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第4話 避けられている①
告白してから数日。
「川西さん。プリント…」
さっきまでここにいたはずの川西さんがいなくなった。
明らかに俺の事を避けいる。
その事で落ち込んで席に座っていると後ろから声をかけられた。
「おい、大丈夫か?」
夏季だ。
「…うぅぅ…我が友ー!」
俺は夏季に相談に乗ってもらう事にした。
「なるほど。良かったじゃないか」
笑顔でそう言う夏季。
何が良かったのか俺には全くわからない。
訳を詳しく聞くと。
「あのどれだけ話しかけても反応しなかった川西さんが反応してるんだぞ。進歩したと言っても過言ではない。喜ぶところじゃないか?」
「いや、喜べないよ!」




