現実と異世界。異なる二つの世界でも、この空間だけは、同じ
これが初投稿の小説となります。
作品の内容につきましては、表面だけの薄っぺらいものとなっていますが、何卒ご容赦を。
この小説は喫茶店を題材に使用しています。「どういう構造なのか?」という疑問に関しましては、「作者が思いつきで要素をねじ込んだ結果がこうなった」と思っておいてくだされば。
では、異世界喫茶店、開店です。
初めは見慣れなかった光景。
カウンターの机も、コーヒーを挽くためのミルも、角砂糖がたくさん入った透明なポットも。
クラシカルな掛け時計も、カップを置くための木製のこじゃれた棚も、やっぱりちょっと古めのレジスターも。
だんだんと様変わりしていく世界の中で、ここは昔からある光景。僕にとっては、この世で最も見慣れた、幽玄さのある風景。
祖父が始めたこの喫茶店を継ぐために、祖父や父の手伝いをして、おいしいコーヒーを挽くための勉強もした。
もちろん、スイーツを作る練習もした。
慣れない手つきでミルを動かし、やわらかいケーキスポンジを焼くために試行錯誤して、接客の仕方も練習して、体の弱い僕にとっての至福の時間は、あっという間に時は過ぎて行った。
何年も祖父や父の手伝いをしていると、いつの間にかお客さんの笑ってくれている顔がこの世で最も大好きなものへと変わっていた。
18歳になった僕、華原凛は父の跡を継いで純喫茶「パルフェ」を営んでいくことになった。