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店主は気苦労しながら。(第13話)

という流れで、リクシャリアさんに喫茶店での仕事を教えることになった。

とりあえず器具の説明から。


「これは『ミル』といって、コーヒーを挽くための道具です。こうやって豆を入れて、上のハンドルを回します。」


と、少し漠然とした説明をすると、リクシャリアさんは不思議そうに首を傾げた。


「コーヒー…?コーヒーとは、魔力練成に用いるあのコーヒーか?」


…はぁ!?この世界は魔法もあるのか…しかも、魔法を使うために使うのがよりにもよってコーヒーとは…


「ち、違います違いますっ!というか、コーヒーって何か分かってるんですか?!」


ついムキになってしまったが、いくらなんでも喫茶店で働くのにコーヒーすら分からないのでは元も子もない。


「あぁ勿論知っているぞ。あの深緋色の飲み物だろう?飲むのに時間はかかるが、多くの魔力を練成することが出来るものだろう?」


…そもそも根本的に違うし…! まず深緋色ってなんだよ…!

もし、そのままコーヒーという名前で出してしまえば、おそらくパルフェは本来の方向性とは真逆のイメージがついてしまうだろう。


「…リクシャリアさんの思っているコーヒーとは全く違うので、ここではカフワという名前を使います。」


「う……な、ならそのカフワというのを見せてみろっ…!」


どうやらリクシャリアさんも若干ご立腹の様子。このめんどくさい論争に決着をつけるために、僕は慣れた手つきでコーヒーを挽いた。


このお話に出て来た、『カフワ』という名前ですが、これにはきちんと意味があります。

諸説ありますが、カフワはコーヒーという言葉の語源となったといわれていて、元々ワインを意味していたカフワの語が、ワインに似た覚醒作用のあるコーヒーに充てられたのがその語源だと言われています。

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