芋ずる式
泣くと、
芋ずる式に嫌な事を思い出します。
少し書いたら投稿したくなったので。
誹謗中傷以外のお説教は甘んじて受ける所存でございます。
大泣きした。
久しぶりの大泣きだ。
理由は分からない。とにかく涙が零れるのだ。
一度涙がこみ上げると、
自分の嫌な記憶が芋ずる式に出てきて涙が止まらなくなる。
今なら小説が一本書けそうな気がしてくる。
駄作になること必至だ。
私は20代前半のフリーターである。
自分でも情けなくなるが、平凡以下の人間だ。
幼稚園生の時が一番、リア充という者をしていたのではないだろうか。
小学生時代は低学年の時は恐らく周りを気にせず無邪気に遊んでいたはずだ。
不確定気味なのは、
年を重ねるにつれて遠い記憶が薄らいでしまっているからである。
既に高校生の時の記憶も曖昧である。
原因はきっとあまり反芻しないからであろう。
と言うのも、小中高の頃の友達と遊ぶことが少ないのだ。
友達がいなかったわけではないとは思うのだが、
私が連絡無精で気が小さいために
そういった遊ぶ機会を作ることを怠ったせいだと考える。
しかし、
今更全く会わなかったのにいきなり遊ぼうと連絡を入れることも憚られる為、
結局そのままズルズルと無面会期間は伸びていく。
話を戻そう。
低学年の頃は、割と楽しく平和な日々を送っていた。
小学校は小さく、一学年十数人前後だった。
七学年下の妹の代は、一学年十人もいないそうだ。
自分の小学校が小さいと知るのは、短大生になってからである。
中学は近隣の規模の同じくらいの小学校三校が集まるだけだったからだ。
小学校の同級生はそのまま中学でも一緒なのが私の地元では普通だった。
私立に進学する人も全くいないと言っても過言ではない。
だから小学校時代の人間関係はそのまま中学生活に平行移動する。
つまり、小学校時代に人間関係で何かミスを犯すと、
中学校で延長戦になってしまうのだ。
もう、お分かりでしょう。私は小学生の時にたくさんのミスを犯した。
お調子者のくせに、よく泣く子供だった。今思い返すとほとんど自分が悪い。
一番引きずっているのは、男の子にバイ菌扱いをされた事だろう。
これは中学校へも持ち越された。
中学生の頃になると全員がそう扱ってくる訳ではないのだが、
皆そう思っているのではないかと感じてしまうのである。
もっと普通に接してくれる人を焦点に見れば良いのに、
どうしても自分を悪く言う人に目が行ってしまうのだ。
本当に視野の狭い中学生である。
今では、もう周りは大人ばかりだからそういう扱いは受けない。
しかし、私は同年代の男性と上手く接することがまだできないでいる。
自分は男性に良く思われているとどうしても思えないからだ。
自分が大人になれていないだけなのだが。20代にもなって情けない。
中学生の時はバレーボール部に所属していた。
三年間色々あったが、とても楽しかった。
ただ、今でも一つだけひっかかりを感じることがある。
入部して何日もしない頃だったか、部活中に先輩に怒られた。
体育館はバレーボール部とバスケットボール部が、
真ん中を緑の網になっているカーテンで仕切って使っていた。
ある時バスケットボールが少し真ん中を過ぎて転がってきた。
網に引っかかっているものの少し危ないかな、
と思ったのだろうバスケットボール領へそのボールを転がした。
丁度同級生のバスケ部の子が近くにいたからだろう、
その子が「ありがとう」と言った気がする、
私は「いいえ」と言ったのか、
よく覚えていないがそのような感じだったかと思う。
それをお喋りしていると勘違いされたのか
「部活中だよ!!」と部長に怒鳴られたのだ。
部長は全く悪くない、注意しただけなのだから。
しかし、
私の中ではそれがシコリの様にずっと引っかかり続けているのだ。
勿論、自分でもネチネチしていると思う。
中学二年生のある時、自習時間があった。何故か別のクラスの教室が使われた。
授業が開始された後、私は忘れものに気づき自分の教室へ取りに行った。
何を忘れたかは覚えていない。
もしかするとあまり重要な忘れ物ではなかったのかもしれない。
授業が終わり放課後だったか、何故か学年主任のK先生に呼び出された。
先生によると、
私が隣の教室に私物を取りに行く時に通った机間の両脇の男子二名が
ガタガタっと音を立てた。
私は男子に黴菌扱いされている。私を避けた際の音だ。
誰かはもう忘れてしまった。〇〇君と〇〇君だった気もする。
丁度その時先生が廊下かどこかにいらっしゃったそうで、
自習時間なのに五月蠅くしたとその二人を叱り反省文を書かせたそうだ。
そこに何と、私の事が書いてあるらしい。
私の事をAさんとすると、
≪Aさんが急いで私物を取りに行ったので邪魔になるかと思い机をずらした。≫
と言う様な事が書いてあったらしい。二人共だ。
それで、
「Aさんの所為で二人が机を動かし音を立てた。
つまり原因はAさんなのだから謝らねばならない。」
という事で呼び出されたそうだ。
私は混乱した。
だって二人は私の為に机を動かしたのではない。
私を避ける為に机を動かし音を立てたのだ。
しかし、反省文には私を気遣いと書いてある。
確かに原因は私かもしれないが、
私は二人の説教を軽減させる為に使われたのである。
納得がいかない。頭の中がグルグルする。
その時は何を言われているかよくわからなかった。
その後、
「受験を控えている三年生も自習していたのに、
集中力を削ぐ様な音を出す原因になったのだから、
受験生の担任にも謝罪をしてきなさい。」
と言われた。正直、理不尽だと思った。
当時は理不尽という言葉なんて知らなかったが。
三年の担任は部活の顧問の先生だった。
何と言って謝ったかは覚えていないが、
その最中で涙が出てきたことは覚えている。
悔しかったのか、恥ずかしかったのかはわからないが涙が出てきた。
「どうした?」と言われた気がするが理由なんて言えなかった。
私は泣くと過呼吸になる性質の為、
上手く言葉が出てこなかったのだと思う。
それに加え、反省文の内容が嘘だとわかっていても、
あくまでもそれは推測なのである。
確信があっても確証がないのだから言えるはずもない。
反省文を書いた二人に抗議したって本当のことなど言うわけもない。
その後泣く泣く廊下を歩いていたら、
同じ部活の同級生二人が優しく声をかけてくれた。
成り行きを説明したような気がする。
そして怒ってくださっているようで
「先生に言ってくる」と言ってくれた様な気がする。
よく覚えていない。
本当に感謝しなければいけないことばかり記憶が薄くなっていて申訳がない…。
結局どうなったかは忘れてしまった。
その怒られて謝らされたことだけを印象深く覚えている。
同じ部活の同級生の一人が、学年で立場の強い女子に
男子の私に対しての態度を何とかするよう
対策のようなことをしようと相談したそうだ。
有難いと思った。
立場の強い子には
「Aさん自己中で好きじゃないから嫌だ」
と言う様な事を返されたらしい。
私もやはり悪いのではないかと思うと説教してくれた。
そんな風に説教してくれて、その子の良い人具合が伝わるだろう。
その子は生徒会長をし、地元で偏差値の高い高校に推薦で入学した。
本当に勉強熱心で尊敬しかできない人である。
今回は集中力が切れたのでこの辺で。
ただの一般人の話を長々と読んでくださり、感謝申し上げます。
エッセイにもなっていないかもしれませんが。
お見逃しください。
では、また私の気が向きました時まで失礼いたします。