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第20話 消えた②
「たまたまその時間に家を出ていたんじゃないか?」
「いえ、その後何度も部屋に行ったのに一度もお姉ちゃんは部屋に戻って来ませんでしいた」
憲は真剣にこっちを見て言う。
ここまで憲が真剣に言うからには本当に居なくなってしまったようだ。
「それじゃあ、西川さんの母親はどう言ってるんだ。警察とかにも相談した方が…」
「母は…。あのですね。お姉ちゃんの部屋の前にご飯を置いてるんですけど、それがいつの間にか食べられているんですね」
「…っは?!それじゃ西川さんは部屋に居るんじゃないか」




