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魔法少女に転生したら〇〇されたww  作者: メろロメん
3章 白き魔女
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03話 食事をしながら思ったこと



翼は自室で豪華で贅沢な夕食を食べていた。横には美少女が控えている。ボクの専用の侍女である。


「さーて これから ボクはどーすればいいのでしよーかー?」


とりあえずボクは神の使いで世界の救世主の『白き魔女』ということでみんなに褒め称えられ崇められてはチヤホヤされるという生活を送っていた。今までの人生でこんなのは初めての経験である。誰にも文句言われることなく食っちゃ寝の暮らしをしている。まさにボクの理想的な生活ではある。


王都では新たな白き魔女の生誕祭が開かれている。なんでも数ヶ月の間に渡って開催されるらしい。ボクも当然だが生誕祭には参加した。1000年前に実際に前回の白き魔女が使っていたという服を着せられたのだがその服はボクのサイズにあっておらずダボダボの格好で式典にのぞむことになった。式典は服の裾を踏んでしまいひっくり返ってしまったこと以外は上手いことこなせたはずだ。パレードや式典でボクに対してもの凄い歓声が上がり結構いい気分だった。


一方王宮では会議が毎日のように開かれていた。ボクは何も話さなくていいので出席はして欲しいと言われたので毎回出席だけはしている。会議の仕切りは教皇であるヨハンさんがやってくれているのでボクは真ん中の席でいつもぼっーと話を聞いている。


それはいいんだけど気になるのは出席のメンバーがコロコロと代わっていくことだ。最初にいたメンバーはもういなくなってしまった。


「これ ヤバくない」


きな臭いな。ボクは不安を覚える。いろいろとやり過ぎな気がする。国の役職から降ろされた人たちの不満は溜まっているだろうしそれに多分ヨハンさんは自分に逆らう者を殺しているはずだ。粛清ってやつだ。酷い事をするもんだ。きっと一族から恨みを買うよね。でもヨハンさんはどうやら反撃されないよう用意周到におこなっているようだ。まぁボクが王様を殺している訳だから不満が出るのは当然だ。不満を持っている人達を抑えなければボクの身が危うくなる。モヤモヤするけどしょうが無いことだと割り切ろう。


とはいえ王様を殺した人間の生誕祭を数ヶ月もぶっ通しで行なうなんて国民の感情はどうなんだろう。表には不満がでていないとしてもそれは溜まってないだろうか?


まぁでも多くの国民は喜んでいるし不満を持っているのは本当に一部のはずだ。ボクがパレードに出た感じだと完全に祝福のムードになっていた。こういう空気になってしまえばもはや少数の意見は聞かれない。ボクが前の世界にいた時もそうだった。ボクが正しい事を言っても誰も聞かなかった。正しいとかどうでもいいんだ。みんな勝ち馬にのるもんだよ。結局はね。


とりあえずヨハンさんは上手いことやっていると思う。


ぶっちゃけいうとボクに不満を感じている人達はいなくなってくれた方がいい。ボクを嫌うヤツはみんないなくなればいい。ボクの言うことをなんでも聞く人だけが残ればいい。正直そう思っている。ヨハンさんも自分に従うものだけを残しているはずた。


「ガチャン!」


翼は持っていたスプーンを落とした。身体が痺れる!?ボクは椅子ごと床に倒れる。控えていた侍女は全く慌てる様子はない。


この子がたぶん毒を盛ったのだろう。まさか毒を盛られるとは思っていなかった。油断していた。ボクは自分が嫌になる。まったく成長しないんだなボクは・・・


激痛で翼は意識を失う。侍女はその場に転移の魔法陣を描いた。そうして翼を宙に浮かべ魔法陣に入ると2人の姿は消え失せるのであった。


毎度ですが更新遅くなりすいません。明日も一応更新予定です。

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