41話 復讐するはボクにあり その2
だいたい昼間からなにSEXしてるんだよ。ボクはまるでピエロじゃないか。
ボクが苦しみ踠いて死にかけていた時もそんなことは気にもとめず、こんな風にSEXしたり自分たちの好きなことをやってきっと人生を楽しんでいたのだろう。
結局は他の人の痛みなど本当の意味ではわからない。ボクの気持ちがわかるのはボクだけなんだよ。
自分の好きなことをやる。それをボクは否定はしない。人はみんな自由に生きるべきだと思う。
お前たちはさぞかしいい気分なんだろ。ボクも誰かを好きになって付き合ってエッチをしてみたかったよ。もう無理だろうけどね。お前たちのせいで男には嫌悪感しかないから・・・
ボクができるのはボクの自由を行使することだけだ。たしかにボクの人生をめちゃくちゃにする自由がお前たちにはあったかもしれない。
だけど同様にボクにもお前たちの人生をめちゃくちゃにする自由があるということを教えてあげるよ。今すぐにそこから地獄に叩きおとしてやる。
『ガジャさん あの鎖の魔法で 2人を拘束することはできますか?』
『可能でございます』
『では ボクはサポートに回ります 何かあれば魔法を打ち込むんで 捕まえてください』
『かしこまりました ではいきますよ 3 2 1・・・』
天蓋ベッドがドーム状の魔法に包まれる。
『神を磔る十字架』
十字架が天蓋ベッドに2本の十字架が突き刺さる。
えっ?串刺しにしちゃった?ヨハンの時みたいに?
『なに してんの 殺しちゃダメだよーーー!』
『ご安心下さいませ 終わりましたよ 2人の動きを完全に封じました』
そう言うとガジャは魔法で天蓋ベッドを吹き飛ばした。するとそこには磔けにされたみうとヒロの姿があった。
2人は鎖でグルグル巻にされてさらに錠前やらなんやらがごちゃごちゃついている。
「動くな 動けば殺す」
いい気分だ。本当にいい気分だ。夢にまでみた光景が目の前にあるとこんなにいい気持ちになるものなんだね。
「君は誰 なに? なに? なんなのッ!?」
「ボクのことがわからないの?また会いたいとあなたが言ってたから来ちゃったよ」
「し 知りません 本当です・・・人違いじゃないですか??」
ボクはみうに魔法を撃ち込んだ。
「黙れ 殺すよ」
「きゃあああああっ 痛い痛い 死んじゃう・・・!!!」
「そのくらいで人は死なないよ 君はボクにもっと酷いことをしたじゃないか ねぇ みーちゃん?」
みうの顔から血が流れている。当てるつもりはなかったが頭に血が登ってしまい力の加減ができなかった。まぁ、でも腕の1本や2本は吹き飛ばしても構わないかな・・・
「別に殺さなければいいよね 死にそうになったら回復魔法を使えばいいし 生きていれば公開処刑はできるよね?」
「はッ お好きになさって頂いて結構でございます」
みうの顔が恐怖で歪む。
「えっと 思い出さないですか?じゃあ 思い出すまで 魔法で身体を吹き飛ばしてみますね♪」
だいぶ間が空いてしまい申し訳ありません。少しづつでも更新しますのでよろしくお願いしますm(*_ _)m




