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Lv1からだけど 神スキルあるんで!  作者: モンブラン
7/14

糸を引く者

どうやら手掛かりが見つかった!


それから皆んなは…!

昨日のアンデット討伐で ゼファーがやってくれた

事で一気にパーティのレベルも上がった。

俺もようやく 100を超える事が出来た。


「本当に ゼファーさんてお強いのね! キララにも

見せたかったわ ドラゴンのあの勇姿!」


「はい 私も見て見たかったです。ゼファーさん

本当に お疲れ様でした!」


「いや 皆様にそう 言われると 少々照れますな」


ははははははっ!(全員の笑い]


「良いでは無いか あの時のお前は私が見ても

皆んなが見ても 英雄だったよ!」


「英雄…。」


「あぁ 英雄そのものだ!」


「ご主人様 誠に有難うございます。

これからも 皆様と一緒に 精進して参ります!」


「あぁ よろしく頼む! 皆んなも頑張ろう!」


「はい!」

「了解です!」

「はい ご主人様!」


「ところで今日の予定は どうするの?」

マリアが 聞いてきた。


「うむ 実は 昨夜遅く 城から使いが来た。

使いによると ユーア お前の兄さんが危篤だそうだ

一度城に帰った方が 良いかも知れない。」


「えっ 兄さんが! あぁ あの継母だわ アイツが

兄さんも 亡き者にする気なんだわ!」


「おい 証拠も無いのに そんな軽はずみな事を

言ってはならんよ。誰が聞いているか分からん」


「はい、すみません。 しかし必ず尻尾を捕まえて

あの城から 追い出してやります!」


「何か 母の事で 情報は無いのか? 」


「継母が来た早々 兄は病に伏せましたし 次男は

行方知らずになりました。子供達が居なくなって

得をするのは 継母だけです!」


「そうだな 状況的には 誰もがそう思う……。

では 今日はその行方知らずの兄を 探して何か

情報を集める事としよう。 ユーアは一度城に

戻って兄の状態を 確認してくれ。いいな?」


「分かりました 兄さんからも話を聞いてみます」


「では、行動開始だ!」


「はい!」

「了解!」

「はい ご主人様」


ユーアとキララは城に戻って行った。

俺とマリア、ゼファーは城内を出て 街で情報

集めをする為 街に向かった。


ゼファーの背中に 乗るとあっという間に街に

到着した。ゼファーはまた人間に戻り 三人手分け

して聞き込みを開始した。


4時間程経って 待ち合わせの場所で 三人は合流

した。


「どうた 何か分かったか?」


「どうも あの継母は いい噂は無いみたいね。

皆んな口々に 悪口ばかりで 王座を狙っているとまで言う者もいたわ。 しかし何一つ 根拠のある

話はなかったのよ。」


「うむ そうか ゼファーはどうだ?」


「はい 一つ気になる事を聞きました。 行方知らず

の者が 山奥の洞穴に住んでいるとか。しかし確認

したのでは無く 噂程度なのですが。」


「そうか 俺も色々尋ねたが、大した情報は無い

今の洞穴が 唯一の情報だ。とにかくそれを

確かめることから 始めよう!」


「はい!」

「はい ご主人様」


三人は 洞窟に向かった なぁに ドラゴンで

ピューーとひとっ飛びだ。


洞窟の前に来た。

ココにはいくつもの洞窟が有るが 人が入れる様

な洞窟は この洞窟だけだった。


三人は 中に入って行った。


「ご主人様 奥に何かおります! とてつもなく

強い者が!」


「了解した! マリアは少し後ろに下がれ

魔法の届く距離を保て! ゼファーは俺と来い!」


「了解!」

「はい!」


ゆっくりと奥に進むと そこにいた者は……。

大きなムカデの化け物だった!


「ご主人様 危ない!」と言った瞬間!

時が止まった!


「コイツが 感じだ化け物か!

デカイ奴だ。 おっなんだアレは!」


俺の目に入った物は なんとその化け物の頭にある

物体だった。それは人間の半身だった!

腰から上が ムカデの頭に付いていると言う事だ!


「なんだコレは! もしかして この半身は……。

ユーアの兄なのか? マリア動いているか?」


「はい 大丈夫です!」


「もしかして あそこにいる者が 兄かも知れん。」


「えぇ そうだと思います。 どうすれば……。」


「とにかく半身でも連れて帰ろう。頭の後ろを

集中して狙って切り離してくれ!」


俺と二人で 頭の後ろを切り離しに成功し


「解除!」


「グワォォォォォーーーーーーーー!!」


とひと泣きして ムカデの魔物は息絶えた。


「ご主人様 もう倒されたのですね!」


「あぁ 時間を止めて その間に首を落とした。」


「あぁ 私もそれは味わっております。今でも

体が凍りそうな 気持ちになります。」


「悪い悪い 強い相手には 俺はコレしか無いから

な 弱いからできる技なんだよ。」


「ご主人様 貴方様が 特別な加護を お受けになっ

おられるのは承知しております。だからこそ私も

貴方様に 下僕として付いて参りました。」


「そうか 有難う! お前がいてくれるだけで 安心

して冒険ができるよ。」


「アキラ! この半身 まだ生きてる!」


「何!生きてる!」


半身をよく見ると 頭に埋まっている様にも見える


「よし 中から出るか 試してみよう!」


「ご主人様 それは私が やりましょう!少し下がっ

で下さいませ。」


ゼファーは 前足の爪で引っ掻くように半身を

釣りあげた。するとズルズルっと全身が出て来た


「おい しっかりしろ! 大丈夫か!」


「………。」


「ダメだ 意識が戻らない。」


「とにかく 城に戻ろう! 医者に診てもらおう」


ゼファーは 二人とその男を乗せて 城に向かった。

城近くに降りてから ゼファーも人間になり


「取り敢えずは 俺の家に行こう」


三人とその男は 家に戻って来た。

戻ると ユーアとキララが待機していた。

その三人が連れて来た 男を見るなり


「あっ 兄さん! どうしたの!兄さん!」


「ユーア 説明する。」


先程あった事を 全てユーアに報告すると


「あぁ 兄さん 化け物にされていたのね!」


「とにかく 意識を回復させ 話を聞きたい。

いい医者は いないか ユーア ?」


「はい おります 私達の主治医で信頼出来ます。

キララお願するわ アズーロを呼んで来て!」


「はい、了解しました!」


早々にキララは 呼びに出た。


「おそらく 魔物に閉じ込められていたのでしょう

それが出来るのは かなり強い魔女だけです。」

ゼファーがそう語りかけた。


「あの継母は 魔女?なのかしら…。」


「うむ 確かにそう考えると 辻褄が合うな 。

しかしまだ分からん とにかく医者を待とう。」



暫くして キララと医者が 入って来た。


「アズーロ 兄さんなの! 助けてあげて!」


「分かりました。 まず診ましょう。」


その場にいた者は 固唾を呑んで待っていた。


「うむ 身体的には 問題有りませんが、 意識が

戻って来ません。おそらく何か原因が医者で

治る様な事ではない気が致します。」


「そうですか…… 兄さん! 起きて!兄さん!」


「わざわざ すまなかったね 後はこちらでやって

見るから またお願いする時は 頼みます。」


俺はそう言って 医者を帰した。


「もしかすると これ自体が 魔物の封印かも

知れない。魔女に何かかけられているのでは

無いかと思うが どうだゼファーよ」


「はい、私もそう思います。そうだとすると

そのかけた者を 退治しない限り封印は解けませ

ん。」

「あの継母め! 殺してやる!」

ユーアはそのまま 出て行こうとしたが キララが

必死に止めた。

「ユーア 俺にいい考えがある。俺を城内に入れて

くれるかい? 但し俺は見えないがね。」


「えっ 何を言ってるの?」


「ハイド発動!」


「あっ アキラ! 何処? 姿が消えた!」


「解除!」


「あっ 見える!」


「コレを使って 暫くお母さんを俺が監視しよう

もし何かあれば、絶対ボロを出すだろう。」


「あぁ 良いわねぇ 絶対尻尾を掴んでね!」


「了解した!」


俺とユーアは 城に入り 中を案内してもらった

但し俺は既にハイド状態であるから 誰にも見え

てはいない。

そしてその先が 例の継母の部屋だ。

俺はゆっくりドアを開け 中に入ってドアを閉めた


「あらっ 今ドアの音がした様だけど 閉まっている

わね 変ねぇ」


中に居た継母が 音で反応したが 俺には気づいて

はい無い。俺は部屋の隅に立ち 暫く継母を監視

した。


すると 誰かがドアをノックした。

「王妃様 メアリーでございます。」


「あっ 入れ! どうしたメアリー」


「はい 王妃様 手下の報告で 洞窟にいた次男は

何者かに連れ去られたとの事です。封印は解け

てないようですが 時間の問題かも知れません。」


「何だと! 封印が解ければ 全てが露呈する!

何とかしないとならんなぁ。

メアリーよ 次男を探し出し 抹殺してまいれ!」


「はい、 了解しました!」


メアリーは部屋から出て行った。


「やはりあの時 殺しておくべきだった。下手な

情けをかけたのが アヤとなった。」


そこにユーアが ドアをノックした。


「お母様 ユーアです入ります。」


「入りなさい!」


「お母様 何やらメアリーが急いで出て行きました

が何かあったのですか?」


「えぇい お前の知るところでは無い!サッサと

出ておゆき!」


「はい 分かりました。失礼致します。」


そう言って ドアを開けた時に 俺も部屋を出て

二人でそのまま 家に戻った。


「ユーア やはり 継母は黒幕だったよ 次男を

殺せと メアリーに指示を出していた。」


「やはりそうだったのね!あの継母め!」


「ご主人様 なにやら 外に20名程集まって来てら

おります。おそらくは……。」


「分かった。 皆んな襲撃に備えてくれ!

キララは部屋で隠れていなさい!」

「はい!」

「了解!」

「はい!」

「はい!」


俺はハイドして 外に出た。

すると 20名程の 何やら兵士達が今にも 襲撃し

ようとしていた。


「皆の者 ここにいる者は 全て殺せ!そして

火を放ち 証拠は消せ! かかれ!」


その瞬間に俺は姿を現した!

「やぁ! 君達! 騒がしいねぇ」


20名の兵士達は 一斉に俺に襲い掛かった!が

次の瞬間 時間が止まった!


俺は一人一人を縛りあげ 全員を集めた。


「解除!」


「あっ なんだコレは! どうなってる!」

「縛られてる! いつこんな!」


「あぁ〜いいかな? 君達 今ユーアを呼ぶ」

俺はユーアを呼んだ。

「どうするコイツら?」


「当たり前の事です! 」


ユーアは縛られた兵士達を 一発づつ殴って歩いた


「あ〜 スッキリした!」


「ふふはっ ユーアらしいなぁ じゃ王に報告するよ

いいね?」


「はい お願いします。」



「キララ 頼みがある この事を王に報告し

ここに来て貰う様に伝えてくれないか?」


「はい 喜んで行って参ります!」


暫くすると 王と側近達と数名の兵士が駆けつけ

て来た。


「おぉ ユーアよ 一体どうしたのじゃ」


「お父様 やはり黒幕は あの継母だったわ!

私達を殺そうと メアリーに指示していたの!

メアリー 何とか言ったら!」


「メアリー 答えなさい そうなのか?」


「全て王妃に頼まれた事。私に断る権限は

ございません!どうかお許し下さい!王様!」


「そうであったか……。私の不徳と致すところ

じゃ 兵よこの者達を城の牢に連れて行け!

明日直々に 吟味する!」


「はっ さぁ立て!」


囚われた者は 全て牢に投獄された。


「アキラ男爵 ところで息子は何処に?」


「あっはい中におられます。 キララご案内して」


「はい 王様 どうぞ こちらです。」



中から王の泣く声がこだまして 一同も胸を熱く

した。


王が出て来ると

「アキラ男爵とその一行の方方々

今回の働き 誠に見事!明日朝 城で会おうぞ!

皆の者の前で お礼を述べたい!」


俺達は明日の朝行く事を約束し 王と側近達は

城に戻って行った。


「さぁ 俺達も もう休もう。今日は色々あり過ぎた

明日朝の事もあるしな」


「アキラ! 本当にありがとう! 私やっぱり

貴方と一緒になりたい!」


「えっ そこに行く!」


「あ〜それだけは ユーア姫でも許しません!」


「いや〜結婚したいの〜」

「それは 私も一緒てめすから〜」


「あぁ〜君達 そろそろ寝るよ お先にね」


「やれやれ ご主人様は 女子にモテモテですな」


「ゼファー それ以上言うなよ」


「はい ご主人様! おやすみなさい!」


騒がしくも今日は 終わった。



まだまだ冒険は続く


















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