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西川さんは透けています  作者: ステルススター
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第46話 嫌な奴①

 時は少し遡って俺が家に帰る途中。


 俺は西川さんが俺に会いに行くために家を出てているのを知って急いで自宅へと帰っていた。その後ろを大智がなぜかついてくるのだった。

 

 「なんでついてくるんだよ!」


 走りながら大智に言う。


 「お前こそ俺の彼女に会うつもりだろ。人の物に手を出すなよ」


 足を止める俺。すると後ろ走っていた大智が背中にぶつかってきた。

 

 正直、ここでよく耐えたと思う。

 西川さんの事を物扱いしやがって。と殴りかからなかった自分を褒めてやりたい。

 殴りかかるよりも今は西川さんに会う事が優先的だったのだ。

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