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遠い昔を想いながら

作者: 伊集院 大和









執筆に 悩む事もあり




私は 電車に乗り

野崎参りへと 出掛け





駅を出て すぐの橋を 越えて

露天の連なりを横目に歩いた







ここは 江戸時代後期当たりぐらいから

屋形船という船に乗り

河を航路としながら

山の上にある 慈眼寺という寺へ御参りするのが恒例らしく







私は 更に道なりに 歩き


今 こうして歩いている道は

江戸時代後期は 河だったのかと 思いながら

慈眼寺へ 脚を進めた







緩やかな坂を上がり







途中にある

鹿児島物産に立ち寄り あくまきを 土産に









更に坂を 上がり

急坂に連なる 階段を上り歩き











漸く 慈眼寺へ 辿り着いた













遠くは 大阪湾当たりから屋形船に乗る船や


徳庵で 150年以上続く 別品餅という餅を売る店で


手土産に 餅を買い 徳庵から屋形船に乗り


この慈眼寺を目指したのでは なかろうか





私は この慈眼寺から 野崎参りの風景を見ながら


缶コーヒーを開け 祖父が好きだった ハイライトに火をつけた


ハイライトを吸いながら 景色を見て


今は こうして平和なひとときを 過ごせているが


いつか 隣の国の実験が成功し ミサイルという物が


いつ飛んでくるかわからない不安の中







また 一息ついた



あぁ このまま

この国が平和であれば いいのにと 思いながら


慈眼寺を後に 駅に向けて 歩き始めた。






「文フリ短編小説賞2」

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