他の人のステイー!タス
ゆっくりまったり続いていきますので、長い目で見てもらえると助かります。
ここで残りの召喚者を見ておく。
1人知らない顔があるが、殴られて早々に退場したやつだろう。スーツを着ている20代後半の男だが顔は疲れ切っているな。パーティでは見かけなかったから、俺たちと同じ扱いかそれ以下ってとこだろう。
あとは昨日は袴姿だった高校生くらいの女の子、こちらの服を着ているがドレスを着せられているっていうか着慣れなさすぎて着られている感が強いな。本人も落ち着かないのかソワソワしている。
もう1人はチャラ男だ、金髪がかった髪に耳にはピアスが数個に我関せずって感じだ。服装や見た目からは大学生くらいに感じるな。
最後の1人は剣を突きつけられて青くなってた野球部くんだ。服は制服に着替えているな、こちらも高校生くらいか、そういえばユニフォームに付いていた学校名はなかなか野球の強い高校だった、最近は甲子園から遠ざかっていた古豪だった気がする。この子も昨日よりは落ち着いているが、チラチラと周囲を伺っている。
「では、お待たせいたしました。この水晶に手を触れてもらいます。1人ずつ名前をお呼びしますので進み出てください。」
「佐伯光忠、前へ。」
法衣の男に名前を呼ばれ、おずおずと進み出て水晶に手を触れる。
佐伯光忠
称号:社畜
Lv:1
STR:80
DEF:300
INT:70
AGI:70
HP:800
MP:100
パッシブスキル:滅私奉公(精神攻撃耐性・自己犠牲・思考鈍麻・自動行動)
専用スキル:状態異常耐性
スキル:闇魔法・即死無効・爪術
・・・これは、また。尖ったスキル郡だね。称号が社畜って。もしかして織田くんも最終的にこうなってた可能性も否定できんなぁ。あれ?俺もこの道通ってきたのかなぁ?
周りも可哀想なものを見る目で見てる、姫と法衣の男達は話しているが小声で聞き取れない。今後の扱いを競技してるんだろう。俺の例があるから不当に扱いを悪くすることも出来ないはずだ。
「次、小嶋聖。前へ。」
小嶋聖
称号:聖女
Lv:1
STR:100
DEF:100
INT:300
AGI:200
HP:300
MP:300
パッシブスキル:聖女の資質(神聖魔法向上・破邪・闇魔法耐性・アンデット耐性・信用アップ・信仰心向上・回復魔法向上・イド改変)
専用スキル:破邪魔法・神託
スキル:神聖魔法・回復魔法・弓術
周囲のざわめきと歓声が上がる。法衣の男たちは跪いている。が、プルメリア姫は顔は笑顔だがそこまで喜んで、ない?
ステータスは相川とほぼ変わりない、魔法特化なんだろうがこちらは回復向きということだろう。称号は今までにないくらい喜ばれているが、本人は戸惑っている。いきなり聖女なんて言われたら、戸惑いもするか。こういう宗教が絡んだ称号って大体厄介だ。ご愁傷さまです。
「聖女が・・・聖女様が・・降臨された。」
「こんなに・・喜ばしいことはない。」
「・・・そうですね、喜ばしいことです。それでは、続きの者も進めていきましょう。鮫島星夜さん、水晶に触れてください。」
特に気負った感じもなく、ペタッと触れる。
鮫島星夜
称号:守護者
Lv:1
STR:200
DEF:150
INT:200
AGI:400
HP:400
MP:150
パッシブスキル:守護者の心得(身代わり・瞬歩・危機察知・守護対象把握)
専用スキル:オールラウンダー
スキル:短剣術・盾術・布術・ポーカーフェイス
守護者か、何を守護するのかはわからないが、周りの反応を見るに聖女の守護をする者みたい。確かに宗教上重要人物にあたる者なんだから、それ相応の実力がある人物に守りを任せる必要がある。同じ召喚者なら実力が伸びれば申し分ない、はずだ。あとは本人のやる気なんだろうけど、本人は驚くこともなく、相変わらず飄々としている。スキルにステータスに良いものを備えてて羨ましいな。
「これはこれは、やはり同じ召喚者の中からですね。」
「そのようで、育てば盤石といえましょう。聖女の伝承の通りです。」
法衣の男たちは、笑顔で話を進めている。こういう流れはあんまり好きじゃないな。本人の意向なんか考えちゃいない。ブラック企業体質そのままだ。
「話は後にして、進めますよ。次が最後の召喚者です。松岡秀造さん、水晶に触れてください。」
「は、はい。」
松岡秀造
称号:水の勇者
Lv:1
STR:300
DEF:200
INT:100
AGI:200
HP:300
MP:200
パッシブスキル:流水の資質(受け流し・紙一重・自己回復・水魔法適性・生命力向上)
専用スキル:鉄砲水
スキル:凪払い、水魔法・大剣術・棍術
「おぉ、水の勇者!勇者が3人も!!・・・これは、凄い。」
「大変喜ばしいです!」
「これで我が国も安泰ですな!」
称号が分かってから、褒め称える言葉が続いている。称号からみて、高ランクの称号が多かったのは分かるがこれからどうするのか。何をさせられるのか、一応の身の安全は確保したが不安でいっぱいだ。
「もう少し読みたい」
「早く次の話を投下して」と思ってくださった方
ブックマークとこの欄の下の☆☆☆☆☆を★★★★★に変えてくだされば、作者のモチベーションが爆上がりいたしますので、ぜひよろしくおねがいします。