたよなぁ。
仕事が忙しくて最近はテレビすら観てなかったけど。
「どうやらその顔は興味があるとみて良いみたいじゃの。実は元の身体ではないのであるが、1人空きができて君にその者の身体で過ごして欲しいのだ」
空きとはなんぞや?
詳しく聞くと、肉体は無事でも心、
つまり魂が生きることを拒絶してしまいそのまま死人扱いされてしまうケースが、
神が言う世界ではよくあるらしい。
◯ョジ◯の漫画でなんか似た様な場面見たことある、
つまりその身体の宿主に俺になれと言ってるのか。
「一応確認なんですけど、元の宿主は知っているんですか?」
「その点は大丈夫じゃ。
後悔は無いと、
本人から一言もらっておるからのぅ」
余程、辛いことがあったのだろうか、
そんな身体に入って俺はやり直せるのだろうか、
不安だ。
「その者は元々貴族の生まれでな、親に捨てられて...とゆうより、まぁ色々あってのぅ。
孤児院に引き取られて中々うまく立ち回れず孤立してしまっておったのだ」
上手く立ち回れずか、俺もよく学生時代は失敗して孤立してた事を思い出すが、
うん?待てよ、
その失敗を活かせばあるいはいけるのか?
「わしは、立場上詳しくは言えぬが、
その者が見て、感じた事や、
以前に起きた事を、宿主となった時に共有できるのでな。
もし君が了承してくれたら彼の代わりに上手く生きて欲しい」
つまり、魂がその身体に入った時に頭に入ってくる感じか。
パソコンみたいにデータ移行って感じで考えておこう。
「どうじゃ、その気になったかのぅ?」
返事は最初から決まっていた
「お願いします、叶うなら、俺は人生をやり直したい」
思い返せば、
今まで不幸に好かれてしまい、
ろくな想い出の一つもない、
そんな人生が俺の最後ってのは嫌じゃないか、
この二度目の人生が
どんな境遇かはわからないが、
ここで断るのはダメだ!!
「そうか!ならば決まりじゃの、ならば...」
神は俺の手に光り輝く物を渡してきた。
眩しくてよくわからない。
が、
悪い物ではないとわかる。
暖かくて心地よい。
「君が望む物をわしはやれぬ、
代わりと言ってはなんじゃが、
君の才能の開花を一つだけさせてもらった」
「才能、ですか?」
「うむ、君が前世で使えるはずだったモノの一つでは
あるが...
君がいた地球とやらは魔力がない世界であったらし
いのぅ、才能の無駄遣いじゃて」
神の説明を噛み砕いて話すと、
魔力が無ければ使えない才能を持つ、
俺みたいな人が地球には沢山いるらしい。
「それで、俺の才能ってのは何なんですか?」
そう、才能が何なのかを俺は知る必要がある。
それを知っていないといるとでは
今後の俺の人生設計が変わってくる。
「向こうの身体に入って、落ち着いたら
『スキル確認』と心の中で唱えるとよいぞ、
君の才能は次の世界では『スキル』と呼ばれておる」
「なるほど、スキルですか!
才能については向こうで自分で確認してみます、
でも役に立つんでしょうか?」
「才能は当たり外れは確かにある。
が、それを生かすも殺すも己次第じゃ。
まぁなるようになるじゃろ」
つまり才能ガチャみたいなものか。
うう...俺の引きよ、前世ではダメだったから今回は頼む!
「そろそろお別れのようじゃの。才能を活かし、二度目の人生を悔い無きようにのぅ」
身体、とゆうより意識が無くなっていく
きっとこれから別の世界にいく
「神様!ありがとうございます!!
俺、悔いないように生きます!!!」
消えてしまうであろう最後に、神様にお礼だけ伝えた。本当にありがとうの気持ちでいっぱいだ。
「う、うむ!では、またのぅ...」
神は最後に笑顔で見送ってくれた。
でも何故だろう、微妙に顔が引き攣っていたように見えたが。
あぁダメだ、意識が...
こうして男は、二度目の人生を送るために異世界に旅立った
★男の魂を見送った後★★
「はて?
いつわしは
神だと
自分の事を
呼んだのであろうか」
転生者一丁!!