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魔法少女に転生したら〇〇されたww  作者: メろロメん
3章 白き魔女
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処刑開演


神聖中央大広場には、巨大な処刑台が設置されていた。


ものの数時間で、巨大な建造物を作り上げるとは、魔法の力ってやっぱり凄いんだなと思うけど、こんなに直ぐにできるのなら、なんで1~2週間もかかると言ったんだ。またイライラしてしまう。深呼吸、深呼吸⋯


ボクが深呼吸していると、名前は覚えてないけどたぶん偉い人が「さあさあ ツバサさま ご準備が出来ましたぞ 魔法転送機まで ご案内いたします」と声をかけてきた。


やっと準備が整った。これで全部が終わる。


転送された先は空中だった。客席のようなものが浮いている。処刑場と言うよりも、イベントの会場に来たような感じだ。


「これって ボクはみんなから見えないんだよね」


「はい 左様でございます ツバサ様はお姿をお見せになりたくないとの事でしたので そういった仕様にしております」


ボクは神様からの祝福(ギフト)で魔法が効かないけれど、あくまでもその魔法を拒否したいと思っているから、効かないだけだ。回復魔法の様に僕が望んでいる魔法ならば効果は得る事ができる。今回も同様で、姿を見せたくないと思えば、その魔法の効果を得る事ができるのだ。その切り替えのコツがだいぶ、掴めてきた。


そう、ボクは誰ともなしに説明したい気分になった。全ては誰かの力不足のせいだろ。


席につくと、急に辺りが真っ暗になった。これは、魔法の力だ。ルネ導師の波動を感じる。なに無駄な事に強大な魔力を使ってるんだろうか?そんな事を思っていると人が空中に現れ、スポットライトが当たる。どうやら司会の人のようだ。会場は静まる。


「神聖ミライリア 万歳」


司会の人が叫ぶ。


「神聖ミライリア 万歳」


観客の人達が叫ぶ。


「白き魔女様 万歳」


司会の人が叫ぶ。


「白き魔女様 万歳 」


観客の人が叫ぶ。


ボクへの敬礼の変なポーズをしている人が増えたな。ボクはアドルフ・ヒトラーか?それとも変な宗教の教祖様か?⋯あながち、冗談にもならないから笑えない。

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