↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR

夫は本日、王宮に出仕しておりません

作者: かぐや・オルタ屋
掲載日:2026/10/15

3分ほどで読めます!

 ある日の昼下がり。


 私は葡萄酒を片手に、魔導映写機でずっと楽しみにしていた幻影劇を観ていた。


 忙しい日々が続いていたから、こうして何も気にせず過ごせる休日は久しぶりだった。


 夫は仕事だと言って、王宮へ出仕している。


 ピコンと、幻影劇に夢中になっていた私の魔導通信具が、突然、呼び出し音を鳴らした。

 画面に表示されたのは見覚えのない通信番号。


 誰だろう?


 少し迷ったものの、私は通話の魔法を起動した。


「はい?」

「あなたの旦那さん、今日、王宮に出仕するって言ったでしょ? 違うよ」


 いきなり何を言われたのか、すぐには理解できなかった。


「え? どちら様ですか?」

「嘘だと思うなら王宮へ行って。馬車、ないよ」

「……あの、あなた誰ですか?」

 相手は名乗ろうとしなかった。

 それどころか、まるで私に隠れて、夫が嘘をついてるとでも言うような口ぶりだった。


「どうして私の通信番号を知ってるの? どこの誰かも分からないのに、信じられると思う?」

「私、嘘ついてないよ」

「……どうして、そんなことが分かるの?」

 私が尋ねても、相手は答えなかった。

「私、嘘ついてないよ」

 それだけ言うと、通信は切れた。


 私はしばらく、魔導通信具を手にしたまま動けなかった。

 魔導映写機からは音声が流れている。

 さっきまで楽しんでいたはずなのに、もう内容が頭に入ってこなかった。


 夫が浮気している?

 ーいや、そんなことはまだ分からない。

 そもそも、あの女は誰なのだろう。

 夫の知り合い? 王宮の同僚? それとも……。

 考えれば考えるほど、嫌な想像ばかりが浮かんでくる。


 とりあえず、夫の通信番号に呼びかけてみることにした。

 応答はない。

 もう一度、呼びかける。

 やはり応答はなかった。


 仕事中なら通信に出られないこともある。そう自分に言い聞かせたが、さっきの女の言葉が頭から離れなかった。

 夫の勤める王宮は、家から馬車で三十分ほどの場所にある。

 確かめに行くなんて、あの女の思うつぼかもしれない。

 それでも、気になって仕方がなかった。


 私は外套を羽織り、小型魔導二輪車の鍵を手に取った。


 王宮に着いたとき、夫の馬車はなかった。

 門番に尋ねても、夫を見かけたという返事は得られなかった。

 私は何も分からないまま、家に戻った。


 夕方になって、夫が帰宅した。

「ただいま。ごめん、通信に気づかなかった」


 いつもと変わらない声。

 いつもと変わらない顔。


 それなのに、私は昼間までと同じ気持ちで夫を迎えることができなかった。


「……今日、王宮、お休みだったみたいね?」

「え? ちゃんと仕事してきたよ」

 私は無言で魔導通信具を差し出し、今日かかってきた番号を見せた。


「何?」

「今日、変な女から通信があったのよ。仕事じゃなかったんだってね?」

「え? ちゃんと行ったよ」

「お昼に、その女から通信があって、今日、仕事じゃないよ、嘘ついてるよ、旦那さん、って」

「え? なにそれ? 知らないよ」

「王宮に行ってきたよ。馬車、なかったね」

「え???」

「なんで嘘つくの? 誰? この女」

「知らないよ。気味が悪いね」

 

 問い詰めても、夫は知らないと言い張った。


 結局、どこの誰なのか、今も分からないままだ。

 私は未だに、夫の浮気疑惑そのものよりも、私の通信番号を、私の知らない女が知っていたことに恐怖を覚えている。


 ほかにもいろいろあった。

 けれど、確定的な浮気の証拠はない。

 夫本人は、そのたびに自分は知らないと言う。

 だから私は、もやもやしたまま結婚生活を続けている。


 知らない方が幸せなのかもしれない。

 でも私は白黒はっきりさせたい方だ。

 けれど、知らない、そんなことはやっていない、と言われ続けられると、私もそのうちにそうなのかな、と思うようになってきてしまう。


 夫は今も、何があっても、都合の悪いことは知らないと言う。


 あの時の、あの女は誰だったのか。

 夫は本当に何も知らないのか、何もやってないのか。


 私には、確かめようがない。

 ただ一つ、確かなことがある。

 あの日から私は、夫の言葉を以前のようには信じなくなった。

【制作メモ】

このペンネームは、AIを活用した作品用の名義です。

原案・ストーリー:かぐや

異世界風への提案:AI

自作の原稿を、AIの力を借りて西洋風ファンタジーに改稿してみました。

(かぐや直接使用/提案AI)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
連載かと思ったら、まさかの短編。 まだ物語が始まってもいないのに、導入初段界で突然終わってびっくりしました。
もうちょい捻りが欲しかったわ。応援ポチ
物語の導入部分にすら入ってない印象ですね。作成途中で投稿されたのかと思いました。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。