冒険者どもに告ぐ その3
結局、俺は声をかけられて見るからに能力が低そうで、全く知らない奴らのパーティーに入ることにした。かなり危なッかしそうだが仕方がない。コイツらを俺が導いてやろう。
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私は、クランコリン。新米の魔法使いです。天冥の塔が降臨したという話を聞いて、ここまでやって来ました。皆さんが親切に声をかけてくれたので 塔に挑戦する為のパーティーはすぐに見つかりました。そしてクアンという人に「大丈夫 大丈夫 俺がいるから 安心しな」と言われるまま、ここの隠し部屋までやって来ました。そして、今 巨大なドラゴンがいます。
「クアンさん? クアンさん? どこ?」
クアンさんは、走って一目散に逃げています。
「あッ!!!」
クアンさんが、ドラゴンの焔につつまれてしまいました。そのまま倒れて、燃えています。
「逃げなきゃ 逃げなきゃ 逃げなきゃ」
でも膝が震えて動くことができません。
ドラゴンがどんどん 近づいてきます。そして大きく口を開いて···禍々しい沢山の牙には、ベッタリと血が付いています。ドラゴンは火を吐きました。
私の身体が燃えている。冷静にそう思いました。そうして私の記憶は途切れました···