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西川さんは透けています  作者: ステルススター
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第3話 友達になる①

入学して2日目。

 今日から通常授業になる。

 昨日は大変だった。

 クラスのみんなに質問攻めをされてクタクタになった状態で電車に乗ってそのまま寝てしまい気付けば終点まで電車に乗っていた。

 

 「(よし。今日こそは彼女に話しかける)」


 彼女とは当然、昨日話しかけることが出来なかった白い彼女のことだ。

 昨日もベットの上で彼女の事を考えて寝れなかった(※電車で寝たから)。

 朝のHRが終わってがやがやする教室内。

 やはり、彼女は1人で本を読んでいる。

 何て声をかけようか。

 

 「こんにちは。僕の名前は…」

 

 なんか違うなぁー。

 

 「俺、埼玉の佐阿!夢は…」


 ポ◯モ◯マスターを目指しているかの様な挨拶じゃなくて。


 「おっす。オラ佐阿!」


 …絶対この後の印象が戦闘民族になってしまう。

 そうだ!

 今、彼女が読んでいる本。それを話題に会話をしたら良いんだ。

 彼女の横を通り過ぎるフリをしながら本の題名を横目で見る。


 『戦争と平和』


 ………無理だ。どうやってもあれから楽しい会話に持っていける自信がない。

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