男の娘はやはり一番、漢(まとも)でしたな
「じゃあ、僕を主人公にするのはどうかな?」
「いっいや、こりゃ君は……男の子だろ、ゴクリ」
女の子と見間違う程にキラキラして尊い
「そっそうだけど……それがどうしたんだぁ!」
「うわっ急にゴリラに!」
可愛かったのが嘘のように変化した
「いや、あの僕って緊張したら、
世紀末救世主みたいになるんで、
すんません、あと、ゴリラやめてもらえます
飛ばしますよ」
「やはり、血は争えんか…そして、ごめん」
「いえいえ、まっ、実家が代々救世主なんで」
インパクトとしてはいいのだが、
「えっと、驚かせたお詫びに
祖母の救世主ミカンを持ってきます」
「へぇーそうなんや、んじゃよろ」
彼はミカンを持っていくために出ていって、今は一人、
「暇だなぁ」
暇とは言いがたいけど、現実と比べて脳内は自由だしね。
何か聞き覚えのある声が聞こえる
「貴様の命は終焉だ」
「あっ、中二だ。どうした?」
「貴様のせいで、
翼が折れた、
この恨み晴らさせてもらうぞ、死ねぇー!」
命は死ぬことはないけれど、唐突に話が終わるのか?
と思った瞬間
「世義パンチ」
「ぐはぁぁぁ」
中二は星となった
「大丈夫ですか」
「うん、まぁ、すごいな豪傑君は」
「僕の名前は勇世ですが」
「ゴリラみたいな体してすごいな」
「やっぱ、反省してください」
僕も星になりました
「やっぱ、ミカンは美味しいな」
勇世の顔は可愛い顔に様変わり!




