1.体育館の倉庫の中で…
⚠️この作品には官能的な表現がふくまれます。
苦手な方はご遠慮下さい。
「はあ~……」
私、桜 美和子は深いため息をつく。
「どーしたの美和子?なんかあったの?」
親友の叶 朱里が心配そうにこちらを見つめる。
「いやー…世の中は不条理だな、と…」
「おっさんかよ」
なーんで私規律学園に入っちゃったんだろ。
過去の私に叱咤したい。入るな!って
「もしかして、来栖くんのこと?」
「ちょっ、声がでかいよ朱里!」
私は思わずキョロキョロと辺りを見回す。
「大丈夫、誰もいないよ。今放課後なんだし。」
朱里はにやっと笑って言う。
「もー…」
そう、私は同じクラスの来栖 らいと付き合っているのだ。みんなに隠れて。
「ほんと、男女交際禁止とか訳わかんない」
「あはは…やりたい放題出来いもんねー!」
そう言われてなぜか色んな妄想をしてしまう。
「てか、美和子今日体育当番じやなかった?」
「あ!忘れてた!!」
私は急いで教科書をカバンに詰め、教室をあとにした。
「よいしょっ…と」
体育館の倉庫のドアは固く、外からしか開けられない形状になっている。
さっさと済ませて帰ろーっと。
『ガチャン』
「え?」
ドアが閉まった音がした…??
「嘘っ、待って待ってやばいやばい」
私はガチャガチャとドアのノブをまわすが、内側からは開けられない。
「閉じ込められたな」
「きゃっ!!」
背後から声がしたので振り向くと、
そこにはらい君がいた。
「なんで…」
「ここで寝てたんだよ。そしたら大きな音がして目覚めたら美和子がいたんだ。」
やばい、嬉しすぎる。
てかなんだよこのご都合展開。
「ど、どーしよっか。出られなくなっちゃったね」
「ここで1晩過ごすか?」
「え…っ」
私は動揺してよろめき、近くの跳び箱につっかえて転んでしまった。
「美和子!」
『ドサッ』
「ん…」
目を開けると、らい君が上から覆いかぶさるようにして私を抱きしめるような形になっていた。
「ら、らいくん」
「……ごめん、おれ、我慢しなくていい?」
「え…」
「倉庫の中なら、誰にも聞こえない」
らい君の手が私のほおに触れ、なでていく。
そしてそのままキスをされた。
「んっ」
なにか柔らかいものが入ってきた、と思ったら舌!入れられてる!
「らい君まっ…」
「待たない」
くちゅ、くちゅと卑猥な音が倉庫に鳴り響く。
そして、らい君の手が私の制服のリボンに触れ、シュルルと音を立てて引っ張った。
「あ…」
らい君に下着を見られている。もっと可愛いの買っとけば良かったーー!!
私がプルプルと震えていると、
「ははっ、かわい」
らい君が笑ってまたキスをした。
ぴちゃ、ぴちゃ、くちゅ、くちゅ
ダメなのに………頭がぼうっとしてきた。
らい君の手が、私の首から、もっと下に伝っていく。
私達…このままここでーーーー?
「らい君…もうやめてえ」
私は目を潤ませて、顔を真っ赤にしてらい君に懇願する。
「……これ以上、誘うな」
らい君は今度は私の太ももをなでていく。
なんか、下ら辺に違和感があるよお…
そこで、私の意識は途切れた。