プロローグ
ある広大な里だった場所にに黒髪の中性的な顔の少年が平伏し泣いている。
「あ、あ、僕の、せいだ。全て、全て、僕がこの場所を、皆を、うぁぁぁぁぁぁ」
そう今、少年がいる場所は、つい数時間前まで、広大な里だった場所。現在は、大きい隕石が落ちてきたような凹凸な大地。所に燃え焼けている大地。所に凍っている大地。所に何か巨大な鋭い物で切り刻まれたような大地。里だった場所とその数キロ先にすら、森も水も生物の気配すら感じない、そう最初から里なんて存在しなかったように。あるのは、燃えている、凍っている、切り刻まれているような大地と平伏している少年しかいない。
「とても以上な神威が発生ので来て見たら、これは、大変ですね。」
「あの少年から以上な神威を感じのじゃ」
そこに巨大な影二つとその肩にのっているであろう小さな影が近寄ってきていた。そして目に見えてきたのは、巨大な二頭の龍?と二頭の龍それぞれの肩に乗っている銀髪の美女と金髪の美少女がいた。
「御主よ、何があったのじゃ?」
「う、グス、、誰?」
少年は泣くのやめて、金髪の少女に聞き返した。
「妾達のことか。我等は、御主と同じ契約者じゃ」
金髪の少女は、そう言い右手の甲を見せる。
「聖痕じゃ。御主にもあろうて」
「うん。あるよこことここに」
「「!?」」
少年は、左手の甲と胸板をみせた。それを見て驚愕した。
「彼奴をほっとくとまずいの、いろいろと」
「ええ、そのようですね。君名前は?」
「僕の名前は優里、お姉さん達は強い?」
少年は名前を聞かれ答え、名前を聞き返すとおもえば違い二人の強さを聞いた。
「うむ、妾達2人は強い!世界で十本の指に入る強さだ!」
「じゃあ、僕に修行を付けてください。どうしても力が欲しい」
優里は、土下座をして頼みこんだ。
「一つ聞かせてくれ、何故そこまで頼む。何が理由じゃ?」
「僕はもう嫌なんだ!もう二度とこの力を暴走させたくない。僕自身の手で大事なものを壊したくないから。だからこの力を完全に制御したいんだ。」
「いいだろう。妾は、優里に修行をつけてやることにするがお前はどうする?」
金髪の少女は銀髪の女性に話しかける。
「いいでしょう。私も修行を手伝いましょう。」
「ありがとうございま・・・・・」
優里はお礼を言う前に寝てしまった。
「寝てしまったようじゃな」
「事情を説明して欲しかったのですが仕方ありませんね。そのことは、帰ってからききましょうか。それにしても、契約獣が4体とは、驚きですね。修行は、私達しか分からないようにしなければいけませんね」
「そうじゃな。そのことが知られたらこの世界が騒がしくなる。それにこの神威の量も異常だ。いずれ我等の領域に辿り着くかもしれない。」
二人はそう言って自分の契約獣に乗り優里を連れて帰っていった。
そして優里は、眼を覚ましたら二人にそこで起こったことと、自分自身のこと、いろいろ話した。
~~~10年後~~~
ある山奥に1人の男と小さい4体の契約獣がいた。そう優里と契約獣だ。
優里は、7年間修行をつけてもらい。あとの2年は、契約獣と自分だけで、更なる高みを目指していた。
そんな時に一つの手紙が優里達のところに落ちてきた。そこにはこう書かれていた。
『優里お前には、我等2人が創った独立国家学園テスタメント学園に入学してもらいたくてこの手紙を送らせて貰った。優里は今まで、我等以外との接点が殆んど無いからいい機会じゃろう。そして、断れないようにする為にお前が契約獣が複数いる存在をばらしてしまったのじゃ。じゃが、独立国家学園テスタメント学園に入学すればいろいろな組織から狙われるのを防げるから大丈夫じゃ。だから、安心して入学するがよい』
読み終わった後、俺は思った。選択肢が殆んど1つしかねぇ----------
優里は心の中で叫んだ。
このプロローグでは、神威、契約者、契約獣、聖痕などの説明をしていませんがその説明は次回したいと思います。