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魔法少女に転生したら〇〇されたww  作者: メろロメん
3章 白き魔女
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全部 ぶっ壊してやりたいな

神聖ミライリアの要塞街は、お祭りの様な賑わいを見せていた。昼間から花火が上がって、その音にボクはビクッとしてしまった。訳の分からん屋台もたくさん出ていて、人がゾロゾロと集まって来ている。これからあの場所で人が処刑されるとは全く思えない。


城塞都市の中心に位置する神聖中央大広場では巨大な処刑台と十字架が今まさに急ピッチで設置されていた。


そんな様子を窓から見ながら、翼は深いため息をついた。ボクとしては、処刑は直ぐに行われるものだと思っていた。


だけど、話したら色々と準備があるから、1~2週間は欲しいと言われた。ボクはびっくりして、それは困る。逃げるかもしれないし、何が起こるか分からないから、早く殺って欲しいと言った。でも無理だと言われた。だから、ボクは心から誠心誠意を込めてお願いした。それでも、無理だと言われたので、散々駄々をこねて、無理やり今日のお昼からにしてもらった。


警備は万全ですし大丈夫ですよと、鼻で笑われて、その人に殺意が湧いたが、その感情を押し殺して何とか説得することに成功した訳だ。


駄々をこねたといっても、それはもちろん演技である。自分のやって欲しい事をしてもらう為に、時に怒って、時には泣いて、最後に喜べば、小さな白き魔女のこの姿ならほぼほぼ上手くいく。


怒りに身を任せてはダメだ。だけど、怒りを忘れてもダメだ。感情と行動は切り離せ。そう、心は熱く頭は冷静に、ボクは駄々をこねた。そのかいがあって、まぁ、何とかなった訳です。


しかし、まぁ、一応この世界で覇権とってる国のトップの連中のクセにほんと、頭がお花畑のバカばっかりだな⋯と冷静にボクは思った。


それと、うんざりしたのは、処刑執行人にルネ導師がなるか、ガジャさんがなるかでとっても揉めたことだ。


ルネ導師は魔法を使って、ワシなら空中で芸術的に3人を燃やす事ができる、と自慢げにボクに言った。


ガジャさんはそれだと、苦しみが一瞬になってしまう。私の操鎖術なら、じわじわと苦しみを与えて殺す事ができる。それが翼さまの望みのはずだと詰め寄ってきた。


いや、それはスマートじゃない、もっとシックにスタイリッシュにソフィスティケイトなやり方で、最後は跡形もなく綺麗に消してしまうのが良いとルネ導師は主張した。もはや何をいっているんだか分からない。


「ものの本質がわからない骨董品」ガジャさんはルネ導師のことをそう罵った。翼様の目的は復讐にある。復讐は相手を苦しめなければ意味が無い。自分は人を苦しめることにおいては、ミライリア⋯いや、この大陸で右にでるものはいないプロ中のプロだと、長たらしく語り始めた。


確かに、復讐なんだから、痛みもなく殺すのは違うのかなと思ったけど、この国の1番偉い伝説級の魔法使いに向かって、そんな事を言って喧嘩したらやばい事にならないか?と心配になった。


ボクはもう、めどくさくなってガジャさんに殺ってもらうことにした。


聞くと、公開処刑というのはこっちの世界だとかなり貴重な娯楽で、エンターテインメントなんだそうだ。


だから、処刑が決まると街はお祭り騒ぎになるし、殺し方で大いに盛り上がるという事だ。


頭がおかしいと思ったが、それを指示しているのは、ボクなわけだ。それを思うとボクはさらに憂鬱になってしまう。


なんで、被害者のボクがこんなに悩んでいるのに、関係のない外野の人達は勝手に盛り上がって、あんなに楽しそうなんだろうか?


まぁ、日本でも有名な人が、なんか悪い事をすると、当事者でもない人達が、文句を言い出して、テレビや雑誌、あとネットで公開処刑して燃やしまくって、それをみんなで喜んで見ているけど、それと同じようなもんか⋯


「全部 ぶっ壊してやりたいな」


翼はそう、呟いた。


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