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第47話 反省しない④
「だいたい俺は…」
止まることの知らない大智の口を拳で黙らせた。そうしなけらばずっと喋り続けていたであろう。
「いってぇなぁ。何すんだよ?!」
「うるさい。黙れ」
「お前暴力を振るったんだから警察呼ぶからな」
自分の携帯をポケットから取り出し110番通報しいようとする大智。
「…はい。それで今男に襲われていて…はい。場所は…はい。早くお願いします。今警察を呼んだからな」
「それがどうかしたか?」
「は?警察を呼んだんだぞ」
今の俺は警察に逮捕されようがなんでもいい。ただこいつを自分がした事に対して反省させることができるなら。




