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魔法少女に転生したら〇〇されたww  作者: メろロメん
3章 白き魔女
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56話 全面戦争


『白き魔女』と名乗るあの少女は本物の神の使徒なのか?


私は彼女に実際に会ってみてどうやら本物の神の使徒のようだという結論に至った。


平等で平和な世界を創りたいという理想は素晴らしいものだし、自らの危険を顧みずにその実現の為に突き進む姿は期待させる何かを持っていたからである。


彼女は民衆の支持を得るだろうと感じたので私は神聖ミライリアにこうべを()れるつもりでいたのだが・・・罰金として20億ペルの支払いだとッ!!!


小さな国の国家予算規模の金額だ。神の使徒が金を要求するだろうか?


その真偽はさておき、今まで自分たちも奴隷を使っていたのにそれを棚に上げて他者を断罪して金を巻き上げるなど偽善も(はなは)だしい。これでは自国民以外の支持を得ることは出来ないだろう。


私にとって最重要なのは彼女が本当に神の使徒かどうかではない。彼女がこの戦いに勝つか否かである。それは組織の長として当然のことで、皆の生活を守る為にどちらが勝つかを正確に見極めなければならない。


彼女の本質は『救世主』というより私と同じ『商人』に近いのではないだろうか?


すなわち自分の利益を考えて行動するタイプだ。だからこそ我々に要求を突きつけたという訳だ。それは神聖ミライリアの国益となることであり、国民の支持を得る為のことであろう。


だがそれは当然、我々を敵に回す行為だ。


『救世主』は他人の為に行動するものだ。無私の存在であるべきだ。すなわち何も求めず自らを犠牲にして人の為に尽くすものであるはずだ。


だからこそ民衆の心を動かすことができる。


自らの利益を求めるならばその利益の恩恵に預ることが出来ないものは敵になるが人の為に何かを成すものに対しては全てのものが味方になる。


だからこそ世界を変え、我々を救うことができる。


多くの指導者は民衆を味方につける為に自分の為でなくこれはみんなの為だと(うそぶ)くものだ。


そんな姿を永きに渡りに見過ぎてきて、心のどこかで本物の『救世主』を求めていたのだろう。


──だからこそ彼女を信じようとした。


しかし所詮は『救世主』など夢物語に過ぎないということか・・


だが、これで確信した。あの少女は嘘をついている。神の使者を(かた)る偽物だ。決して『救世主』などではない。


神聖ミライリアが強力な軍事国家であることは確かだが、内戦状態だった為に国力はかなり衰えているはずだ。


今ならば世界商会が主体となって反神聖ミライリアの連合を作り上げ包囲網を敷くことが出来るのではなかろうか?


周辺諸国はいつ侵略されないかと恐れているし不平等条約を結ばされ不満を持つ国も多い。我々がネットワークを駆使して呼びかければチャンスとばかりに協力する国も少なからずいるはずだ。彼らは少し傲慢が過ぎた。


『第三国』に亡命している故グラム・レオンハートの第四王子であるグリム・レオンハートを担ぎ上げて正統なる新政権を掲げ戦争を挑めば勝目はあるはず・・・


かなり厳しい戦いになる。出来れば戦いたくない相手だ。だが多額の賠償金や無理難題の要求をされたのだ。追い詰められたならば戦うしか他にない。


・・・全てをかけて全面戦争だ。


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