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魔法少女に転生したら〇〇されたww  作者: メろロメん
3章 白き魔女
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06話 本人的には大脱走 その1


ホントにボクはアホの子だな。とにかくこの柩の中から出ないとどうにもならない。何かいい方法はないだろうか。


「そうだ 1度アルナの身体から抜け出せばいい」


いいアイディアだ。しかしどうやれば身体から魂だけ抜け出すことが出来るのだろか?たしかにさっきまでボクは魂だけの存在になってそこら辺を漂っていた。だけど自分から幽体離脱したことは当然ないわけで・・・


とりあえず翼はアルナから魂だけ抜け出すのを何度もイメージして念じてみた。しかし何も起こらなかった。


「それならば魔法を使ってこの柩を壊すことは出来ないかな?」


しかしもともとアルナが魔法を使えなかったのか他人の身体では無理なのかは分からいがボクは魔法を使うことができなかった。


「あれダメだ 魔法が使えない・・・ってことはここでボクはミイラになるのかな?」


冗談じゃないよ。どうにかして魔法を使うしかない。さっきもそうだったけど諦めたらそこで終わってしまう。ミイラになりたくなければやらねばならない。


四苦八苦しながらも1時間くらいかけてなんとかボクはアルナの体でも魔法をつかえるようになった。


「よし これでいけるはず『風刃(ウインド ブレイド) 』!!!」


魔法を上に向けて発動させる。しかし魔法は弾かれてしまい鎖を断つことができなかった。


「駄目かッ・・・」


ボクはまた絶望する。どうやらかなり出力が落ちているようだ。


「やっぱり この身体じゃ 無理なんだ」


またもや心が折れる。


「・・・ボクはいつもこーだ すぐ諦めていろんなことから逃げようとする この性格はホント変わらない」


でもそれはきっと誰もがみんなそうなんだと思う。基本的になにか新しい事をやるというのは大変なことなのだ。


「生きていくのはそれだけでさー マジキツい」


でも少し我慢してやってしまえばどうってことなかったりするもんだ。それを信じでもうちょい頑張ってみよう。


「頑張れ 頑張れ ボク」


結局やらないと先にすすめない。前の世界では引きこもりになったけどここではやらなければそこに待つのは『死』である。いや前の世界でも同じだった。あれは緩やかな死だった。


「20才 30才になっても引きこもりは控えめに言って人生終わってるもんね」


この異世界に来なかったらボクはずっと家に引きこもっていたと思う。


「明日から頑張る 明日は学校にいく」


ボクは毎日そう思っていたけど結果的に1年以上家に引きこもっていた。今この瞬間に頑張れなければ明日も頑張れない。明日に頑張ることができなければ明後日も頑張ることは出来ないもんだ。そうやってずるずると同じことを繰り返して一生を棒に振り後悔しながら死ぬの?


「そんなのはゴメンだッ!」


敵は自分だ。自分でやることをやめてるだけなんだから・・・結局のところ自ら負けを選択しているんだ。逆に今この瞬間に頑張ることが出来ればずっと勝ち続けることが出来る。たとえ失敗してもうまくいくまでやり続ければいい。そうすればボクは決して負けたことにはならない。


「勝つまでやるそれだけだ いっけッ・・・!」


ボクは『風刃(ウインド ブレイド)』を同じ場所に撃ち込む。


「『一念岩をも通す』ってね」


何度も何度も撃ち続ける。


「バァキーーン」


やった。遂に鎖が砕けた。翼はすかさず『暴風撃(ストームアタック) 』を真上に撃ち込む。蓋が上に吹き飛ぶ。なんとかボクは銀の柩から出ることに成功したのである。



明日も一応 更新予定です

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