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魔法少女に転生したら〇〇されたww  作者: メろロメん
3章 白き魔女
110/112

いい人

久しぶりの更新です。かなり煮詰まってしまい、いくつか章の部分を削り設定を変更して書き直しました。待って下さっている方 本当にありがとうございます。続けていれば必ず道は開けると信じ更新を続けて行きたいと思います。

このゲームは楽勝だ。謎解き要素もない、フロアボスもいない、上に登るにつれてモンスターが強くなることもありゃしない。とにかく、うじゃうじゃいるモンスターをただ倒して、どこかにある上のフロアに繋がる扉を探すだけの簡単な作業ゲーだ。ただ、それはあくまでもボクにとってはだったようだ。


救った人達の中に、自分も転生したって話す人がいた。名前を「ゆうた」さんという。


彼はリアルでボクと同じように日本に住んでいて10日くらい前に、この異世界にやって来たそうだ。


歳は18歳だという。ボクと同じく引きこもりで、ボクと同じゲーマーで、ボクと同じゲームまでしていた。


同じ趣味、懐かしい話、ボクは彼と直ぐに打ち解けれて仲良くなった。悲しいかな。とてもとても珍しいことだ。


ゆうたさんも学校に行ってなかったらしい。しかし、サボりがちというだけで、ボクのようにガチでずっとずっと家にいた訳では無いようだ。友達もいて、話も面白いし、むしろ 彼は陽キャな気がした。


彼はファッションぼっち、ファッション陰キャだ。ボクは彼を陰キャの根暗ぼっちとは認めない。


それはともかく、彼はいい人だった。ボクを命の恩人だと崇め奉ってくれた。


「あんな強力な魔法を使えるなんて凄い!! 強い 強すぎる!!」


彼は興奮しながらそう言った。褒めてくれるのはなんかいい気分だった。


「いや いや 10日でその実力なら ゆうたさんも凄いですよ」


ボクは照れながらそう答えた。それは本心だった。だって何も出来ずにただ騙されて利用されていたボクとは大違いだからね。


ボクは嘘をつかないということを自分のルールにしていた。なぜなら嘘をつかれて今まで散々嫌な目にあってきたからだ。自分がやられて嫌なことは他の人にはしたくない。それをしたら自分はボクを騙した人達と同じになってしまう。それは絶対にあってはならないことだ。


でも、聞かれなければ言わないことにはしている。言えなければ、言えないと伝えることにしようとも思ってる。それをしないと自分の身を守ることができないということに流石に色々ありまくって気づいたからだ。


ゆうたさんは、ベラベラと自分の能力(神のギフト)について教えてくれた。


どうやら彼の能力は対象者の攻撃力を2倍にするというもののようだ。いわゆるバイ○ルトですな。ただし、対象者の数と範囲は無制限だ。チートと言えばチートだけど正直 脅威は感じなかった。


だって、仮に敵が10人いて攻撃が100だったとしてさ、それが倍になって200になってもボクは一人で10000ぐらいの攻撃力があるからだ。そう、そのくらいの戦力差はある。


普通のミライリアの兵士で攻撃力100くらい。ルネ導師で攻撃力1000いくか?いかないか?くらいだろう。


そもそもボクは一応、大陸の覇者と呼ばれる神聖ミライリアのトップだ。もし、ゆうたさんが敵対して仲間を集めたとしても、総合戦力にありすぎるほど雲泥の差があるだろう。勝負になりっこない筈だ。


でもそれを馬鹿正直に教えてくれるのだから彼はやっぱり いい人だ。彼をボクは信頼したのだった。


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