落ちて 落ちて 落ちて 落ちて 落ちて
空から落下していた。
そう言えば、ボクは高い所から落ちる夢を寝てる時、よく見てた。
別に怖い夢じゃない。自分で高いビルから、飛び降りる夢だ。
別に死ぬ為に飛び降りる訳じゃない。ただ、好奇心で飛び降りるんだ。夢だから当然死ぬことは無い。無傷で地上に降り立つだけだ。怖いと思っていても、やってみればなんにも起きやしない⋯そんな夢だ。
まぁ、今回は落下して地面に叩きつけられたら確実に死ぬと思う。どんだけ時間がかかるかは、知らないけど。
ここで、死んで一体なんになるのだろうか?苦しみから、解放される?
こうやって落下していて冷静になると、今は大した苦しみなんて感じていない事にボクは気がついた。なぜなら結論、ボクに直接の被害はもうないからだ。
頭の中であれこれ考えて、ボクはなんて不幸なんだと悲劇のヒロインの気分に浸っていただけなのだ。
このまま死んだら、ボクの負けだ。あの3人の玩具にされて、そして神様の気まぐれで、もの凄く酷い目にあって、そのまま死んでいく⋯そんなのボクは嫌だ。ぜったいに嫌だッ!!!
怒りがふつふつと湧いてきた。そう言えば、ストゥツガルドさんは女の子をこの世界の神としてかなりデスっていた。ボクは彼女の後ろにいた大きいのを神だと思っていたけど違うのかな?
この世界には、いろんな謎がある。それを解き明かしたくなってきた。そして、神様の前で一言、文句をいってやるんだ!ボクはそう決めたのだった。
「エマちゃ いるよね?」
「うん ⋯おる」
「テスを呼んで 戻るよ」
「了解」
エマちゃが、警護の為にボクに潜んでたのはわかっていた。どうしたって死ぬ事はできなかったという訳だ。でも、いろいろ考えてプライベートにはできるだけ立ち入らないようにしてくれているようで、その心遣いがボクは嬉しかった。




