07話 本人的には大脱走 その2
銀の柩から脱出したのはいいけれど危機的な状況なのは変わらない。ヨハン達にボクの身体を奪われてしまっている。なんとかして取り返さなくちゃ・・・!
「でもさ かなり厳しーよね 取り返すのは・・・」
多分だけどそのためにはヨハンにもう一度魂を身体から抜きだす魔法をかけてもらわなければならないはずだ。当然ボクがお願いしたとしても素直にやってくれるわきゃない。
「されど 無理やりヨハンにやらすような力が 今のボクにあるか?」
それはない。ならばどーする?
「戦略的撤退じゃ!」
仕方ないけどこれしかない気がする。たとえボクが皆にボクはアルナだけど本当は翼なんだよ!と言ったところで誰も信じないだろう。そもそも多くの人たちにヨハンの息がかかっていると考えた方がいいしね。
とりあえずここから誰にも気づかれることなくスマートに逃げださなくちゃ。それからゆっくりとどうやってボクの身体を取り戻すかを考えよう。翼がそう思った時だった。
「バーーン」
急に部屋の扉が開かれて教皇ヨハン17世と『救いの会』の5人が慌てて部屋に入ってきた!
「・・・」
それはそーだよね。あれだけ大きな音を出せばそりゃあ気づくよね。てかなんでもっと早い段階で気づかなかったんだって話だよね。
「まさか 私の封印を解き柩から抜け出すとはな 流石は白き魔女ということか もはや完全に殺すしかないか・・・」
「アルナよ すまぬがお前の身体を消滅させることになるがよいか?」
「はい 私はどのようになってもかまいません」
いやそれはよくないよ。自分の体は大切にしたほうがいいよ。翼は心の中で叫ぶ。
しかしマズいな。6人相手でしかもボクの魔力はかなり落ちているときている。
これは無理だ。助からないよ。ここで嬲り殺しにされるんだッ・・・!
もう一人のボクがパニクって悲鳴を上げている。だけどボクは華麗にスルーする。なんとか生き残るために糸口を見つけなければならない。
短くてすいません。明日も更新の予定です。よろしくですm(*_ _)m




