彼女になる!
マリアは 俺の彼女になるという!
もうこれは 前の世界では考えられない展開w
俺は 胸に違和感を覚えて ふと目が覚めた。
すると目の前に 白い物体が!
「おぉー何だコレ! 」
しかしよく見ると それは隣で寝ている彼女の
綺麗な足だった!
おいおい どんだけ寝相が悪いんだよ!と心で
思いながら、俺はゆっくりと胸から 足を下ろした
すると 彼女から 「む〜ぅ〜ん」と言う声が漏れた
おいおい、刺激強過ぎだろう!
俺だって 男だぞ!!!
ましてや31年間 彼女居ない歴更新中なんだぞ!
俺は心で叫んだが 勿論彼女には聞こえない。
やはり明日からは 部屋をもう一つ借りよう
そう考えた自分だった。
「う〜〜ん あっ!」 その驚きは、
向こうを向いて寝ていた 彼女が寝返えり此方に
顔を向けた際に、より過ぎて俺の鼻に 彼女の唇が
ペンっと当たった時の事だ。
「あっ すみません! 私本当に寝相が悪くて
自分でも 困っておりまして ベットから落ちた事
もあって……。」
「いいよ 俺は全く気にしてないから。
でも明日は 部屋を二つ取るよ その方がお互い
楽だろうし。」
すると 彼女は突然目に涙をいっぱいためて
「勇者様! 私がお嫌いですか! 私と一緒に
寝るのはお嫌ですか! 」
「いや〜 お嫌じゃないけどね 若い男女が
同じベットで寝ると言うのも 少し不味いのでは
と思ってさぁ 」
「良いのです! 私は貴方様に この命を拾って
いただました! ですからこの後の人生は全て
貴方様の 思う様に私をお使い下さい!
心も体も貴方様に お預け致します!」
「分かったよ 俺が暫く預かるとしよう。
しかしこの匂いは、少し頂けないなぁ
女の子なんだから シャワーでも入って昨日の
汗と疲れを落としなさい。あとで服も買いに
行こうか。ボロボロだからねその服。」
「あっ すみませんでした。 昨日はお疲れてその
まま寝てしまいました。すぐにシャワー浴びて
来ます!」
彼女は 慌ててシャワー室に駆け込み 浴びていた。
暫くして 彼女は戻って来た。
「あのぅ〜 あの服はもう棄てたいので このまま
で少し良いですか?」
彼女は バスタオルを巻いて出てきたが その
タオルに収まりきれない豊かな胸が俺を釘付け
にさせた!
「いや〜 その格好は少し 不味いかな。では
ココで待ってて下さい。俺が何か用意して来ます
から 絶対外に出ない様に。」
「はい、分かりました よろしくお願いします」
俺は街の装備屋で 適当なのを買い宿に戻った
「さぁ こんなので 良いかな?」
「本当に 何から何までありがとうございます!
早速 装着したいと思います。
アキラ様〜この装備ですと大きく胸が出てしまい
ますが、お好みでしょうか?」
俺は振り返ってみると、何とその装備は別に
胸当てが無いといけない奴で それだけだと
大きく 胸が露出してしまっていた。
「あっ それは 俺の間違いで……」
「あっ いえ アキラ様が お望みであれは 私は
全く構いませんが?」
「イヤイヤ 悪かった 後でまた買うとしよう。」
あ〜俺が何か 変態だと思われかねなかった。
恥ずかしい。女の装備など買ったのは初めて
だからな 分かりっこないんだよ 全く。
取り敢えず俺は 胸当てを買い マリアに与え
事無きを得た。
「アキラ様 宜しいですか?」
「アキラ様はどうかな? 今度からはアキラで
いいよ これは命令だよ アキラとお呼びなさい」
「えっ 宜しいのですか? ア・キ・ラ・・・」
「それで良い マリア! なんか彼女っぽいぞ!」
「彼女ですか? それって奴隷見たいな物ですか」
「馬鹿だなぁ その逆だよ お互いを思いやり
助けたり 助けられたりして 支え合う関係の
女の事だよ。」
「えっ そんなぁ それって 貴方の女と認めて
くれたと言う事ですか?」
「なんか その言い方 おかしいなぁ
でも まぁいい 君は可愛いし、俺の好みでもある
これからは 俺の彼女として 頼むよ。」
「はい 喜んで! 彼女になります!」
前の世界では とても言えない事が この世界では
言えてしまうのは どういう事だろう?
此方に来て 段々と俺も変化している気がする。
レベルだけじゃなく 心も成長している 様だ。
「マリア 今日は またレベル上げに行くけど
お前はどうする? まだキツイなら残って良いぞ」
「はい! 私もご一緒させて下さい!」
「了解した! では用意してくれ!」
俺達は 装備を整えまず ペット屋に向かった。
そこで 馬を買い いわゆる2ケツで 狩に出た。
出た時から 少し気になっているのだが マリア
は 結構スタイルが良いのに 胸が大きい。
馬が初めてなのか しっかり俺にしがみついてい
るので さっきからマリアの胸が俺の背中に
当たり 何とも妙な感触を背中に伝えている。
今 きっと俺は 鼻の下が伸びている筈……。
俺達は 昨日パーティが全滅してしまった場所を
避けて 少し離れたレベル50-60位の魔物がいる
狩場に到着した。
ここには ミノタウルスとトロールが混在していた
「マリアお前は 何が撃てる? 」
「はい 単体ならファイヤボムとアイスアローです
が 範囲攻撃がなら ヘルファイヤが撃てます。
あとアキラの武器にも 装火 する事で火炎属性
ダメージを追加可能です。」
ふふふふっ 今 俺の事 アキラと言ったぞ!
そう言うのは 聞き逃さないんだよ 俺は。
いかん またニヤけてしまう。
「そうか! では 装火を短剣に頼むのと
動いて俺が魔物を集めるから範囲攻撃を撃て!」
「了解です!」
俺は魔物達の 側を通りながら ワザと気付かせて
十匹の魔物達を呼び込んだがまだ戦闘は始まっ
てはいない。
そしてマリアの元に戻る直前で
「マリア! 範囲攻撃を撃て!」
「ヘルファイヤ発動!」
ココで戦闘が開始され 魔物達も マリアも停止
状態になった!
俺はマリアに 装火された短剣を持ち 一匹一匹
心臓を一突きして廻った。
そこにいたミノタウルス5匹 トロール5匹は 刺され
た事はまだ気づいていないし、トドメの範囲攻撃
を受けている事も知らない。
俺はマリアの横に戻って 解除した!
ドドドドドッーーーーーーカーーーーーン!!
ザクッザクッザクッーーーーーーン!
十匹の魔物達は その場で生き絶えた。
「あっ コレは? こんなに範囲攻撃が効くとは
思いませんでした!」
[システム]
アキラ:レベル45になりました。
マリア:レベル48になりました。
「いや マリアに言って無かったが 実は時間を
止める事が出来るんだよ俺。」
「はぁっ? 時間を止める?」
「うん 戦いが開始されると 自動で時間が止まり
その間に 俺は奴らの心臓を 一突きして廻って
いるんだ。だから範囲攻撃魔法は トドメの一発
と言うところかな。」
「アキラ! 貴方ってどういうお方? 神の申し子?
普通のスキルで それはあり得ないですよね?」
「あぁ それはそうなんだが まぁいいじやないか
このスキルで 俺達は憎いあのドラゴンだって
倒す事は夢では無いって事だよ!」
「はい! 益々私は アキラが好きになりました!
尊敬出来るし 強いし もう私 一生貴方に着いて
行きます!」
「お前が そう言ってくれると 本当に嬉しいよ
でも お前だっていつかは 誰かと結婚して子供
を作って暖かい家庭を夢見るべきだから
一生は少し大げさだよ はははっ」
「いえ アキラが宜しければ アキラの子供が欲し
いと思います! どうかお願い致します!
私を貰って下さいませ!」
ありゃ そう来たのか? 結婚かぁ 前の世界では
全く考えてもいなかったなぁ。大体自分だけで
手一杯で 人の事まで 考える余裕なんて無かった
し仕事も コロコロ変わって 安定して無いし
無い無い尽くめだったよなぁ。
それがこの世界では 神のスキルのお陰で
こんなに可愛い女の子から結婚を申しこまれる
存在になってるなんて もう信じられん!
「アキラ どうしたの? なんか空を見て笑って
いる様な……。」
「あっ すまん! 考え事をしていた。 その件は
あとでゆっくり話すとしよう。 それよりも
もう少しレベルを高くして 狩場を移そうか」
「はい! お任せ致します!」
うわ〜なんだか 可愛いぞ〜 よし! 着いて来い!
てな感じかなw まぁ 恥ずかしくて 声には出せん
がな。
狩場は 確認すると レベル60-70の メデューサが
いる地域が近いのでそこに向かう事にした。
「マリア メデューサは目を見ると此方が石になる
魔法をかけてくるから、絶対に奴の目を見ない
様にな! コイツは素早いので 集める事が出来
無いかも知れんから 単体で攻撃する!」
「了解です!」
しかし 実際に行ってみると メデューサは3匹単位
で行動していた。
俺は攻撃しちゃうと 直ぐにクロノスが発動して
しまうので 石ころを近くの メデューサに投げて
気付かせて 呼び寄せた!
案の定三匹のメデューサは反応し 襲って来た!
しかしココで 誤算が生じた!
なんと もう3匹のグループも反応してしまった!
合計6匹が 此方に攻撃を仕掛けて来た!
「くそ! 止まれ!」
攻撃がなされた時には 自動でクロノスが発動し
5匹は止まったが 後一匹が遅れて来たので範囲
から外れてしまった!
「コリャやばいぞ!どうする!」
俺はまず止まっている四匹のメデューサの心臓を
一突きし 一番手前で止まっているメデューサの首
を落とした!そして
「解除!」
俺の手にあるメデューサの首を、遅れて来た
メデューサに向けた途端に!
メデューサの目が光等を発して 遅れて来た
メデューサを見る見る内に、石に変えた!
これで六匹のメデューサは 全て倒した。
[システム]
アキラ:レベル50になりました。
マリア:レベル50になりました。
「大丈夫ですか? 一匹は止まって無いみたい
でしたが?」
「そうなんだよ 少し慌ててしまったが どうにか
なった。メデューサは首を落としても 目が光る
事を覚えていて良かったよ」
実はゲームの中でも 俺はやった事があったので
あまり疑わずに 実行出来た。お〜良かったw
「アキラ! 凄いわ! 」
「こんなの なんて事ないさ!」
えーと 神様に また前の世界に帰れるがどうする
と言われたら 間違いなく断るね だってこっちの
方が断然いいもん!!
「さぁ では今日は この辺で帰るかな」
「はい 帰りましょう!」
二人は 馬に乗り また妙な感触を味わい……いや
揺られながら、宿に戻って行った。
「今日は 本当にお疲れ様でした! シャワーの
後にでも 私マッサージ致しますのでお先にどうぞ
お入り下さいませ!」
「えっ マッサージ? できるの?」
「はい、結構 私上手なんです。前のパーティでも
私あんまり強くないので メンバーに悪くって
後でマッサージしてあげたら 皆んな喜ん……で
く……」
「おいおい 泣くなよ 忘れろとは言わないが
パーティとは やる以上 いつ死んでも良いくらい
でないと やってられない。だから皆んな一致団結
してメンバーを助け合い 目的を達成するんだ。
例え亡くなっても それは自分の力の無さを
嘆く事であって 他のメンバーの責任では無い。
だからお前は 何にも気にする必要は無いんだ。」
「はい ありがとうございます。
では、シャワーを浴びて下さいませ!」
おっ 落ち込みから戻るのが意外と早いなぁ
まっ それでいい。
「じゃ お先に浴びてくるよ」
俺は シャワーを浴びていると 何か背後に気配が!
振り返ってみると!
「あはっ 入って来ちゃった!」
「えっえっ! どうした? マリア?」
「あのぅ お体をお流し致します!
もう 彼女ですから!ネッ」
ウハ〜 目の前に マリアが裸で立ってるぜ!
これは、なんという事でしょう って言ってる
場合じゃないだろう!!
「あっ それはまだ いいかも知れんなぁ。
出たらマッサージを念入りに頼むよ」
「そうですかぁ 分かりました! いつでも言って
下さいネ ご主人様!」
シャワーを浴びた後 マリアにマッサージをして
もらい ココに来て本当に良かったと実感した。
そうして 至福の時間は 過ぎていった。
冒険は続く