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魔法少女に転生したら〇〇されたww  作者: メろロメん
3章 白き魔女
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10話 自己紹介


「ところで今さらですがあなた達は誰なのですか?」


なんか気が抜けてしまったがとりあえず翼は質問する。


「私達は『救いの会』というヨハンが作った裏の仕事を専門に行なっている組織の人間です」


「組織といってもこの5人しかいないけどね」


あの青い目をしたブロンドの女の子が口を挟む。


「テス!許しを得ずにしゃべるな!」


「失礼しました そう言えば自己紹介がまだでしたね 私はガジャ この『救いの会』のリーダーです」


この人は身体に黒い布をまとっているのだがなんと両腕が無い。あと布で顔も覆っているのでどんな顔をしているかもわからない。両腕がなくてどうやって生活をしているのだろうか。


「腕がなくて大丈夫なのですか?」


ついつい思ったことを口にだしてしまった。


「大丈夫ですよ モノを動かすのは全て魔法でやってますからね そもそも私は自分で腕を切り落としているんですよ」


「なんで!?」


「腕をくださった神の偉大さを知るためにです 神の作りし人間はマスターピースなのです その存在はまさにパーフェクトだ そしてそこから少しでもなにかが欠ければ人というのは成り立たなくなります 腕がなくなれば人は日常生活をまともに送れなくなるでしょう だか愚かな人間どもは手があることが当然だと思っています これはいけない 私は自らの手を切り落とすことで手があることのありがたみを知りそして神の偉大さを再認識するのです」


「この人 頭おかしいんだよ 気にしない方がいいよ」


「テス!無礼な口をきくな!私が腕を切り落としたのは神の偉大さを知るためだけではございません 人というものはなにかが欠損すると他のものでそれを補おうとします 今まで出来たことができずに思い通りにならないというその不自由さやストレスこそが人を変えるのです」


「はぁ・・・」


「私のことで言えば腕をなくしたことでそれを補うために努力を重ね強力な魔力を手に入れました 腕だけではありませんよ 両目も潰しました そして数キロにわたり可能な気配察知能力を手に入れたのです 自らの身体を神に捧げることにより我々は大いなる力を得ることができるのです 翼様もどうぞやってみて下さい」


「・・・いやボクはやめておくよ」


この人は正真正銘のガイジさんだな。ボクが神の使徒じゃないと分かれば手のひらくるりだろう。気をつけよう。


「アルナのことはご存知ですよね 貴女様の侍女をしていた者です 彼女は貴女様が神罰を下された皇帝グラム・レオンハートのお兄様の遺児です」


「グラムは己が皇帝になる為に私のお父様を含め一族を皆殺しにしました その仇を討ってくださり正しき道を指し示してくれた翼様を私は心からお慕い申しております この身は翼様のもの 一生涯 私は貴女様のお側でお仕えさせてもらいます」


うーん。この子は好みの顔をしているけど重そうだ。まぁ女の子にそんなことを言われるのは嬉しいけどボクも女の子だしね。


「私はテスタロッテ よろしくね 白き魔女様〜♪そうだ!ねえ ねえ ケーキ食べる?」


そういうとテスタロッテは空間からお皿と高級そうなケーキとホークを取り出す。


「ショーベル・ド・ショコラの新作だよ おいしーよ!」


「テス!なにをやってるんだお前は!翼様 申し訳ありません 彼女は空間転移魔法の天才なのですがまだまだ子供でして」


そう言えばテスタロッテはゴツい剣でヨハンを突き刺していたけど今は剣を持ってない。モノを好きに取り出したり戻したりできるのかな?しかし落ち着きがなくて気まぐれっぽい。今はなんか気に入られているみたいだけどちょっとした事で気が変わりそうだ。


「俺はブリッツだ 皇帝グラムとの一騎打ちをみさせてもらったぜ お前すっげーな あのグラム様を跡形もなく消し去るとはなッ あいつは俺の目標だったがこれからはあんたが俺の目標だ 今はまだかなわないが いつかは俺の相手をしてくれ」


あなたはどこのバトル漫画の登場人物だ?とにかくこの人よりボクの方が強ければボクについてくるけど倒せそうだと思ったら戦いを挑んでくるということ?ということはブリッツに追いつかれないように努力をし続けないといけないのか・・・


それにこの人は金髪のオールバックでアクセサリーをいっぱい付けててイカつい雰囲気を醸し出している。街で見かけたら絶対に目を合わさないだろう。ボクの一番苦手なタイプだ。


「最後は私ですね ジョンと申します 翼様 なにとぞよろしくお願いします」


この人は普通の人だ。みんなヘンテコな格好をしているのにちゃんと神父様っぽい服をきている。眼鏡をかけていてすこし頼りなさそうな感じだけどまともそうに見える。いやこんな変な人達のなかでまともな人は逆に超ヤバい人かもしれない。注意深く観察しよう。


何はともあれこの人達と仲良くやっていかなければならない。二度と裏切られることのないようにしなくちゃ。いや裏切られないようにするなんてよく考えると無理かもしれない。裏切るときは人は勝手に裏切るもんだ。赤の他人をコントロールするなんてボクにはできやしない。だけど裏切りそうなら警戒するようにしよう。それに気づくことは出来るはずだ。頭が痛くなって来たが頑張ろう。うん。



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