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全裸勇者再び全裸でドラゴンと相対する

「わっ、妾に卵を産めと、そう申したか」


 黒髪幼女が何か言っいる、嗚呼、そうだ、俺が全裸でペロペロしてたドラゴンが幼女になったのだ。

 もちろん俺が抱きついたままで幼女になった為、俺は慌てて離れて正座している。

 というか、俺は幼女に全裸で抱きついてペロペロしていたのか、ショックだ俺はロリコンじゃない。


「お主、妾を番に選ぶとは中々見どころあるではないか、しかも卵を温めているドラゴンに迫るとは剛気な者よのぉ」

「あ、いや、やっぱりいいです。はい、すみません」


 俺のドラゴン熱がすっかり下がっていく、幼女に全裸に抱きついてペロぺロとか俺変態かよ。

 いや、ドラゴンあが相手でも変態と言う意見は聞きたくない、男の子ならドラゴン相手に興奮しないわけがないだろう。


「ん、なんかお主いきなりテンション低くないかのぉ?」

「いや、なんでいきなり女の子に?」

「そうは、言ってもあのままじゃと逆鱗に触れられてしまうしのぉ。」

「いや、あのその、そうだ、卵産んだばかりなら10年は次のを産めないんじゃないかな? うん、そんな話をドワーフから聞いたような気がする。」

「ふははは、心配無用じゃぞこの卵は母さまの卵でな、母さまが父様に用事があるからと言って面倒を任されたのじゃ。つまりこの卵は妾の妹か弟と言うことになるのじゃ、妾もうお姉ちゃんだから卵も産めるのじゃぞ」

「いや、その「グルォォオオオオオ」


 途端轟音が響いた。

 天空彼方から迫る銀色、さっきまで抱きついていたドラゴンが子供だったと言う事が分かる程の巨体。

 魂を持っていかれると思った程の鼓咆、魔法云々が理解できない俺にも感じる事が出来る魔力の香り。

 太陽光を反射し、メタリックながらも神秘を醸し出す全身の鱗。

 

「うひゃあああ、ドラゴンだーーー!!」


 俺は、テンションをローからハイに入れて、飛びかかったが銀竜の着地の衝撃で触れる事すら敵わず、吹き飛び転がった。

 すげぇ、これが本物のドラゴンか。


「人間よ、ここはシルバードラゴンの聖域、何を理由にここへ入ってきた」

「あ、俺は、竜銀の採取の許可をお願いしたくてここに参りました。見ての通り武器も防具も持たず、争いの意思はありません、シルバードラゴンよ、どうか竜銀の採取の許可を」

 ドラゴンの発する声と気配に俺は、真面目に対応した、何故かって?

 ドラゴンの誇り高い気配に感化されたと言えば聞こえがいいだろうが、かっこ良く問いかけられたらかっこ良く返したくなるのだ。


「ん……そうか、よか「母さま、妾、この人間と番になって、卵産みます」どう言う事かな?人間」


 一旦許しを得られると思ったが、近くにいた黒幼女の乱入により、竜の気配が変わった。

 要するに………ちびりそう。






「はっ……漏れては、無い……」


 夢で感じた尿意は本物で、股間を部分を確認すると…………全裸だった。

 辺りを見てみると、どこかの洞窟だろうか薄グラく、天井隙間から溢れる光だけが光源である。

 足元に畳んだ服が目に入る、やけに丁寧に畳んであるが誰が畳んでくれたんだろうか。

 そもそも俺はどうしてここに居るんだろうか、まったく思い出せない。

 えっと昨日は確か、酒を飲んで体が熱くなって………。


「熱い、熱いぞぉ」

「脱ぐでないぞ、絶対に脱ぐんでないぞ」

「俺は、服を着るのをやめるぞおー!!」

「きゃああ、って、クルトォォォオ?」

「そうだ、俺はクルトだ、いや、俺がクルトだぁああ!!」

「ふはははは。クルトじゃ、クルトじゃぞ!!」

「俺がクルトじゃー」


 うん、なんだこのカオスな記憶。

 そもそも、俺はこんなに酒に弱かっただろうか?

 爺さんに、しこたま飲まされてもここまで簡単に酔ったりしなかったぞ、朝起きたら全裸だったことはあるが。

 朝の生理現象と尿意で今日も元気な、俺のジュニアを見て気付く。

 俺、14歳の体だったわ、そりゃアルコール許容量低いわ。

 若い頃から酔わない奴も居るかもしれんが、根本的に水分の吸収量と許容量が違ったわ。


「トイレどこだ……って洞窟にトイレなんてあるわけないし、その変の壁でするか」


 俺は近くにある黒い壁に、近づいて行く。


「ま、待て、もしや妾に催そうというのか?いくら妾でも、そういうプレイは勘弁してもらいたいのじゃ」


 壁が喋った。


「ク、クルトがどうしてもと言うなら、その妾……受け止めても構わんぞ?」


 それは壁というにはあまりにも大きすぎた。

 大きく、黒く、動き、そして生きてた。

 それはまさにドラゴンだった。

 ってやかましいわ、ついネタに走ったが、漆黒の巨竜が俺のジュニアを向けられクネクネしてた。

 こんな状態でもジュニアが元気なのは俺が勇者の証なのだろうか。

 

「いや、かけねぇから。どっか用をたす場所無いか?」

「む、そ、そうか?まぁ、妾も流石にどうかとなぁ、いや、覚悟ない訳じゃないないぞ、疑うと言うなら」

「はいはい、分かったから場所教えろ、まじでブチ撒けるぞ」

「そっちの通路の奥に小川があるのじゃ」


 俺は、小川に向い用を足した、ついでに服も着た。

 恐らく先ほどのドラゴンは夢で出てきた黒竜だろう。

 夢の内容は継ぎ接ぎで分からない事もあるが、とりあえずあの黒竜が味方で気安い奴だと言う事は理解できる。

 さて、奇しくも昔の知り合いに会えたわけだ、色々話を聞いてみるかな。






「まずは、何故俺はここに居るんだ?と言うかここはどこだ?」

「ふむ、やはり覚えておらんのじゃな。あれだけ酔っておったのだから仕方ないのぉ、ここは妾の巣じゃ、昨日お主が全裸になった後酔いつぶれたのじゃ。そこでクルトをほっとくわけにも行かず連れて帰ってきたのじゃ、あ、お金はクルトの袋からは払っといたぞ。奢りって聞いたしの」

「お前の巣って事はここは、竜銀鉱山か?いや、まぁ金の事は構わんが」

「ちがうぞ、竜銀鉱山は母様の巣じゃからな、ここはキャルロット山脈の山頂じゃな」

「あの街の近くって事はなんとなく分かった、俺の世話をしてくれたって事かありがとな」

「ふははは、クルトと妾との仲じゃ、礼は要らんのじゃよ」

「そうか?じゃあもう一つ聞いていいか」

「なんでも聞くがよいのじゃ」

「んーでも、これ聞いたらお前怒るかもなぁ」

「怒らん、怒らん言ってみるがよいのじゃ」

「じゃあさ」

「ん?」

「お前誰よ?」

「……」

「……」


「グルォォオオオオオオオオオオオオオオ!!」


俺は夢に続いて、ドラゴンのマジ鼓咆をその身に浴びるのだった。


お気に入りとポイントがジワジワ増えている。

けど、感想ください。

今の内容が良いのか悪いのか全くわからない。

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