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魔法少女に転生したら〇〇されたww  作者: メろロメん
2章 王都にて
26/112

18話 敵のボスにとっては全てのゲームは無理ゲーだ


「逃げようかな」


翼はそう思った。これは勝てないよ。無駄に死ぬことはない。今はボクが押しているけどこのままでは少しづつHPとMPを削られジリ貧になって倒されてしまうだろう。


いや落ち着こう。そもそもボクはここから逃げ切ることができるだろうか?騎士の人たちは空を飛べるしスピードだってボクとほぼ変わらない。いやもしかしたら強化されている分ボクより向こうの方が速いかもしれない。ずっと追いかけてこられたら上手く逃げ切る自信はない。


それに昨晩の事をもう忘れたの?敵に背を向けるのはダメだ。特に銃で撃ってくる騎士がいるから狙い放題になろだろ。どのくらい射程距離があるかは分からないがかなり危険なのは確かだろう。だいたいこの場は逃げ切れたとしても王宮の一番高い建物の上半分を吹っ飛ばしてしまったんだ。地の果てまでボクを追いかけて来るだろう。


思い出せ・・・もう覚悟を決めただろう。これは殺るか殺られるかの戦いだ。


とりあえず落ち着いてよく考えよう。そして突破口を開くのだ。ボクは自分自身がオンラインゲームにおけるレイドボスみたいだと思ったけど敵のボスにやられて一番嫌なことはなんだろう。それは回復職を潰されることだ。回復職が潰されたら立て直す事が出来なくなってしまう。そうだこれが突破口になるはずだ!


まずは回復職を狙ってこれを倒す。次に厄介な遠距離職を叩きその次は近接職だな。その後は魔法職かな。魔法は無効化できるから物理攻撃さえなければ問題ない。そして最後に王様を倒す。1VS1に持ち込むことさえ出来ればどうにでもなるはずだ。ひとりひとり倒していこう。我慢強く戦う事で必ず勝機はみえるはずだ。


ボクはぼっちだったからオンラインゲームでもソロプレイをしていた。レイドボスも色々と工夫してソロで倒したもんだ。ぼっちの意地をみせてやる。


翼はまず教皇ヨハン17世に(まと)を絞る。だけど狙っているのがバレたら盾役をつけられるだろう。先ずは王様を狙っていると見せかけよう。ボクは回復職の人に背中を常に見せている状態で動く。こうすればまさか自分が狙われているとは思わないだろう。そうして王様に攻め込むフリをして回復職がいる方向に特大の『暴風撃(ストームアタック)』をお見舞いした!


ボクの魔法はキレイにヒットしヨハンの身体を吹き飛ばした。


「これで1人♪」


この1人は大きい。これで勝ち目が出てきたな。しかしそう思ったのも束の間だった。


ルネ導師が法皇ヨハンに回復魔法をかける。ヨハンは光に包まれすぐさま全回復する。


「・・・」


魔法職が回復魔法を使うなんてズルいだろ!当然と言えば当然だけどゲームとは違うか・・・


「さて どーしよう??」


あの2人を同時に撃破しなければならないのか?それは流石に厳しいだろう。まずいなこれは・・・マジでやばやばかもしれない。


「ルネ導師よ このままでは埒が明かぬ 我に強化魔法をかけろ 自らあの少女を葬ってやろう」


突然皇帝グラムはそう叫ぶと鋭い殺気を身に纏い獣の如く翼へと襲いかかった!



明日も更新する予定です。よろしくお願いします。

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