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魔法少女に転生したら〇〇されたww  作者: メろロメん
3章 白き魔女
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36話 作戦会議 その4


「それで えっと ボクは みう ヒロ エリカをその場で殺すつもりですけど構わないですよね?」


ボクは念の為にみんなに確認をする。


「ちょっとお待ち下さい 翼様 その事も含めて いろいろとお聞きしたいのですが 宜しいでしょうか?」


それまで何も喋らずに部屋の端の方で縮こまっていたアキレスが口を開いた。この人はカーリー将軍が信頼している政治家さんだ。


「あ はい なんですか?」


「ラァツェイは世界商会による治外法権が成立している都市です 本来であれば 国家が介入することは出来ません 介入すればそれはすなわち侵略行為とみなされます これから翼様がする行為で我が国と世界商会は戦争状態に入るでしょう この戦争をなんの為に行い そしてどのように終わらせる おつもりなのでしょうか? これは陛下にもお聞きしたいッ」


「私は全てを 白き魔女様の好きにして頂くつもり 白き魔女様の意向が私の意向 すなわち神聖ミライリアの総意とお考え下さい」


丸投げされてしまった。ボクのせいで戦争が起きるっていうの・・・そしたら人が死んだりするのかな?全部ボクの責任?ボクはなんて事をしてしまったんだろう。


『どうしよう どうしよう どうしよう・・・』


いやいや落ち着け。何をいまさら慌てているんだ。ある程度予想していたことじゃないか。そもそもボクは周りがどうなろうとも復讐をすると決めていたはずだ。いまさら後悔なんかしちゃダメだろ。


もう多くの人を巻き込んでいる。そしてボクを信じて協力してくれる人がいる。ボクは自分が正しいと思ったことを最後までやり切るしかないんだ。


ボクは自分の個人的な恨みの為に神聖ミライリアを戦争に導いた悪人かもしれない。でもさ、そもそも戦争は悪なのか?そこには確かに悪はあるけれど同時に正義もあるはずだ。たしかにボクにとっての正義は他の人にとっては悪かもしれないけど・・・


それでもボクはボクの正義を貫く。


誰にも理解されなくても貫く。どんなに罵詈雑言をうけても貫く。それで無残に殺されてもかまやしない。


自分に自信を持とう。自分を自分で信じてあげよう。自分に必ず味方をしてくれるのは自分だけなのだから。


別にボクは責められているわけではないんだ。とにかく世界商会との戦争の話しをしよう。ボクの正義を話してみよう。


「まず ボクは世界商会を潰したいわけではないんです 」


世界商会は神聖ミライリアにとって重要な貿易相手なわけだから潰してしまう訳にはいかないだろ。


「ボクの望みは奴隷制度や種族差別を無くして 全てのものが平等で平和に暮らせる世界を作ることです そしてそれは神の意志でもあります その実現のためにボクはこの世界に遣わされてきました 世界商会がやっている奴隷売買はそれに反する行為です ですからボクは神の意志に背く者たちに罰を与えます」


もちろん嘘である。ボクは神の使徒ではないし、どのような意志を持っているのかなんて知らない。ただ奴隷制度や種族差別を無くすことが神の意志だということにすればみんな言うことを聞くからそういうことにしてるだけだ。我ながら作り話が慣れてきたな・・・


「とはいえ ボクが世界商会に要求したいのは具体的には奴隷売買の禁止だけです とりあえずそれ以上のことは求めません 全面戦争はなんとしても避けたいですしね ただ戦争ともなればお金や人が動くと思うので賠償金とか 貿易をする時に有利な条約とかも もらえる範囲で要求すべきだと思います」


教科書にかいてあった日清・日露戦争で日本が獲得したものを参考にしてそれっぽくこの戦争のメリットを話してみた。


「あとは神聖ミライリアの方針として種族差別と奴隷制度を禁止してもらいたい 当然 みう達の件に関してもその延長線上にある戦いだと考え下さい とにかくボクはもう 早くみう達の所に行きたいです あとのことはアルナとアキレスさんとカーリー将軍でいいように決めて下さい」


結局ボクも丸投げしてしまった。難しいことはわからないし、みんなに配慮したりはできないや。これがもう精一杯だ。


一応は国のトップの人達なんだから上手いことやってくれるだろう。上手くいかなかったらまたその時に考えればいい。


「方針は理解しました 具体的な方策に関しては私どもに任せるということで宜しいでしょうか?」


「うん いいよ」


「それでしたら みう達をその場で殺さない方がいいと思います」


「えっ?」


この人は今まで何を聞いていたんだ。復讐をやめるなんてことは絶対にありえない。上手くいかなくなるのが早すぎるよ・・・


「みう達は公開処刑にするべきです 国民の面前で殺した方がいい それにより国内外で奴隷制度や種族差別を許さないということをアピールすることができます」


「そんなことをしたら残酷だと思われませんか? 人を殺す所なんてみんな見たくはないでしょう?」


「流石は翼様 お優しい しかし 人民はそういうものを喜ぶものなのです 大いに盛り上がり国威の高揚に繋がります」


「そう言うならそうするけど ただ捕まえるのが無理そうだと判断したら躊躇なくその場で殺すけど それでいい?」


「もちろん それで結構です 長々と失礼しました」


「他になにかある人はいますか?」


翼は周りを見渡す。なにか言いいたい人はもういなさそうだ。


「それでは作戦を遂行します ボクにみんなの力を貸してください よろしくお願いします」


ボクはみんなに深々と頭を下げる。なんかまた歓声が上がっている。泣いちゃたりしてあんまり上手く喋れなかったけどなんとか形にはなったよね。ボクなりにやれることはやった。


『さあ 殺しにいこうか』


待ちに待った復讐の時間の始まりだ。



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