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endless the World War  作者: うぃざーど。
第3章 Revenge of the Despair
33/65

3-2 approach

彼らは島の内部へ入る。

不気味な、不思議な空間に、現れる人間。


その先に考えられる、奴との接触。



 ギガント公国から譲渡された、小型戦艦アエリアを使い、彼らはソウル大陸の西側から北側に抜けようとしていた。戦時中である今は、エルジアのソウル大陸侵攻という状況もあり、その海域を航行すると、エルジア海軍に接敵する可能性があったため、はじめから、彼らはその航路を回避する予定でいた。そうしたおかげで、「例の島」まで、エルジアとも、また他の艦隊とも接触せずに、近づくことが出来た。


 「…あの島か」

 「そうみてぇだな。なんだか不気味だぜ…」


 ギガント公国で確認した、道化師ネオスの動向。海を歩いて渡ったと噂される話にあった、謎の島。周辺の海域は波がやや高く、天候も穏やかではない。肌寒さと何か心を圧迫する冷たい感覚が、彼らに不安感を与えていた。見えてきた島は大きく、全てを確認するには、かなりの時間を必要とするだろうと、彼らは考えた。

 船はゆっくりと接岸する。不気味な島への第一歩だったが、前進に寒気が走るような感覚であった。


 「ここにあのバカ野郎がいるかもしれねぇんだ。やってやろうぜ」

 「…行こう」


 静かにカリウスが答えると、彼らも慎重に奥へと進んでいく。島の外側は、ギガント公国領で見たような、岩や崖といった土地であった。彼らが奥へ進んでいくと、徐々に草や木も見え始め、更に周囲が暗くなっていくように感じれらた。

 確かに、人が訪れそうな島とは、思えない。



 「…」


 …来ましたか。カリウス殿御一行。


よろしい、ならば…。



 島へ入って1時間少々が経過した。それなりに奥地へ進んできたであろう彼らの視界に、何やら建物のようなものが見えてくる。コンクリート壁でガラス窓さえ見えない建物。もはやこの島にあるものすべてが、彼らにとって不気味なものにしか思えなかった。

 自然と足音を立てないように動いていることに、彼らも気付く。普通であれば不法侵入であるが、手掛かりをつかむために、彼らは建物の内部へと入り込む。はじめは何もない廃墟だと思っていたが、進んでいくと、機械のようなものがいくつも見え始めてきた。何に使われているのかは分からない。しかし、幾つも電源が入っているため、間違いなく何かに使われているだろう、と彼らは判断する。


 「本当に奇妙だぜ…」

 「ここでは一体何を…何か研究をしているようにも見えるが…」


 正体不明の機械に近づき、それが何なのか。彼らも確かめようとするが、見たこともないような単語が並んでいて、解読することが出来ない。とにかくも、歩きながら周りの機械を見続け、通路を行く。

 幾つもの通路を確認しながら進んでいた、ある時だった。突然自分たちが通ってきた道、背後から、足音が迫ってくる。それも、走ってきているような、そんな音であった。


 「か、カリウス…何か来るよ…?」


 カリウスは慎重に、道を変えるため、右へ曲がった。大きな通路だと思い、見つかり辛い別の通路を探すために、更に進んで左へ曲がろうとした、その瞬間。


 「うぉわぁっ!?」

 「…っ!!」


 左へ曲がった瞬間、斧を振り下ろす瞬間の人間と出会った。あと少し、反応が遅れていれば、カリウスは殺されていたであろう。瞬時に剣を抜き、斧を弾き返す。すぐに相手の身体を斬り、前へ進もうとする。が、更に数人が突撃してきて、その場は激しい交戦状態となる。


 「面倒だ、振り切るぞ」


 カリウスは、戦いながら場所を移動することにした。既に前から来た二人を倒し、後ろから見えてきた敵に対処しながら、彼らも移動を続ける。通路はやがて薄暗さが増し、先ほどの機械だらけのような光景ではなくなった。更に禍々しい気が増えていく。

 既に十数人もの敵を倒してきたが、そこでようやく敵の襲撃が収まった。敵の姿が見えなくなった時、周りの光景は一変していた。先ほどまでは建物内部にいたはずだが、今は外のようであった。更に妙なことに、夜ではないはずの空間が、まるで夜のように見えてしまう。明らかに様子が変であった。


 そして、目の前にある、長い階段。


 「どうするよ、カリウス」

 「…強い魔道を感じる…」


 そういうと、カリウスはその階段を上へ登っていく。答えになっていなかったが、その言葉で、周りの人は答えを見つけ出すことが出来た。長い階段であった。まるで天国へ通じる一本道かのような、そんな印象であった。不思議な感覚に囚われながらも、彼らはすべての階段を登り切る。



 「…不思議なところでしょう、ここは。これもすべて、この世界に流れる自然の力を、故意に利用したもの」



 …ネオス。



 …。




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