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魔法少女に転生したら〇〇されたww  作者: メろロメん
2章 王都にて
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08話 王子様に見初められて その7


ユリウスが手に鞭を持っている。鞭打ちの刑ということか。聞いたことはあるけどまさか自分が受けることになるとは思ってもみなかったな・・・


「わかっていると思うがその魔力封じの首輪をしている限りお前は魔法を使えない 逃げることも避けることもできず鞭を打たれ続けることしかできないがどうする?もし謝るというなら許してやらんでもない」


「そもそもボクは魔法は使えないよ それにボクがアンタに何を謝るというのさ 謝るならむしろアンタがボクに謝るべきだろう?御託はいいから早くやりなよ」


どうせ何を言ってもやめないだろう。コイツはそういうヤツだ。


ユリウスは勢いよく鞭を振った。


「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


翼はおもいっきり叫び声を上げた。痛い。マジで痛い。痛すぎる。肉は裂けそこから血が出ている。百叩きの刑ってあるらしいけど10回も叩かれたら出血多量で死ねるだろこれ。1回でも、ヤバ過ぎる・・・


「お前 偉そうなことを言っておったのにずいぶんと情けない声を出すではないか」


「ごめんなさい 謝ります もうやめてください 」


翼を棒読みでユリウスに伝える。


「俺様がお前を許すとでも思ったか?笑わすな!まだ始まったばかりだ これからお前を地獄に突き落としてやろう」


「謝るなら許してやるって言ってたじゃないか 神聖ミライースの王子様は嘘をつくの?それとも今さっき言ったこともすぐ忘れるくらいに頭が悪いのかな?」


ユリウスは怒り狂って鞭を振るう。ボクの着ていた服は破れ散り体はミミズ腫れで血だらけになった。そしてボクは痛みで気を失ってしまった。


「おい コイツに水をかけろ」


控えていた兵士が桶で水をかける。


「バシャャャー」


翼は無理やり目覚めさせられた。目は虚ろだ。


「回復魔法もかけてやれ」


翼の身体が光で包まれる。


予想通りだ。みうの時と同じように瀕死の状態になったら回復魔法をかけてくれると踏んでいた。しばらくの間さえ我慢すればいい。殺されはしないという確信があったのだ。死を感じる痛みであったけどもそれはこれでもう3回目だ。慣れたくはないけど慣れてきた。それにたぶん鞭で打たれたのは数分間に過ぎなかっただろう。喉元過ぎれば熱さを忘れるというけれどその時どんなに辛くても過ぎでしまえばどうということは無い・・・もちろん恨みは忘れない。今は無理かもしれないが必ずユリウスに報いを受けさせてやるッ!


しかし王子様の部下ともなると優秀だな。みうの時とは違って傷は完全に癒え今や全く痛みがない。それどころか力が溢れてくる気がする。翼はユリウスを睨みつける。


「本当にいい目をしているな 翼 いつまで心が折れないか試してやろう おい鎖を下げろ!」


滑車が回され翼は床に落ちる。


ユリウスは上着を脱ぎ捨て翼に近づく。ボクはこれからコイツにはじめてを奪われることになるのか・・・嫌悪感しかないな。


なんとかしなくちゃ・・・でも身体は鎖で拘束されている。ユリウスを除いても兵士が4~5人もいる。逃げるのは無理だ。犯されても殺される訳ではない。生きていればユリウスを殺すチャンスは来る。そう自分に言い聞かす。ただ今はもう諦めるしかないか・・・いや諦めるな。諦めたらそこで全てが終わってしまう。コイツにボクの処女を奪われるなんて死んでもいやだッ!


考えろ何かないか?そんなことを頭の中で考えているとユリウスはボクのアゴに指をかけキスをしようと口を近づけてきた。


「い いやっ・・・いやだああっ!やめ・・・んふう!」


無理やりキスされた。舌を絡められる。


「ん・・・ぅ あっ・・・んんうッ」


ボクの胸に沸き上がるこの感情はなんだろう?


これは怒りだッ・・・ボクはボクの大切なものを奪うヤツを絶対に許さない。奪われるなら・・・奪われるならいっそ逆に奪ってやる!コイツをコロス・・・絶対にコロス。チカラが欲しい・・・全てを変えるチカラがッ!!!


なにかが・・・なにかがボクの中で繋がった気がした。


パズルのワンピースが見つかってそれをはめたら1枚の絵が完成した。そんな感覚・・・


その刹那に翼の身体から光が発せられそして・・・ユリウスの頭がコロコロと床に転がり落ちた!?


魔法だ!ボクは魔法をユリウスに対して発動させていた!


頭の中でボクは風の魔法『刃風(ブレイドウインド)』を発動させた事がわかった。その魔法ですぐさま両腕を拘束している鎖を破壊する。


「シリウス様!なぜお前 魔力封じの首輪をしてるのに魔法を!?」


魔法無効無効(Wアンチマジック)』が発動していた。


兵士達が剣を抜く。同時に身体が糸が切れた人形の様にバタバタと倒れる。すでに翼は『刃風(ブレイドウインド)』で切り裂いていたのだ。


死角から火魔法を打たれる。業火が翼を包み込む。


「熱く・・・ない」


『火耐性100%』が発動した。


「ピッ ピッーピッーピッー!」


兵士が笛で仲間を呼ぶ。


「集まって来る前に早く逃げなくちゃ」


とはいえボクは裸だ・・・慌てて翼は床に落ちていた服を着ると部屋に殺到した兵士を圧倒的な魔力を使い一瞬で皆殺しにして拷問部屋をあとにした。



遂に翼ちゃんは覚醒して魔法少女になりました!バッドエンドVer.も構想中です。

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