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endless the World War  作者: うぃざーど。
第3章 Revenge of the Despair
34/65

3-3 evil road of darkness

島の奥、ついに彼らは道化師と対峙する。

一人ひとり共通の目的を持ち、異なる感情を抱く。


その思いを持って、正面から対する。



 …ネオス。


 人が近づくような場所ではない、そう呼ばれていた孤島に、彼らは辿り着いた。そのような話があるからこそ、あの道化師がこの島にいるのではないか、という可能性を信じて。

 彼らの本来の目的は、道化師から杖を奪い返すこと。戦争でも、旅でもない。ただそれ一つ。そのはずであった。すべての元凶であり、彼らの行く末を左右する存在の一つとも、言える。


 その道化師が、今。

彼らの目の前にいる。


 「見つけたぞ…ネオス。院長の仇、ここで取らせてもらう!」

 「この間何も出来なかった貴方たちに、私を倒すのは、不可能ですよ」

 「黙れ。もう逃がしはしない…!!」


 レイがそう言うと、カリウスとアイクは一斉に武器をとりだした。一方、非戦闘員であるメロディとフィルは、彼らの間合いから大きく外れ、後方で見守る態勢を整えた。今二人の心境としては、この二人を手助けしてあげたい、しかし、それが出来ない自分たちに悔しさも覚えていた。だが、今は彼らの戦闘の足かせになってはいけない。その気持ちのほうが、強かったかもしれない。


 「…では受けて立ちましょう。どうせ、すぐに終わらせますけどね!」


 「…言っておくが、そう簡単に負けるつもりは、ない」


 カリウスがそう言い放った瞬間、ネオスはその場で強風を巻き起こした。前回戦ったときも、よく用いていた攻撃手段であった。その勢いがあまりにも強かったためか、フィルとメロディは飛ばされ壁に打ち付けられる。

カリウスたちも飛ばされそうになるが、視線を変えない。その場を維持し続けたのち、今度は彼から攻撃を仕掛ける。ネオスはその攻撃を自分の杖で受け止め、そして衝撃波を走らせるように、カリウスを吹っ飛ばした。カリウスは空中で三回転し、地面に片膝を付けて着地する。続けてアイクとレイも同じように攻撃を加えるが、すべて目の前で阻止される。


 …なんだ、この感じは。

気のせいか…?


 ネオスは、この時点で既に、いつもとは違う何かを感じ始めていた。その正体は分からなかった。しかし、何か自分にとって良い方向に運びそうにない、一種不安のようなものを感じていた。

 長期戦は、自分にとってもダメージが大きい。そう思ったネオスは、短期戦に持ち込み、一気に片を付ける手に出た。


 「すぐ、終わりにしましょう」


 何か良からぬ不安感が現実に投影される前に、始末しよう。そうしてネオスは、杖に力を込め、魔道の力を一気に解放する。冷気が一瞬彼らの全身を襲う。今までの風圧のような攻撃とは、まったく別物であった。


 「…しまった、動けない!」

 「野郎!!」


 ネオスの放った攻撃により、彼らは動きを封じられる。間違いなく魔道による攻撃だと彼らは決定づけた。しかし、気付いた時には、もう何もすることは出来なかった。手足を動かすことも出来ず、各機能に命令したところで、何も伝わらなかった。アイクとレイに、冷や汗が背中から流れ始める。このままの状態では、何も出来ないまま殺されてしまう。ネオスは、杖を地面につけて一呼吸置くと、視線をレイのほうへ向けた。少しだけ、ネオスから感じる禍々しい気が弱まったような、そんな気がした。


 「言ったでしょう、すぐ終わりにするって」


 そう言うと、ネオスは、レイのほうへ自身の杖を高速で投げた。決して曲がることなく、ただ一直線に向かってくる杖。もちろんその軌道は見えなかったが、明らかに自分が狙われていることは確かだった。レイは、一瞬目を閉じる。だが、それから数秒経っても、何も起こらない。


 「…な、に…?」



 ネオスが絶句した、その視線の先に映る、杖を掴んだ男。



 「言っただろう。そう簡単に、負けるつもりはない、と」



 …カリウスであった。



 …。




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