入学式
【独立国家テスタメント学園】
唯一の独立国家学園と世界に認められた学園。学園の大きさは並の小国ぐらいで優秀な契約者を育成させる為の訓練施設がある。他にも毎日学園でストレスが溜まらないように街もある。
契約者と契約獣の力や信頼関係を高め、狂獣を倒すために育成することを目的とした学園。
入学理由は、有名な契約者の家系であることや、卒業してどこかの国の組織に入隊して家族を養うためや契約獣と信頼を深めるためや今よりいっそう強くなるためなど様々である。
今日は、そんな独立国家テスタメント学園の入学式である。
「独立国家テスタメント学園への御入学おめでとうございます。皆さんにはこれから本校で心・技・体を鍛えてもらいたいと思います。それから・・・・・・」
こういう感じに入学式が進み新入生代表も終わり次は
「最後にこの学園始まって以来初めての理事長2人のお話です」
この学校は、不思議な事に理事長が2人いる。この2人こそが、この契約者を育成するため学園を国の中ではなく独立国家学園にすることが世界に認められた最大理由。契約者の次元を超えた契約者10人《超越者》と呼ばれる中の2人。俺を幼い時に鍛えてくれ、この学園に俺を殆んど強制入学な感じで入学さえた張本人達。
「アタナシア・ポースフォス様、ウルミラ・アビプシュパ様、恐縮ですががよろしくお願いいたします」
銀髪の美女と金髪の見た目が幼い2人の女性アタナシア、ウルミラの2人が出てきたことで、周りの空気がシーンとして、新入生更には教員の人も恐怖し緊張していた。ただ1人を除いて。(優里のこと)
それもそうだろう。超越者はたった1人で超越者以外の契約者全てを相手にして圧勝すると謳われ、超越者の敵は同じ超越者か、固体種、神獣種の狂獣か他の龍種、精霊種、聖獣種、魔獣種、妖怪種の最上位クラスの狂獣以外しかいない。
更には超越者は全員が人格破綻者である。因みに現在超越者2人が行方不明だ。そんな化け物の前に緊張しない方がどうかしてる。
「皆のもの入学おめでとうなのじゃ」
「皆入学おめでとう。まあ私達に言えることは1つ、がんばって強くなりなさい」
「「以上です(じゃ)」」
皆なにも言えずアタナシア、ウルミラの2人は出てきたところから戻る前に何かを教員に伝え優里の方を少し見てすぐに戻った。そして入学式も終わった。
「すごかったなーさっきの理事長2人オーラがさあ」
「うん、そうだね」
「別にそうでもないだろう」
優里は入学式が終わってアルドとリュキアと話をしていた。
「新城優里君、君に理事長達からお話があるそうです」
「わかりました。すまないアルド、リュキア先に帰ってくれ」
そこにさっきアタナシア、ウルミラが話していた教員が来て用件を伝えて、道案内をしてくれた。
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「ここが理事長の部屋です。私は、これで」
職員はそういい去っていった。そしてドアをノックして入る。
「失礼します」
「やっと来たのじゃ」
「やっときましたか」
「話って何ですか?」
俺は2人の文句を無視して用事を聞いた。
「そんなに急ぐことは無いでしょう?」
「そうじゃ。もっとゆっくりしていくがよい。それとその他人行儀をやめるようにするじゃ」
「分かったよ。で、本当に話って何なんだ?別に入学おめでとうだけを言うためじゃ無いだろうし」
「「いいやそのためよ(じゃ)入学おめでとう!」」
俺はその時思った。誰が無理やり俺を殆んど強制的に入学させたと思ってんだよ。
「あといくら女の子が多いからって若いリビドーを爆発させるのはだめよ」
「アタナシアを襲ってしまうかもしれない(冗談)」
「可愛げがないわね。幼い頃ならもっと同様してたのに」
「時間とは怖いものじゃ」
幼い頃鍛えられている途中に何回もからかわれていて悔しかったので、そういうことを克服して逆にそういうことには、言い返せるようになり、のるようになった。
「じゃあ本題に入りますが、いいでしょう?」
「ああ」
俺は了承し、本題を聞く。
「優里、御主周りに《超越者》ということをばれたくないであろう?」
「当たり前だろそんなのばれたら余計面倒くさくなるだろう。」
実を言うと新城優里は世界では知られていない11人目の超越者なのだ!
現在世界に知られているのは、契約獣と複数しているだけだから色んな組織に興味をもたれ狙ってくる組織もあるだろうだけど、それはアタナシアとウルミラが学園にいるから学園に居る間は大丈夫だ。
問題なのが俺が超越者ということが、超越者にばれたることだ。そうしたらほぼ100%の確立で戦闘狂の超越者(超越者は全員性格破綻者なので戦闘狂もいる)に狙われてしまうだろう。
「そうでしょう。そこで、優里にはこれを着けて欲しいの」
アタナシアはそういい、ポケットから何かを2つ投げる。
「これは・・・・ブレスレット?」
「そうじゃ、それは優里の神威を封印するためのものじゃ」
渡されたのは、2つのブレスレットだった。中央に大きい宝石の様な者がはいっていた。そしてそれどういうものかもウルミラが説明してくれた。
「封印といっても御主の全ての神威を封印するわけではならぬ。というかできぬ。妾等や御主のような超越者は神威が膨大すぎて無理じゃ。そこで、このブレスレットは出来るだけ御主の神威を封印してもらい、尚且つ封印しきれない部分はその中央の大きい宝石から御主の神威を吸収して、吸収した神威が一定以上たまったら神威の塊の結晶が出来る。その結晶は壊すことで壊した者にその結晶に溜まった神威を増幅させることが可能じゃ。他にも使い道があるかは、自分で試せばいいじゃろう。そのブレスレットの説明はこんなとこかの」
「すごく役にたつよ。ありがとう」
「「気にしないで///(するではない///)」
優里は、満面の笑みでお礼をしてでていった。
「優里が女たらしにならないか心配だわ」
「今までは、妾達以外との接触が少なかったのじゃが、これからはいやでもいろいろな者との接触するきかいが増えるからの」
優里が2人の心配を見事に的中させてしまう事はまだ2人は知らない。
次回にいよいよメインヒロイン達がでます。