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西川さんは透けています  作者: ステルススター
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第28話 手紙お送り主①

翌週の日曜日


 「これ。佐阿くんからの手紙なんだけど」


 そう言ってまた俺の家にやって来た鈴。

 

 「………」


 手渡された手紙を無言で受け取り、文を読む。

 内容は別れようと書かれたものだった。

 当然だが、俺はこんなもの書いていない。

 俺は鈴を疑った。

 また、俺の事を騙そうとしてこの手紙を用意したのではないのかと。

 けれども、その事を鈴に向かって言わなかった。

 疑う前に鈴の話をしっかり聞いて欲しいと西川さんに言われていたからだ。

 

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